この年で紐解けた、母の『呪い』

 

おはようございます。みゆきです。

8歳と6歳の息子ふたりを育てています。

 

ちょっと急遽、私の両親に会いに行ってきました。

平日も使ったので夫は仕事だったため姉と、春休み中の子供たちと。

 

私たちも子供たちもなかなか忙しく予定が詰まっていて、

感染状況も踏まえてなかなか会いに行けなかった両親。

 

ほんの3年前とは、かなり状況が変わっていた、

介護の状況を見るために行きました。

ソーシャルワーカーさんなどが入ってくれてはいるものの、

感染症のせいで父の介護を完全に母に任せきりになり、

情報がないせいでその仕組みが行き詰っていました。

 

 

結果、このタイミングで行けてよかった。

ちょっと遅かったら、母は完全に潰れてしまっていたかも。

 

私も介護のことなんて未知の世界なんですが、

どういうことかと言うと、

既に介護用ベッドをレンタルして居間に置いてあり、

父は毎晩そこで寝るんですが、

 

トイレはほぼオムツで、

よく布団を濡らしてしまうと言うんですね。

 

介護用シーツを使っても布団まで濡れちゃって困ると、母が言うんです。

それはそれは悲壮な顔をして。

 

いやいやしかし、

子供のいる人ならわかると思うんですが、

布団を濡らさないシーツってあるじゃないですか。

子供がおもらししても良いように敷いてるあれ。

介護用にも使われてますし、実際。

 

完全に水分を遮断するので、

シーツのない場所でされたら別ですが、

シーツの上にさえいてくれたら、布団が濡れようないじゃないですか。

 

あれを2枚持っておけば、

汚れたら洗濯機でザバザバ洗って、布団は濡らさずにいけますでしょ。

 

そういう情報を手に入れる術が、

パソコンやスマホを持たない母にはないんですよ。

 

介護用品を売っているお店1店舗に行って、

「介護用シーツはこれです」

と言われたら、それでなんとかしないといけないと思っていたようなんですね。

 

 

「そんなもんネットで買ってすぐ送る」

って感じなんですが、

 

いろいろ姉と母にヒアリングしていて気づいたこと。

 

ちょっと使うものを変えたり

仕組みを変えたりして問題を解決することを

無性に嫌がる母。

 

今の不便で苦しい状況に留まろうとするんです。

 

いやいやいや、死んじゃうよ?

お母さん、既にガリガリすぎよ?

 

 

それで母の話を聞いて聞いて聞いてやっとわかったんです。

 

母はこう言ったんです。

 

「ひとつ便利にしたら、またひとつ、

もっと便利にもっと、って

どんどん歯止めが利かなくなっちゃいそうで怖いの。

『足るを知る』ってずっと言われてきたから・・・」

 

 

私と姉にしたら、

この母のひと言でいろんな謎が解けたんですよ。

 

 

今時もういないと思うんですが、

母は頑なに全自動洗濯機を嫌がるんです。

二槽式の古いものをわざわざ使うんです。

壊れてもまた、二槽式を探して買うんです。

掃除機も使いません。

全ての場所をいまだに箒と塵取りで掃除します。

 

ラクをすると、際限なくラクをするんじゃないかと

怖いんだそうです。

 

だから毎晩毎晩、眉間にしわを寄せてため息をつきながら、

父のベッドに何枚も何枚もタオルを敷き詰め、

汚れたタオルを洗うという儀式を繰り返しているんです。

それでも濡れる布団を前に、眉間のしわをまた深くしているんです。

 

 

まだまだあるんです。

わざわざしているとしか思えない、しなくてもいいと思われる苦労。

そこに自ら飛び込んでいって、留まろうとする母の『呪い』を知って、

姉とその根深さに頭を悩ませているところです。

 

 

便利グッズをたくさん買って送りつけることにしているとは言え、

送るだけで果たして母が使うのか。

 

は~・・・気が重い。

 

 

でもその母の呪いに気づいて、

そういう小さい時に刷り込まれたことの威力の大きさに

いまだに慄いています。

 

 

以前も書きましたが、

私には『何でも自分でやりなさい』という呪いがかけられていると思います。

 

その呪いが身を助けることもあり、

呪いとして身を縛ることもあると感じます。

 

でも母のそれはいま確かに母の首を絞めていて、

その綱は自分でしか解けないような気がします。

 

 

私は息子たちには呪いをかけたくないと思っているけど、

ひとつも呪いをかけないことは不可能だとも思っています。

 

そうそう、そういえば、

実家に向かう道中で、長男が言ったこともつながるものがあるな・・・

 

長くなったのでまた明日・・・

今日はなんか暗くてすんません。

 

 

 

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