男性に多い【男性脳】
女性に多い【女性脳】というものがあって、
本人の努力や理性ではどうしようもない違いがある。
ということは、ある程度納得はしています。
それも”ある程度”考慮して息子たちを育てたいとも思っているし、
典型的な【男性脳】の旦那との付き合い方も、
その理論を参考にしています。
しかし、しかしですね、
同じ研究結果、同じデータでも、
分析する人、考察する人によって、
やはりかなり、メッセージはかわってくるのだな、と思いました。
私はもう、約40年生きてきたし、
いろんな本も読んできたので、
この本を読んで、
「ムムム・・・それはちょっと言い方が違うんじゃなかろうか・・・」
と思えましたが、
例えば20代の女の子なんかが読んだら、
その子の将来が心配です。
20代の我が息子が読んでも、
変な方向に受け取り、道を間違えそうです。
言っていること自体はとても興味深いんです。
生殖相性(遺伝子配合の相性)は、人としての相性に反比例する。
生殖相性を決定するのは、遺伝子の免疫抗体の型。夫婦というのは、無意識の反応が同じにならない組み合わせになっている。
そうすれば、どちらかが生き残れるし、子孫に残す遺伝子の組み合わせも増えるからだ。しかし、心理学的には、ことごとく予想を裏切る行為に出るので、
癇に障ることになる。
脳の違いに基づいた、夫婦がうまくやっていくためのヒント、
をまとめた本です。
しかし、しかし、おそらくこの著者ご本人は、
性別による脳の違いを受け入れ、
その中で夫婦が上手くやっていくためには、
妻は夫を立て、夫に書斎とボーッとする時間を与え、
夫は妻のおしゃべりに付き合い、
利点を愛し、欠点に目をつぶっていきましょう、
というメッセージです。
でも、でもさ、【理性】と【知恵】を持った人間は、
もっと柔軟な形で、より良い夫婦関係を目指してもよいんじゃないだろうか、
と思いました。
そして著者の彼女自身にも息子がいて、
「そんなの、男として格好悪い」
という叱り方をして育てたそうです。
育て方は自由ですが、やっぱりどうしても私は納得がいかんです。
男だろうが、女だろうが、子供だろうが老人だろうが、
格好悪いもんは格好悪いし、
みんながみんなに優しく、同じように泣き、笑い、
みんながそれぞれ自立して、強くたくましく、
時に支えあい、生きていけば良いと思うんです。
そこに生まれながらの性差という基準を入れると、
どこかで不利になる性別が出てくると思うんです。
性別は肌の色と同じで本人の努力では変えられないので、
性別による区別には、注意が必要だと思うんです。
私が読むなら、イイトコドリができる本ですが、
息子たちには40歳までは読ませたくない本でした。
いやー・・・情報としてはと
ても面白いんですが、
あまり好きではない本であり、著者でした。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。