おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
6歳と3歳の息子ふたりを育てながら、フリーランスで働いています。
去年まで勤めていた会社の上司は、高校生の息子さんがいる女性でした。
私が次男の育休で休んでいた時に入社された方でした。
育休から復帰してその方が上司になり、
最初普通に、名字で呼んでいました。
「○○さん」て。
そうしたら、言われました。
「それ、夫の姓だから、下の名前で呼んでくれる?」
以来、下の名前で呼ぶようになりました。
私は独身からその会社で働いていたので、
社内では自然に、旧姓で呼ばれていました。
名刺も旧姓のまま、メールアドレスも旧姓のまま。
人事部などの人だけが、戸籍名を知っていました。
社内で私と同じように在籍中に結婚した女性は、みな同じ感じでした。
社内での呼び名を戸籍名に変えた人は、私は知りませんでした。
結婚後に入社した会社で旧姓を名乗ることができるのか、
難しいのか、私にも経験がないのでわかりません。
何度も書いていますが、戸籍名、つまり夫の姓に対して、
私はなんのネガティブな思いはありません。
ただし、思い入れもありません。
結婚当時の私には、
姓を変えることによる影響がどれほどのものになり得るのか、
わかりませんでしたし、
わかっていたとしても、
いまの日本で、
例えば夫に私の姓を名乗ってもらうことは難しかったでしょうし、
別姓のまま結婚するという選択肢もありません。
私の個人史、仕事上の経験値はすべて、
旧姓に紐づいています。(私の中で)
だから独立後も、旧姓を名乗っています。
しかし、会社員なら旧姓で通せたところが、
個人事業主の場合、旧姓で通せない部分が出てきました。
仮に、私がいまの個人事業主から法人化して、
代表取締役になったら、また旧姓は名乗れません。
法人の代表は、戸籍名と同じでなければいけません。
しかし、代表ではなく、いち社員であれば、
「株式会社○○ 担当:○○」と旧姓を名乗ることができます。
そんなこんなを、とある企業の担当者(男性)と話していたら、
「あまり見られることもないところですので、
そこまで大きな問題ではないかと・・・」
と仰いました。
当事者でない人はいつも、こう言います。
『名前なんて、大したことではない。』
私自身だって、会社員のままだったら、
この選択的夫婦別姓に関して、そこまで興味もなかったと思います。
しかし今は俄然、サイボウズの青野さんを応援中です。
そしてこの場合、
青野さんのような男性、しかも社会的地位もある方が、
当事者としてこの問題について裁判で戦ってくれていることを、
心強く思います。
女性だけが声を上げても、きっといまの男性社会では、
物事はそうそう動かないでしょう。
男性女性と言いたくはないものの、
悲しいかな、
実益を求めると、男性が動いてくれたほうが話が早いのは事実です。
私にしても、青野さんにしても、
選択的夫婦別姓に関しては『当事者』です。
家事育児に関して、『当事者意識』を持って欲しい。(夫へ)
当事者の声をもとに・・・
何であれ、
『当事者』にとって、
『当事者でない人』の声は、
上滑りします。
興味も、問題意識も、切実さも、責任感も、思い入れも、
全部『当事者』だけが持ち得るものです。
痛みは人を、否応なく当事者にする。
本で読んだフレーズなのですが、
つまり、楽しいことや快楽を伴うもの以外は、
痛みを感じない限り、人はなかなか、当事者意識を持つことが難しい、
ということなのかと。
↑の男性担当者にしたって、
独身であれば、
姓を変える人のことなんて想像の範囲外でしょうし、
既婚であっても、
大抵の場合は夫の姓は変わらないので、
彼自身には痛みはないでしょう。
だから当事者の言うことなんて、皆目わかりません。
(だから彼を責めてもいません。)
この『痛み』⇒『当事者』という構図、
なんにでも当てはまると思います。
きっとうちの夫は、
家事育児に『当事者意識』を持たないと、
妻も子供も自分から離れて行ってしまうかも、
という『痛み』を想像することで『当事者意識』へのきっかけをつかみ、
『家族』に対する意識を変えることができたのでしょう。
私も、『貯金の妖怪(夫)』に
「バカか、バカか。」と言われる『痛み』、
そして貯金ができないことで生じうる未来の『痛み』を理解することで、
お金に対する『当事者意識』を得て、
お金との付き合い方を変えることができました。
それにしても、
選択的夫婦別姓が実際に採用されたとして、
どれくらいの既婚女性が姓を変えるのか、
すごく興味があります。
↓のバナーをクリックいただけるとブログランキングのポイントが入ります。
応援クリックいただけると喜びます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。