今でも覚えています。
小学校~中学校までの美術の授業や作品作り、
私にとってはどちらかというと苦痛でした。
いま思うと、発想の仕方を教えてもらわなかった?
発想の仕方なんて教えてもらわなくてもできる子もたくさんいますが、
私はわからない子でした。
でね、いちばん近くにいる4歳年上の姉が持って帰ってくる彼女の作品はさ、
もう脱帽なわけですよ。
工作にしても絵にしても、子供心に「これは…」といつも思っていました。
彼女はのちに、美術系の学部で修士号をとるまでになるわけで、
そういう人の美術の作品は、もう小学生のころから頭角を現しています。
4歳上だったもんで、4年後に同じような美術の課題が与えられたので、
姉のアイディアをそのまま真似して作ったこともあります。
ええ、褒められました。インチキですがね、完全に。
姉を筆頭に、私にはできない、この「0」から「1」を生み出す作業。
仕事でもよく感じました。
広告代理店で働いていたころ、私は営業なので、
お客さんから「こんな課題がある」と言われ、
それを解決するための広告やら、キャンペーンやらをご提案したりして、
それをお買い上げいただくわけです。
その場合、そのお客さんの課題を社内のコンサルタントや、『クリエイティブ』と言われる部署の人たちに、説明するわけです。
彼らはみな、「0」から「1」を生む人たちです。
その彼らが産み落としてくれた「1」を、営業がきれいにお皿に盛りつけたり、飾りをつけたりして、お客さんにお持ちするわけです。
「どうです?この『1』、カッコよくないですか~?」
と説明するわけです。
この「0」から「1」を生む人たちに、いかに気持ちよく働いてもらうか、
その環境を整えてあげることが、営業という職の妙のひとつでした。
モチベーションが上がる仕事の依頼の仕方。
インスピレーションが湧くような情報を与えること。
褒めて、おだてたり、せかしたり、お尻を叩いたりしながら、
もっとも効果的な「1」を生んでもらうわけです。
「1」をきれいに盛り付けたり、
「1」と「1」を組み合わせて「3」ぽく見せたりすることはできても、
「0」から「1」を生むことはできない私は、
それができる人たちのことを、とても尊敬しています。
それが才能なのか、ただの訓練なのかはわかりませんが、
いずれにしても得意ではないと思います。
そんな「0」から「1」を生む立場にいた、社内の友人がいました。
彼女は「コンサルタント」という職で、彼女が生むのは「戦略」という「1」です。
理論やデータを組み立てた上で生まれる「戦略」もやはりクリエイティブなものです。
年齢も近く、何度も一緒に仕事をして、気心の知れた友人です。
そんな彼女がある時言いました。確か私が独立することを知っていたころ。
「あなたは、人と人、人とモノ、最適な組み合わせをつなぐことに長けていると思う。
その間を取り持ったり、調整したり、私はあなたのようには絶対にできない。」
以来、「つなぐことかぁ…」とふと思うようになりました。
言われてみると、わかるような気がする。
こういうことを言ってくれる友人て、貴重ですね。
『ワーキングマザー3.0』
その概念をみなさんにこの前ご説明しました。
そして明日、本格始動させます。
何をどうするのか見えたとき、
「あぁ…なるほど…私はHUBに、なりたいんだな」
と合点が行きました。
人と人、人とモノ、最適と思われる組み合わせのその間をつなぐ
HUBになって、ネットワークを作りたいんだ。
明日の更新で、ひとまずいまの全貌をお知らせします。
喜んでいただけるといいんですが。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。