何度も書きましたが、いまの私の上司は
高校生の息子さんがいるワーキングマザーです。
私の上司であり、会社の役員でもあります。
私がふたり目の育休中に入社されて、
1年足らずで役員会入りを果たしました。
カリスマ性というのではない気がしますが、
会議でもなんでも、場の空気を支配するテクニックを持っています。
上司として、人として、私と相性がいいとは思いませんが、
まともで頭が良くて、フットワークが軽く、
私が言うのもおこがましいですが、とても有能な方です。
怒ると怖いですが、それはやはり、
それだけの責任を背負っているので仕方ないですし、
理不尽なことで怒ったりはしませんし、
部下に責任をなすりつけたりもしないし、
部下の手柄をかすめ取ったりもしません。
そんなことしてるヒマあったら他のことやるわ、って感じです。
そんな彼女はやはり、私の会社にビュンビュンと新しい風を吹き込んでいる気がします。
↑の記事の件もそうですが、先日の雪の日のこと。
朝から雪が降ることがわかっていて、彼女は来て早々大きな声で、
「今日はもうさ、帰れる人はどんどん帰って、家で仕事すればいいから。
わざわざ夕方まで会社にいてさ、雪まみれになって帰れない、
みたいになったらバカみたいだから。帰って、帰って~」
と言いました。
私はまんまと便乗して、午前中にはもう会社を出ました。
そしてやはり、夕方になると電車が止まったり遅延したりしました。
うちの会社はいまのところ、在宅ワークを制度的には認めていません。
でも彼女の回りでは、合理的と判断されれば
必要に応じて柔軟な働き方ができます。
もちろん、やることはやらないと超怖いです。
彼女に吊るし上げられている人も目撃したことがあります。
でも、彼女の求めるパフォーマンスを上げれば、
とても働きやすい、次世代のリーダーなのかもしれない、と思いました。
私はもはや、会社にとっては去る人間なのですが、
もし残ることになっていたなら、彼女が社長になったわが社を、
見てみたい気持ちになりました。
これまで私の知る限り、社長は本社から送り込まれた外人男性でした。
一度だけ日本人の男性の時もありましたが、女性社長は今までいません。
会社として時代に合わせて進んでいるようで、実情は結構男尊女卑だったりします。
そんなうちの会社において、社長に近いところにいる彼女。
まだまだ彼女も40代。可能性はぜんぜんあると思いました。
彼女のような有能で逞しい人が、最前線で実際にがんばってくれるから、
社会が少しずつ、少しずつ変わってくるのです。
私も、違う頑張りで、なんらか貢献したいとも思っています。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。