母の『呪い』と息子たちの『呪い』

 

おはようございます。みゆきです。

 

昨日の話の続きです。

 

母がそれで文句を言わないなら、ある意味『それでいい』のだと思うんですが。

 

眉間に深いしわを刻みながら、

母は父のオムツを替え、

濡れたシーツやタオルを洗う毎日。

 

週3回介護施設にも通っているんですが、

母の体調が悪いと、介護施設を休むそうなんです。

 

なぜって、施設に行く父の準備を母が整えられないから。

 

いやいやいや、逆じゃん?

体調が悪い時こそ行ってもらってゆっくり休むんじゃないの?

 

父は赤ちゃんじゃなく大人なので、

保育園に子供を預けるのとは違うんでしょうけど、

そもそも仕組みがおかしいんですよ。

 

わざと不便なものを選んで、

それが「不便だ。ツライ。キツイ。」

と文句をこぼし、

改善策を提案すると抵抗して

現状に留まろうとする母。

 

便利なものをひとつでも取り入れてしまったら、

どんどんとエスカレートしてしまうんじゃないかと怖がる母。

 

「じゃあ、電動自転車なんか乗ってて大丈夫?

エスカレートしない?

『足るを知る』なら自転車だってダメなんじゃないの?」

 

と言うと、

 

「そうよね~・・・」

 

と笑う母。

 

でも多分、車(いまは使ってないけど)も自転車も、

しっかりしていたころの父が取り入れてきたもので、

母の判断で取り入れたものではなかったんですよね。

 

父の認知症が進み、

会話さえおぼつかない状態になり、

最近になって初めて

自分だけでなんでも判断することになった母。

 

姉と二人、

できる限り実家に行き、

それ以外は便利グッズやプロテイン飲料を送りつけることにしています。

 

母の推定体重37kg

まずはタンパク質を摂取させて

なんとか10kgくらいは太らないかな。

 

そんな実家への道中の車の中で、

長男(8)がふと言いました。

 

「おにいちゃんでも、おにいちゃんて呼ばれない人もいるの?」

 

 

おおお・・・

き、きづいた???

 

す、すげー・・・

 

そう、我が家では『おにいちゃん』という呼称を使っていません。

息子たちはお互いを名前で呼び合っています。

でも外で会うお友達の『おにいちゃん』などは、

『おにいちゃん』と呼ばれている。

自分も『おにいちゃん』なのに『おにいちゃん』と呼ばれていないことに

気づいたようです。

 

 

ママは長男クンに『おにいちゃんの呪い』をかけたくなくて、

『おにいちゃん』を使ってないの。

 

呪い?

 

そう、呪い。

『おにいちゃん』という名前で呼ばれるだけで、

『おにいちゃんだから』『おにいちゃんなのに』が

生まれやすくなっちゃう。

長男クンには既に長男クンという名前があるから、

『おにいちゃん』という名前をつけたくなかったの。

名前ってすごい力があって、その名前で呼ばれるてるだけで、

自分も回りの人もその名前のイメージに振り回されることがあるの。

いま『おにいちゃん』『おねえちゃん』と呼ばれてるお友達が

そうとは限らないけど、

ママは長男クンには『おにいちゃんの呪い』をかけたくなくて、

次男クンが生まれても『おにいちゃん』て呼ばせないことにしたの。

 

 

 

わかったような、わからないような。

でも黙って聞いていた長男。

 

子供ならではで、すぐに他に注意が移っていきました。

 

 

呪いをかけたくなくて『おにいちゃん』は使っていないけど、

私も何かしらの呪いを息子たちにかけているんだろうな。

 

 

自分らしく生きなければいけない

なんでも自分で決めなければいけない

不便は解決しなければいけない

常に改善し続けなければいけない

 

 

何であれ多分、

親の『呪い』は時に足かせとなり、

時に助けとなるものなのかと思うけど、

 

彼らの母親である私にかけられた呪いも、

彼らが大人になってから紐解かれたりするんだろうか。

 

 

そして老いるってどういうことなのか、

父や母にもできる限り聞いていきたいなと思っています。

 

 

 

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