こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
想像してみてください。
あなたは、木製の立派なおもちゃを子供の誕生日に買ってあげようとしています。
最初に見た店舗では、1万円で売っていました。
バスで30分かかる別のお店では、5千円で売っていることがわかりました。
あなたは30分かけて5千円で買いに行きますか?
別の質問です。
あなたは自分のパソコンを買おうとしています。
最初に見たお店では、あなたの欲しいモデルが10万円で売っていました。
でももっと安いお店があるかもと思い、そこでは買いませんでした。
しかしどれだけ探しても、他の店では同じモデルが10万5千円でした。
最初のお店に戻るには30分かかります。
あなたは30分かけて戻って、10万円で買いますか?
それとも目の前にある10万5千円のものを買いますか?
もうひとつ別の質問です。
新車を買おうと思い、車種を選びました。
最初に試乗した店舗では、100万5千円でした。
しかし電車で30分行った店舗では、5千円キャッシュバック・キャンペーンをやっていることがわかりました。
30分かけて、5千円安く買いに行きますか?
3問読めば、私が言いたいことがわかったんではないでしょうか。
3問とも、すべて同じ5,000円という金額です。
5,000円安く買うために、手間と時間をかけますか、という質問です。
3問の違いは、元の値段ですね。
最初は1万円が5千円になる、2問目は10万円が5千円安く、
3問目は100万円が5千円安くなる、ということです。
しかし、1問目より2問目、さらに3問目のほうが、
5千円高く買うことに対する抵抗が薄くはありませんでしたか?
100万円の車を買うのに、5千円ケチっても無駄?と思いませんでしたか?
私は思いました。
そしてその心理に従って、実際に高い金額を払ったこともあります。
でも、同じ5千円なんですよ。不思議ですよね~
人には金額などの数値を相対的に見てしまう、という無意識の心理があるそうです。
なので、高いものを買うときの5千円、1万円に「ま、いっか」と思ってしまうんです。
車を買うときのオプションの数万円
家を買うときのオプションの数十万円
普段なら数十万円のものを買うときには数日考えるのに、家を買うときのプラス数十万円にはその場で即決できてしまうんです。
たとえばスーパーで見る最近のウナギ、高いですよね~?
中国産でも1尾1,000円くらいします。
「ウナギ食べたい気もするけど、高いからな~」
と思ってサバにしたとします。
まあ大体、800円くらいの節約になったとしましょう。
素敵なシャツを見つけました。
「かわいいけど1万か~」
我慢します。1万円使わずに済みました。
普段気をつけて、節約をして貯金しています。
買おうと思っていた車を買うお金が100万円貯まりました。
お店に行って実物の車を見て、触って、試乗して、気持ちが高ぶります。
これが自分のものになると思うとワクワクします。
実際に乗って、いろんなところに行くことを想像します。
すると、プラス12,000円で純正品のフロアマットをつけてくれると言います。
実物のフロアマットを見ると、何の変哲もないごく普通のものでした。
先ほどもいいましたが、人は物の値段を相対的に見てしまいます。
100万円に対しての、12,000円。
フロアマットは必要なものでしょう。
ただ、後日カー用品店で買うのも面倒な気もします。
もちろん正解は、オプションとしてではなく、
後日ちゃんと気に入ったフロアマットを買いに行くことです。
しかし、なんとなく面倒だし、12,000円だし、とつけてしまいたくなりませんか?
そうしてこの『なんとなく』の選択で、
普段節約したお金は、簡単にパーになってしまいます。
普段の食品では数百円のお金が気になるのに、
高い買い物の時にはプラスの1万円を『なんとなく』決められてしまうのが、
人間の心理なんですよね。
つまり、何かを買うときには、元の値段がいくらかは置いておいて、
いくらに対してどんな価値が手に入るか、切り離して判断することが大切なんです。
(この場合、手間を省くことも価値のひとつです)
5千万の家を買うときに5千円にこだわるのは、言うほど簡単ではありません。
でも、人は金額を相対的に見てしまう、ということを知識として知っていると、
少しは助けになると思います。
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