『からかう』『いじる』について

B!

 

おはようございます。みゆきです。

9歳と6歳の息子ふたりを育てています。

 

聞いて聞いて。

 

秋ごろだったか。

 

長男とふたりで家の近くの歩道を歩いていたら、

目の前の車道の端っこに、

なにやらちいさな毛の生えた生き物が見えたんです。

 

大きさ的には、生後半年の子猫くらい。

でも見るからに子猫ではありません。

 

デカいネズミ?

いや、こんな真昼間に?

車道に?

 

 

通りかかった自転車のお兄さんも

通り過ぎてからわざわざ止まり、

振り返ってまじまじと見ています。

 

 

え・・・???

キミは、だれ???

な、なに???

 

 

「え?え?え?え???」

 

そう言いながら長男と一緒に駆け寄ります。

 

 

近くで見てみると・・・

 

え???

 

なに???

 

猫じゃない。

ネズミでもない。

ましては犬でもなければリスでもない。

 

 

イ…イタチ???

 

強いて言えばイタチ。

 

でも、よくテレビやSNSで見るようなフェレットではなく、

もう少し太くて短い。

でも多分、顔はイタチ。

 

 

イタチ?

イタチがなぜこんなところに・・・

 

 

 

イタチ(多分)本人もそう思っているであろう、

オドオドした感じ。

いまにも車道に飛び出しそう。

 

いや、それは勘弁。

でもかと言って、

イタチって触っていいの?

噛む?

引っかく?

 

でも車に引かれちゃうのは絶対阻止したい。

 

 

ちょうどその日は小雨が降っていて、

傘をさしていました。

 

イタチさんの行く手を塞ぐ形で傘をかざして、

歩道へ誘導します。

 

 

イタチ、動かず。

 

えー・・・こまる~

車は危ないのよ~

 

てかキミだれ~

どこから来たの~・・・

 

 

開いた傘の内側をイタチさんに向け、

ちょっとずつ歩道側へにじり寄ります。

 

パッと歩道へ駆け出すイタチさん。

そのまま猫の通路的建物の隙間へ

小動物特有の素早い動きで走っていきました。

 

 

うーん・・・とりあえずいま車に引かれることは防いだものの、

一体どこから来たのか。

 

そして本当にイタチだったのか。

家に帰って画像検索すると、

やっぱりおそらくイタチ。

 

「イタチがいたんだよー」

 

と夫に言っても信じてもらえず。

 

でもいたんですよ、本当に。

 

 

ってイタチを例に説明したい、今日の議題。

 

 

小3と小1の子供たち。

学校、学童、児童館や習い事などで、

主に上級生たちにからかわれたり、いじられたりして嫌だったと

言うことも出てきました。

 

それは『いじめ』ではない程度。

でも私も実際に目にしたこともあるけど、

決して良い思いではない、

手の引っかき傷みたいなもの。

 

 

髪型をからかわれたり、

持っているものでいじられたり、

ネタはなんでも。

 

それでもやっぱり、

からかって笑い、

いじって笑い、

その行動に一体どんな意味があり、

子供ができる最善の策について

夫とも話し合ったのです。

 

 

要は幼いコミュニケーションであり、

自己顕示であるのだと思うのですが、

にしても、なぜに他人を貶めるという行いをもって、

コミュニケーションと自己顕示を叶えようとするのか。

 

その発生源はきっと、大人なんだよなと。

テレビ、SNS、親や社会。

子供たちはどこかしらでその『からかい』『いじり』を見て学び

実践しているに過ぎないのです。

 

以前姉が言ったのですが、

人間はそこまでクリエイティブではないので、

ほとんどの言動は他の人の真似なんです。

 

誰かをからかい、それを回りの人に見せて一緒に笑う。

やられたほうは『大したことない』と気にしないか、

または更に上手(うわて)な返し方をして返り討ちに合わせるという作法。

 

 

子供たちや私にとってイタチは馴染みのない動物で、

触れ合ったことはない動物です。

猫や犬なら、どう触ればいいかなんとなくわかるし、

噛まれたり引っかかれたらどの程度の被害で

どうすればいいかわかります。

しかしイタチなんて、

どう扱っていいのかさっぱり、さっっっぱりわかりません。

でも、存在は知っている動物。

 

 

『からかう』や『いじる』という言動、文化は、

うちの子たちにとってのイタチのようなものに

したいと思っています。

 

 

人間同士のコミュニケーションや自己顕示を

実現するとき、

他人をからかわなくたって実現できるのです。

 

漫画の話をしてもいいし、

学校の話や目の前の石、

話すネタはいくらでもあるのです。

 

他の人を貶める必要は、どこにもないのです。

 

 

そんなところを4人で話し合い、

子供たちには、

 

「やめて」

「嫌な気持ちになるからやめて」

「小さいからってバカにしないで」

 

そう言い続けること、

そして、そういう人からは逃げること、

自分は決して同じことをしないことを教えました。

 

 

イタチが存在するように、

世の中にはいろんな人がいて、

いろんな文化や慣習があります。

 

でも今既にいる、あるからと言って、

それを肯定する必要もありません。

悪しき文化や慣習は、必ずどこかで否定され、

消えたり消えようとしたりするもの。

しなかったしてもいつだって

距離を置く選択をすることはできるもの。

 

 

あ、当たり前だけどイタチはなんも悪くない。

馴染みが無いものの例というだけ。

 

 

#子育て

 

#イタチ

 

#小学生

 

 

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