おはようございます。みゆきです。
12歳と9歳の息子ふたりを育てています。
少し前に離婚した友人の話なのですよ。
最近離婚なんて、そんなに珍しいことではないのですが、
彼女が長きにわたり悩んでいたことは聞いていたので、
「離婚しました!」
と連絡が来たときには、
「お疲れ!おめでとう!」
と声を掛けました。
彼女の夫の話はいろいろ聞いていて、
でもそれは妻からの一方的な言い分であり、
夫婦のことは外からはわからないこともたくさんあり、
まあ私としては、特に夫にどうこう思うこともなく、
ただただ友人の話を『ふむふむ』と聞いて、
『それは大変だったね』と思っていました。
しかし離婚後、この元夫が養育費を払っていないと聞いて、
断罪。
「それは、KUSOだね~…」
でも話を聞いていると不思議で、
なんか多分、
払わない夫も夫で、
すごく大変そうだなと、思いました。
いやもちろん、
払ってもらえない妻と子供がいちばん大変なのは言わずもがなで、
やはり払うべきだし、
払われる仕組みを作るべきです。
その大前提があり、
それでも払わない夫の言い分を聞いて、
うーん
と唸ったんですよ、私は。
今の世の中の、離婚した夫の中で、
ちゃんと養育費を払っている人の割合。
その割合の低さを知っていて、
それでも俺を排除した、妻であるあなたの責任。
おお…なるほど。
なんか、すごく無理やり、というか
なんとか自分が悪くない理論を作ろうと必死なんだなと。
いや、養育費を支払っていない夫、
その夫本人から、妻への言葉を聞いたのは初めてだったので、
なるほど、こういう風に考えてるのかと、
知ったわけです。
彼を責める言葉はそれこそ山ほど湧いてきますが、
それも大前提として、
生きていて苦しいだろうなと、
そう思ったんですよね。
昔の職場に、
なんか絵に描いたような『ダメ男』を地で行く、
おじちゃんが、いたんですよね。
多分、当時60歳前後。
コピーライターとしての仕事はちゃんとやってくれるけど、
朝起きれなくて毎日のように遅刻しちゃうし、
仕事の締め切りを守らないと少し有名で、
給料日を楽しみにしていて給料日になったらすぐ飲みに行くと言っていて、
大人になってあんまり給料日っていう感覚がなかったので、
「お金あるだけ全部飲んじゃダメだよ。」
なんて回りのお姉さんたちに言われて、
デヘヘ
って笑っているような、そんなおじちゃん。
『朝起きれない』と、回りのお姉さんたちに相談したりしていて、
仕事の締め切りもちゃんと守ってもらえるようにこまめに声を掛けたりしていて、
でもそのおじちゃんが言ったんですよね。
「もうすぐ子供たちの養育費の支払いが終わるんだよね。
やっと18。
俺もちゃんと払ってない時期もあったから
かみさんには申し訳ない気持ちしかなくて、
だから養育費だけはさ、給料日に飲みに行く前に払っちゃうんだ。」
「そうですね、養育費は払わないとダメですね。」
私がそう言うと、またおじちゃんは
デヘヘ
と笑っていました。
きっと彼の元妻は、そんなおじちゃんにもうウンザリしているのだろうし、
誰がマシとかそういう話ではなくて、
やっぱりさ、
自分の中でどれだけ辻褄を合わせて理屈をこねていても、
同僚や友達には言えない『やましいこと』をずっとしていて、
それでも幸せに暮らしていけるかと言うと、
そんなわけにはいかないもんだよね、人間て。
だって、同僚に言えないよね、多分。
「オレ、養育費払ってないんだよね。
だって悪いのは元妻じゃん?」
て、言えないよね。
だから言わないんだろうけど、
でもそれがさ、毎月支払日がやってくるんですよ。
私だってさ、人には言えないことをしたこともあるさ。
でもそれはさ、それっきりのことじゃん。
若気の至りと忘れ去れることもあるし、
たまに思い出してひとりで大声を出したくなったりするけど、
一度きりのことならまだしも、
毎月やってくる支払日に、
毎月毎月、払わない自分を正当化しないといけないんでしょ。
それってきっと、苦しいんじゃないかな。
いやそれでも、それでもそれでも、
モチのロンで、
養育費を払わないのはKUSOです。
KUSOでしかない。
妻へのシャクな気持ちもわかるけど、
それはそれ、これはこれ。
↓のバナーをクリックいただけるとブログランキングのポイントが入ります。
応援クリックいただけると喜びます。
最後までお読みいただきありがとうございます。