たくさん得て爪がなくなった年

B!

 

おはようございます。みゆきです。

12歳と9歳の息子ふたりを育てています。

 

年の瀬ですな。

2025年も相変わらずあっという間でした。

 

でもやはり、2025年は特に私にとっては

実りの多いというか、変化の多いというか、

これからの人生の方向性を決められた年でした。

 

とにもかくにも引っ越し。

環境がガラリと変わりました。

でもどう考えても、昔の環境よりもいまのほうが

しっくり来ます。

それは多分、夫も同じはず。

 

もちろん、いざ出かけようと思うとちょっと不便になりました。

それは、昔が便利すぎだったから。

 

でも、

車の音も聞こえない静かな朝とか、

いくつもある大きめの公園とか、

大型スーパーとか、

ちょっとバトミントンできる家の前の道路とか、

自分の部屋とか。

 

 

多分子供たちは、どちらも違和感なく暮らせていたのだろうけど、

私と夫にとっては、

いまのほうが明らかに快適です。

 

 

引っ越してよかった。引っ越せてよかった。

 

そしてやはりその中でもいちばん

私にとっての大きな変化が。

夫の消極的な反対に気づかないふりして、

意を決して使った50万円。

 

当初こそちょっと反感を持っていた夫も、

歩み寄ろうという努力の中で、

一緒にピアノを始めてくれるというサプライズがありました。

 

 

私がいま取り組んでいるのはこの曲。

 

 

弾けたところまで先生のところで披露するんですが、

 

「ここをもうちょっとこんな風に弾きましょう」

 

の説明と合わせて、

 

「シューベルトってさ、こんな人だったんだよ」

 

という話をしてくれるんです。

 

「見て、この写真。

すごい『ポテチン』じゃない?

小さくてポテッとしてて、かわいいじゃん?

だから、曲の中でもちょこっと、

かわいげのある弾き方をするわけ。

ここ、こうやってはずんだら、少しかわいいじゃん。」

 

 

ほんとだ!

かわいい!

 

 

子供のころずっとエレクトーンを弾いてきて、

クラシックもそれなりに弾いてきたはずだけど、

当時はそういう話はまったく聞かされず。

子供だったからかな。

 

いや、エレクトーンの先生はジャズが好きだったから、

ジャズばっかり弾かされた気もするな。

 

 

先生が見本で弾いてくれる『即興曲90-2』

(1~4まであって、2がいちばん簡単)

は、

↑のYoutubeの演奏よりも素敵で、

かっこいいんです。

 

「ほらここ、雷が鳴って、ピカッとたまに光るみたいな感じじゃない?

この『ミ』だけ鳴らすとそういう風になるの。」

 

 

わあ!ほんとだ!雷みたい!不吉!

 

 

「そうなのよ。シューベルトってさ、早くに梅毒になっちゃって、

もうすぐ死ぬってわかってた時期に曲をたくさん書いたから、

大体暗いのよ。でもさ、女の子にもてたくて、きれいな曲も書いたの。」

 

 

ああ、沼。

クラシックピアノ沼。

 

 

とっぷりと沼に浸かり始めた私は、爪をなくしました。

 

鍵盤に爪が当たると当然うまく弾けないので、

常にぎちぎちに短く切るようになったんです。

元々ネイルとかを楽しむ人ではなかったけど、

まあ人並みに、1mmくらいは爪があった。

 

いや、爪のない生活って不便ですね。

 

キッチンでも、ちょっと爪で引っかけて開けるものが多いし、

とにかくパッケージの類が開けられない。

 

ハサミやカッターが無いとなんも開けられない。

 

缶詰のタブが上げられないの。

スプーンとか使わないと上げられない。

缶ジュースはさすがにもう出会うことないけど、

トマト缶とかツナ缶とか、缶詰は結構使うじゃん。

 

昔はこれ爪でいってたのになー、と思うことが、

生活の中で結構あります。

 

 

それでもたまに家の中でふと見回して思います。

 

もしかしていま私、すごく幸せなのかもしれない。

 

 

 

#爪

 

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#ピアノ

 

 

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お忙しいところすみません。。


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