たまに、母にイライラする。

B!

 

おはようございます。みゆきです。

8歳と5歳の息子ふたりを育てています。

 

育児が落ち着きつつある感じがある最近見えてきた、そう、

介護。

 

両親だけで他県で暮らしています。

父がもうすぐ80歳。母が75歳。

 

父は10年ほど前に一度脳梗塞で倒れて以来、

半身が少し不自由になり、

だんだんと出歩かなくなり、

階段を下りるように老いてきました。

今では徒歩5分の距離も一気に歩けず、

痴ほうも始まり意識がまだらな状態。

 

母のそれはもう少しゆるやかで、まだまだ体も心もしっかりしています。

そんな母が父のおむつを替え、

トイレに連れていき、

という日々。

 

週に何回か介護施設にも通っているということですが、

母のほうが心配ではあるのです。

 

ずっと専業主婦~パート勤務だった母。

今でも覚えているんですが、

一時期おそらく母の更年期障害とかでしょうか。

毎日のようにイライラしたり泣いたり、

愚痴を言ったりしていて、

聞けるときには聞いていたんです。

 

主に父の愚痴でした。

今思い出しても理路整然とはしていない、

母に何も相談せずに何でも決めてしまい

投資で借金まで作った父への愚痴。

 

確か高校生ころだった私、母に聞きました。

 

「結局お父さんにどうして欲しいの?」

 

その母の返答に私は、本当に言葉が出ませんでした。

 

「お父さんには、

こう・・・なんというか・・・

ガポーッと抱っこして、守って欲しい。

何の心配もしなくていいように

何も考えなくていいようにして欲しい。」

 

腕を大きく広げ、大人が子供を抱きしめるような仕草をしながら、

母はこう答えたのでした。

 

それを言われたときの違和感を

当時はまだ言葉にできなかったのですが、

 

それはきっと、

 

『・・・大人なのに・・・?』

 

もしくは、

 

『・・・そんなのがお母さんの幸せなの???』

 

もう歴然とした、時代の違い。価値観の違い。

 

父も、守りこそしないものの、

妻は何も言わずに従えばいい、

という節があり、

 

守ってくれないことは不満だけど

『難しいこと』は

「わからない!」

と夫に丸投げすればいいという立場に甘んじてもいた母。

 

何もかも夫にお伺いを立て、

決めること、了承することは父の役目で、

 

「お母さんは難しいことはわからない。」

 

といつも言っていました。

 

今思うと、

 

『お嬢さん』

 

のような像に対する憧れとか、

そういう時代だったんでしょうか。

 

 

そして今の母にたまにイラつくんですよ。

決断すること、自分の意見を言うことができなすぎる母に。

 

父が満足に決断できなくなってしまった今、

家の事務処理もお金管理も予定管理も、

全て母の仕事。

 

大変だと思うので手伝いたい反面、

 

「お母さんはどうしたいの?」

 

と聞いてもなかなか言わない。

 

希望はあるのに、言い方を知らないというか、

自分の希望を言う自分に慣れていないというか。

 

「お母さんはこうしたい。」

 

その唯一聞きたいことを聞き出すのにえらく時間がかかるのです。

 

 

昨今の感染症のせいで、もう2年ほど会えていません。

『孫に会いたい』といつも言うので、

大人が全員ワクチンを2回打ったし、

 

「そろそろ注意しながら会いに行こうか?」

 

と言うも、

 

「会いに来て欲しい」とも

「やっぱりまだ不安だからやめとく」とも言わない。

 

いちばん心配なのは高齢者であるあなたたちなのだから、

お母さんが良いと言うなら私たちはできる限り注意して行くし、

「やっぱやめとく」と言うなら

それもそれで何の問題もない。

 

ただただ迷っているだけなのかと思いきや、

そうでもなさそう。

 

「そうねぇ・・・そうとも言えるわねぇ・・・」

 

「それもそうねぇ・・・」

 

「でもねぇ・・・」

 

 

・・・・・・・・

どっちでもいいからハッキリしろや!!!

 

とは言いませんが、

一体どんな時代だったんだろうと思わずにはいられません。

嫌なら嫌、したいならしたい。

それが言えない時代。

 

結局後から姉が再度本音を聞き出し、

「まだ不安」ということで我が家の帰省はもうちょっと待つことに。

それならそれで何の問題もないのに、

なぜそれを言えないのかがわからんのです。

 

 

お母さんは好きなのですが、

そういう話になると決まってイライラするのです。

 

 

ああ、介護

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高齢者の健康維持と介護

 

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