私は『何を』生きているのか。ある動画を見て考えます。

B!

 

おはようございます。みゆきです。

7歳と5歳の息子ふたりを育てています。

 

とある動画を発見したんですよ。

発見したなんて言っても、私が自分で上げた動画なんです。

ふとした日常を動画に撮って、

Youtubeで限定公開の状態にしています。

そうすると、家族などの限定された人だけで視聴できるという仕組みです。

 

なのでここでも、その動画を上げるつもりはないので、

言葉で説明させてください。

 

それは、長男4歳ころ、次男1歳半ころの動画だと思います。

いつものリビングで、

長男が夫の膝の上に座って、

青虫の絵本を広げています。

 

例のはらぺこあおむしの、あの歌を、夫が歌っています。

 

 

 

夫の膝の上に座る長男の前に次男が立っていて、

一緒に絵本を見て歌を聞いて、

ところどころたどたどしく一緒に歌おうとしています。

 

夫の歌が途中であやふやになってきて、

夫が一部を適当にごまかしながら歌い、

その適当具合に、カメラを撮る私が吹き出して笑います。

 

一方の子供たちは、

絵本を勝手にめくろうとする次男と、

ゆっくり見たい長男との間でいざこざが起きそうです。

 

「ジナン!」

 

長男が起こって次男の名前を叫びます。

 

次男の方から、軽く手が出始めます。

小さなふたりが短い手を振り回し始めます。

長男が次男を足で蹴ろうとするのを、

夫が抑えて止めます。

 

夫は笑っていて、私も笑っています。

 

次男が立ち上がり、腕をゆっくり振り上げ、

バコン!

長男の頭に、ドラえもんみたいな手でチョップを食らわせます。

 

 

そこでまさかのチョップ!

大人ふたりは吹き出し、笑います。

叩いたらダメだけど、その様がもうなんともコミカル。

 

長男が怒り、

次男の顔を少し叩き、

 

「イタイ!」

 

次男がたどたどしく言います。

 

「イ゛ーッッッ!!!」

 

次男が泣き、まだチョップに笑う私のところへ歩いてきます。

 

「ママ、コレヨンデ…」

 

べそを書きながら、ガタンゴトンの絵本を持ってきます。

 

 

こんなに絵に描いたような、

典型的も典型的な、

 

『THE シアワセ』

 

という動画、その存在を、私はそれまでスッカリ忘れていたのです。

 

見つけて以来、もう繰り返し何度も何度も見て、

1歳半ころの次男の筆舌に尽くしがたい可愛さ、

長男の高い声、

その全体の風景の幸福度、

それらを何度も噛み締めて噛み締めて、

そしてまたリプレイしています。

 

かわいい、かわいすぎる。

 

この動画のような時間を、私が過ごしたということ、

その事実を突きつけられて、

言葉を失っているのです。

 

私は、なんて幸せものなんだろう。

もういま死んでも悔いなし。

死なないけど。

 

こんな宝を、こんなにもかけがえのない宝を、

私は得てしまったんだと、その思いが重く重く、

私を捉えてくるのです。

 

そしてこんな時間があったことを、

忘れていたということにも、またものすごく驚いています。

 

動画が残っていなかったら、こんな宝ですら、

目の前を通り過ぎて消え失せてしまうなんてと、

その事実をまた、噛み締めています。

 

動画に残っていない、そんな時間が、

どれほど私の手の中をすり抜けていったのか。

 

 

私は、私たちは、やっぱり『今』を生きているのだなと、

改めて思った次第です。

そりゃそうだろ、って感じなんですが、改めてね。

 

なんでもかんでも動画に残しておくことはできないわけで、

ましてそうするべきでもなくて、

 

嗚呼

 

ただただ、なんとなく生きるのはやっぱりやめようと、

改めて思ったわけです。

 

心を込めて小さな人たちを抱きしめ、

その透き通る瞳を覗き、

そして心してダラダラしようと。

 

次男1歳半なんて、

私きっとものすっっっごく大変だったはず。

でも、あれほどの幸福の中に身をおいていたことも事実であって、

あの時が人生のピークとも思えるけど、

 

いやいやいつだって今がピークだぜって、

そういうふうに生きようと、

改めて思った、そういう動画の話でした。

 

 

 

 

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