稼いでいるほうがエライのか 稼いでいないほうが家事育児を担当するのか

B!

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

6歳と4歳の息子ふたりを育てながら、フリーランスで共働きしています。

私もかなり、かなりかなり、家事育児の分担について

夫と揉め、闘ったクチです。

うちはたまたま、平和を勝ち取ったクチです。

夫の正直な気持ちとしてはどんなもんか、そこはわからない部分もありますが、

少なくとも私はハッピーです。

 

家事育児は、平等に分担

それがゴールではなかったことがわかりました。

どっちがどれだけ分担するか、ではありませんでした。

ズルイとか不公平とか、そういうことではなかったんです。

 

どちらがどれだけ分担していようが、

お互いを思いやり、気遣い、お互いに親密さ、愛情を感じ、

それを表現し、そこに満ち足りることが、

ひとまずの到達点というか。

思いやりと気遣いの世界は、

それまで描いていた『分担』の世界とは別物でした。

収入は、夫のほうが断然高いです。

同じフリーランス。

もちろん夫のフリーランス歴は既に20年超なのですぐに追いつけるわけもないのか、

とにかく同じフリーランスとして、大人として、改めて彼の能力や努力に敬意を表したいです。

今の稼ぎしか作れない自分が実にふがいないです。

 

いろんなママさんと話す中で、

夫の話になることもあります。

うちだってこれからまだ何があるかわかりませんが、

夫との関係に満足していないママさんも、

多いですよね。

 

そんなとき聞かれる常套句。

「俺のほうが稼いでいるんだから。」ハイキター

家事や育児に『協力』を請う妻にこう放つ夫は、私の回りでは多いです。

(妻が言うこともあり得ますが、私は聞いたことがありません。)

そう言われると返す言葉がないと、妻は言います。

 

そこで私が代わりに勝手に、論理的に考えてみようかなと。

いや、夫婦の形はそれぞれなので、本人にはあまり言えませんし、

これはただ私が考えること。

 

①『俺のほうが稼いでいる』理由

もちろん、本人の努力、頑張り、能力は大いにあります。

誰も夫が頑張っていないなんて言いません。

でもね、そもそも『会社』や『経済界』は、『男性の土俵』です。

 

会社という仕組みも、

ビジネスの仕組みも、

なんなら経済資本主義自体も、男性が男性のために作り上げてきたものです。

その歴史がルールが、脈々と息づく世界です。

大抵の働くママの仕事は、

男のふりをして男性社会で収入を得るというスタイル。

 

サッカー部の人がサッカーの試合をする中、

ずっと体操部だった人が急に試合に出て、

すぐに同じように活躍できないのと似ているし、

『体操部のクセに』という目や意識の逆風は、

思うよりもずっと強く、根強いのです。

 

それを社会学の人は、『男ボーナス』と呼びます。

『男ボーナス』は、男性には見えません。

『白人ボーナス』が白人の人には見えないように、

『男ボーナス』は『男性』以外にしか見えないのです。

 

②『俺のほうが、私のほうが稼いでいるんだから』の世界とは

夫にも想像してもらうといいのかなと。

じゃあ、私のほうが稼ぐようになったとして、

稼いでいることを理由に『家事育児』を担うことを強いられた時、

あなたならどう感じるのか。

 

仕方ない?

タラレバの話には意味がない?

稼げるはずがない?

 

『俺のほうが稼いでいるんだから』の世界は、

『あなたの稼ぎが少ないから』の世界に通じており、

『お前のやりくりがヘタだからだ』に一直線。

 

その世界に、あなたが求める『幸福』があるのかと、問いたいです。

 

③うちの夫が「それもっと早く教えてよ」と言った呟き

Twitterで見かけました。

引用したかったのですが探し出せませんでした。

 

ある、『自称モラ夫』の男性の呟きでした。

正確なところは忘れてしまったので意訳ですが。

 

昔の僕は、妻に気を遣うことなく暴言を吐き、好き勝手に行動できたので、すごくラクだった。

いまは妻への一挙手一投足に気を遣い、

して欲しいこと、して欲しくないことを先読みして気を遣い、すごく疲れる。

でも、以前よりも今のほうが100倍幸せだ。

なぜなら妻が、僕のことを好きだと言ってくれるから。

 

 

『お金を稼ぐ世界』と『家事育児の世界』の別々のふたつの世界があり、

そのふたつをどちらかが行き来してやりくりするのではなく、

共働き子持ち核家族というのは、

『お金を稼ぐ世界』と『家事育児の世界』を融合させ、

一緒くたにして、総動員でわちゃわちゃやるのが、

 

きっといまはいちばん、合理的であり、理にかなっていて、

そして楽しいんじゃないかと、私は思います。

 

仕事を持つ大人、妻と夫双方が、

仕事に家庭を持ち込み、

時に家で仕事を片付け、

できるほうができるときにできるだけ、

子供や家、そして相手のケアを担うしか、

 

本来『村』で担っていた子育てと家メンテナンスを

『平和に』乗り切る方法はないと思うのです。

 

どっちかがどっちかを担当、分担というのは時に、

 

夫が会社帰りに居酒屋で時間を潰す同じ時に、

妻が夕食後に1.5人分の手が必要とか、

 

夫が仕事で過大なストレスと抱えてしんどい時、

妻は半休をとってひとりでお茶してガス抜きとか、

 

『非効率』『無駄』そして『過労』を生んでしまうんじゃないかって。

 

手がかかる要素を相手に寄せ、

仕事に逃げおおせる人が、

『それでも私を愛せ』と言った時、

 

その人を捨て置くことができるほどには、

個人が稼げる時代でもあります。

 

答えはそれぞれであり、しかも変わり続けるのですが、

いま私は、こう考えます。

 

『なげーな』と思いながら読んでくれたあなた、

ありがとうございます。

 

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