【ヨロヨロ独立日記④】「会社辞めようと思う」夫に話したこと

 

私はワーキングマザーの生活を、

『ジャグリング』や『綱渡り』に例えることが多いのですが、

まさに綱渡りしながらジャグリングをする感じだと思うのです。

 

  • 子供のお世話
  • 子供の身支度
  • 自分の仕事
  • 自分の身自宅
  • 送り迎え
  • 通勤
  • 家のこと

 

これらの『ピン↓』をコロコロと両手でジャグリングするのですが、

 

 

 

会社というところは、

会社の都合で、思いもよらない形の『ピン=仕事』を

急に投げてよこしたりするものです。

 

「こ、こんな太いピンを、

わわわ、私が、回すのかいっ!?」

みたいな。

 

でもやっぱり、責任感とか義務感とか、

お給料もらってるし、断るという選択肢はあんまりなくて、

回すしかなくて、

でも急に太いピンが増えたので、

負担は大きくなるんですよね。

 

元々が綱渡りしながらのジャグリングなわけで、

元々辛いので、

その1本が増えただけで、

途端に他のタスクの負担もジワジワと効いてきて、

簡単に綱から落ちるんです。

 

でも落ちても、自分でまた昇るしかないんですよ。

不安定な綱の上に。

 

 

『子供の体調不良』という、

いつ来るかわからないピンがあって、

それがいつ飛んでくるかわからなくて、

だから私は、毎日毎日、毎日毎日、

会社のパソコンをリュックに入れて持ち帰っていました。

 

パソコンさえあれば社外からでも仕事ができる環境だったこともあって、

夜、急に子供が熱を出してもいいように、

毎日持ち帰っていました。

 

最近のパソコンはどんどん軽量化が進んでいます。

昔に比べたら随分軽くなりました。

でも、でも、それでもやっぱり重い、重いパソコン。

 

保育園からのお熱コールで早退する日も、

当然パソコンを背負って帰ります。

 

体調が悪くてぐったりする1歳児。

反射的に抱っこします。

 

「大丈夫。帰ろうね。」

 

120%でこちらに身を預けてくる1歳児を抱えて、

保育園の玄関から自転車まで運んで、

自転車に乗せて病院へ直行して、

自転車から病院までまた担いで、

診察を受けて、薬屋さんまでまた担いで、

自転車に乗せて、

今度は元気な方の長男をお迎えに、

また保育園に戻ります。

 

夫が早退できる日は、

元気な方は夫に頼んでいましたが、

やっぱり夫も無理な日があるわけで、

そんな日はとにかく、

重いものを色んな場所に運んでいた気がします。

 

会社のパソコンを、保育園の外に止めた自転車に置いたままにしておくわけにもいかず、

重いパソコンを背負って、

1歳児を抱っこして保育園へ行き、

元気な4歳児を連れて、また自転車に戻り、

エッチラオッチラ自転車を漕いで家に帰ります。

 

家に着いたらまた、重い子供乗せ自転車を一旦停めて、

マンションの鍵を出して自転車置き場の鍵を開けて、

子供たちを一旦降ろして自転車を停めて、

 

保育園の荷物を持って、1歳児を抱えて、

オートロックを開けて、エレベーターに乗って・・・

 

 

夏でもないのに私はじっとり汗をかいていて、

髪がおでこに張り付いて、

顔にかかる髪がうっとおしくて、

5cmヒールを履いた足が痛くて、

いろんな荷物が私の両腕に中途半端にぶら下がっていて、

 

とにかく家の玄関を開けるまで辛抱するしかない。

 

もしかしたら私は、

そんな時に運ぶ荷物を減らしたいがために、

脱サラしたのかもしれません。

 

スマホと家の鍵と、保険証と医療証だけを持って、

スニーカーで、

体調不良の子供をお迎えにいける仕事。

それを叶えるための、脱サラだったのかもしれません。

 

会社を辞めて何をするんだろう。

ハゲそうなほど考えていましたが、ハゲませんでした。

(→前号はこちら

 

具体的に何をどうしてお金を稼いでいくのか、

それは依然としてはっきり見えないも中で、

相変わらず独立や起業の本を読んでいました。

 

そんな中で書かれていたこと。

当たり前といえば当たり前なのですが、

 

『お金を稼ぐ』とは、

誰かからの『ありがとう』の印としてお金をもらうこと。

誰かの欲しい物を届けてあげたり、

助けてあげたりして、

『ありがとう』と言ってもらうこと。

 

 

私は誰に『ありがとう』を言ってもらいたいんだろう。

私は誰を助けたいんだろう。

 

そう考えた時、その時の私がいちばん、誰かに助けてほしかったんです。

 

じゃあそれなら、

私は、『私』を助けようと思いました。

私と同じように、誰かの助け、誰かのサポートを欲している人が

きっといるはず。

そんな人達の、なんらかの助けになるようなことをしよう。

 

 

『答え』の回りばかりを掘るような、

でも『答え』にはなかなかたどり着かない、

そんな考え事の日々でした。

 

でも、答えの回りを掘れば掘るほど、

答えはどんどん存在感を増してきて、

もはや『会社で働き続ける』という選択肢が

どんどん現実味を失ってきました。

 

 

「会社、辞めようと思う。」

 

深夜、子供たちが寝たあと、

横でテレビを見る夫に、

リビングで会社の仕事を片付けながら、

言いました。

 

「辞めて何すんの?」

 

夫からの想定通りの質問にも、まだちゃんと答えられません。

 

夫としても、会社を辞めるという妻に対して、

まとまりのない質問ばかりが押し寄せて来ます。

 

「年金どうすんの?」

 

最初にそれ出てくる???(笑)

 

夫はもう20年ほど、個人事業主です。

ご存じの方も多いと思いますが、

年金というのは、基礎年金と厚生年金の2階建てになっていて、

夫は基礎年金しか受け取れません。

 

当時会社員の私は、2階建ての年金を持っていました。

その2階部分の保険料は、半分会社が払っています。

 

…そんな細かい話は置いておくとして、

とにかく夫は、老後の夫婦の生活費としての私の厚生年金が

気になったらしいのです(笑)

 

お金にシビアな夫らしいと言えば夫らしい質問でした。

 

まぁとにかく、

共働きの妻が会社を辞めて独立するとなると、

夫との話し合いも長期戦です。

そりゃそうですよね。

立場が逆でも同じことだったと思います。

 

そのあたりをまた、次回の【ヨロヨロ…】で書いていきたいと思っています。

 

ではでは、また。

 

 

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