おはようございます。みゆきです。
「○○ってなーに?」
子供からの質問て意外に答えるの難しいですよね。
既に意味を知って使っている言葉を、
子供にわかる言葉で説明するのって、難しいです。
「くじ、ってなーに?」(宝くじとかの)
「勝負ってなーに?」
「亀裂ってなーに?」
「税金てなーに?」
夫なんて、ググって出た説明をそのまま答えていたりして、
子供の頭の上に大きな『?』マークが見えるようです。
先日長男とふたりで、近所ですが割と繁華街的な道を歩いていて、
聞かれました。
「おかまって、なに?」
「へ?おかまって、どのおかま?」
「ほら、アレ。」
彼の指差した先には、
『おかまバー』の看板。
今どきでも『おかまバー』というネーミングなんだ…
と思いつつも、説明を試みました。
男の人なんだけど、
女の人みたいな洋服を着たり、髪型にしたり、お化粧をしたり。
男の人が好きな男の人、でもあるし、
そういう格好をするだけの人もいる。
『バー』は、お酒を飲むところだね。
「じゃあ、女の人で男みたいな格好する人は?」
おお・・・反対語の存在に気づいているか。
おかま…の反対だったら、
おなべ、なのかな~?
でもどちらにしても、最近はおかまもおなべもあんまり使わない言葉かな。
そして大事なのが、
おかまもおなべも、自分で使うならいいけど、
人に対して使わないこと。
「僕はおかま。」
ならいいと思うけど、
「あなたはおかま。あの人はおかま。」
と使うのはダメ。
昔、LGBTという言葉を知り、
しばらく経ったら「LGBTQ+」になっていて、
姉に聞いたんです。
「Qってなに?」
「QueerのQなんだけど、
奇妙な、とか風変わりな、とかもともとはそういう意味で、
でも『変わった性癖』みたいな意味で性的マイノリティとして
使われるようになったみたい。
でも、人に対して使ったら失礼になることもあるから
使わないほうがいいと思う。」
と教わりました。
なるほどと。
言葉としては存在していて、意味は知っていて、
でも確かに、自分以外の人を形容する方法では使わないほうがいい言葉って、
あるなって、その時思いました。
だから長男にも、同じように教えたほうがいいかなと思いました。
年齢によって、教えるレベルや範囲も変わってくると思います。
ここで
「なんで?なんで他の人に使っちゃいけないの?」と
7歳児に聞かれたらまた答えに苦労していたと思いますが、
違う話題に転じました。
「じゃあ、はなちゃん(仮名)は『おなべ』なの?」
「はなちゃん?」
「うん、女なんだけどね、
洋服も男みたいだし、
オラ~ッ!とか男みたいにしゃべるんだよ。」
「へ~、そんなお友達がいるんだね。」
「そうなんだよ。だからはなちゃんは『おなべ』なの?」
「そうだな~・・・
おなべかおかまか、どっちか、って言われたらおなべ、になるんだろうけど、
はなちゃんが女の子なのに男の子みたい、っていうところは、
どっちでもいいんじゃないかな?
そこに名前を付ける必要はないと、ママは思うな。
はなちゃんとよく遊ぶの?」
「うん。」
「はなちゃんと遊ぶの楽しい?」
「うん。」
「じゃあ、それでいいんじゃないかな。
はなちゃんというお友達がいて、
はなちゃんと遊ぶのが楽しい。
長男クンは、はなちゃんが女の子だから楽しいんじゃないし、
はなちゃんが男の子みたいな女の子だから楽しい、
でもないでしょ。
はなちゃんは、はなちゃんだから楽しいんだよ。
それがいちばん大事なことだし、
はなちゃんははなちゃんなんだよ。
『女の子のはなちゃん』なんじゃなくて、
はなちゃんがたまたま女の子なだけ、なんじゃないかな。
男と女って分け方は確かにあるし、
確かに長男クンは男の子だけど、
男も女も、大した違いはないしね。」
「そっか。」
この説明が『正しい』のかはわかりませんが、
長男が好きなお友達のひとりであろう『はなちゃん』に、
余計な概念を紐付けないことが大事かなと、
このときはそこをいちばん考えました。
性別のこと、性的マイノリティのことも、
多分ですが私の概念を植え付けようとするより、
できるだけフラットな状態にしておいて、
あとは彼らの世代の感覚に任せることも大事なのかな、
とも思います。
ま、今の社会が既にフラットではないので、
フラットにすることすら難しいのですが。
↓をクリックいただけると、ブログランキングのポイントが入ります。
お忙しいところすみません。。
いつも応援ありがとうございます。
自分以上に頼りになる人、いますか?