高齢者施設にいる父に息子たちを会せたら、時間軸が歪んだ

B!

 

おはようございます。みゆきです。

11歳と9歳の息子ふたりを育てています。

 

少し前ですが、久しぶりに父に会いました。

 

83歳の父。

60代で脳梗塞で倒れ、

右半身に麻痺が残り、

それでも60代はそれなりに元気に過ごしていましたが、

70代から老いがスピードアップ。

 

だんだんと歩けなくなり、

認知症も始まり、老齢の母もお世話できなくなり、

数年前から施設で暮らしています。

 

施設内でコロナが流行ったり、

最近の高齢者施設も、

なかなか訪問に行ける機会が限られています。

 

母は頻繁に会っているようですが、

遠方に住んでいたら年に一度会えるかどうか。

 

前回父に会った時には、

息子たちも連れて行くことができました。

 

もはや私が、姉なのか私なのかも区別はついていないようですが、

多分『娘』であることはなんとなくわかっている風の父。

 

認知症が進めば進むほどに、

ずーっと、とにかくニコニコニコニコしている父。

穏やかに静かに、ニコニコニコニコ。

たまに、突拍子もない、違う時間軸の話を始め、

でも話し終えてまた笑う父。

 

 

そんな父に、久しぶりに息子たちを会わせました。

初めて行く高齢者施設でモジモジする男児ふたり。

 

「じーちゃんて、言ってあげて。」

 

「じーちゃん!」

 

そしてそんなふたりを見て父は、こう言います。

 

「おっ、クロベエ。」

 

 

クロベエ???

クロベエってだれ???

 

 

父に聞いたところでニコニコ笑うだけ。

後から母に聞いてもわからない。

でも多分、母や姉曰く、

子供のころの友達じゃないかな、とのこと。

 

 

小学生の、よく日に焼けたうちの息子たちが、

もしかしたら父を、

少年時代に引き戻したのか。

 

 

あまりよく動かなくなった手で、

長男のお腹の辺りをトントンと触り、

ニコニコしながらまた、

手を車椅子のひじ掛けに戻す父。

 

きっといろんな時間軸を、

行ったり来たりしているんじゃないかな。

いまここにいるときも、

あるのだろうし。

 

 

それにしても、

 

クロベエって誰?

 

 

#高齢者施設

 

#認知症

 

#父

 

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