父の調子が、良くないようです

B!

 

おはようございます。みゆきです。

12歳と10歳の息子ふたりを育てています。

 

「やっぱり結局はバッハなのよ。」

 

50の手習いということで、

ピアノを習っているのですが、

先生が言うのです。

結局はバッハだと。

 

音楽の父?

小さなころからバッハを聞いて育ち、

小さなころからバッハが好きでたまらず、

音楽高校~音大へ進んでピアノの道をひた走っているわが先生です。

 

『小さなころからバッハが好き』

という時点でなんだか育った環境がえらい違うのですが、

彼女自身も先生に習いながら、

いまだにバッハの難曲に取り組んでおられるのです。

 

すると当然、生徒である私も、

バッハへ導かれるわけです。

 

「和声と形式の基本が詰まってるから」と、

この曲も最初のころに教わりました。

 

 

先生の言うところの『和声と形式の基本』を

熱を持って説明してくれます。

 

音楽理論なんて教わったことのない私は、

とにかく言われたとおりに弾くので精一杯というか、

言われたとおりに弾くことすらままならないわけで、

 

でも『ふむふむ、なるほど』と

その説明を聞いているだけでも興味深くおもしろいのです。

 

楽譜通りに弾くだけなら初見でも弾けちゃう曲ですが、

その表現の幅は広く、

 

音符は、音楽は、

まるでレゴブロックのような感じなのだなと、

私にとってこの『前奏曲』はそれを腹落ちさせてくれる楽曲でした。

 

ドレミファソラシ

この7つの基本の音の無限の組み合わせと無限の可能性。

 

ふむふむ

 

「この曲が『素晴らしい!』って言って、

これに乗せて作られたのが、

グノーの『アヴェマリア』って曲よ。」

 

そう言いながら先生がグノーの『アヴェマリア』を

その場で弾いて聞かせてくれて、

 

あああああぁぁぁぁ!!!

これ!!!

 

私が子供のころ、

休みのたびに、

父が居間で大音量で聞いていたレコード。

 

 

バイオリンの『アヴェマリア』

 

日曜日の午前中。

家中に響く大音量で聞くんです。

これを、何度も。

 

「お父さんこれ、好きなんだー

きれいでしょ~?」

 

こればかり、何度も何度も。

 

 

そんな父、84歳。

そろそろのようです。

 

元々介護施設に入っていたのですが、

ご飯も食べなくなり、

受け答えもしなくなり、

ずっと眠ったままで、

入院になったと、母から電話がありました。

 

 

コロナ以来だから、もう5、6年かな。

会いに行こうにも面会制限などで会えず、

あまり会っていません。

 

2年ほど前に会った時は、

もう私が誰であるかもおぼつかない感じでした。

娘であることが、ギリわかっていたかどうか。

 

 

なにかの病気で今の状態になっているわけではないらしく、

要は老衰なのでしょう。

医師曰く、耳はまだ聞こえていて、

何かを言われていることはわかっているけど、

反応したり声を出したりはできないのではということでした。

 

ちょうど車ももうすぐ納車なので、

近々会いに行くつもりです。

 

病院も、面会に行けるかどうかわからないのですが、

行けたら、

眠ったままの父の耳にイヤフォンをつけて、

『アヴェマリア』を流してこようと思います。

 

#アヴェマリア

 

#50の手習い

 

#老衰

 

 

 

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