こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆき(@miyuki_thewm)です。
息子ふたりを育てながら、共働きのお金、子育て、仕事などについて書いています。
実家の場所や、両親の状況にもよりますが、
私の回りでは、里帰り出産をする人が多いような気がします。
確かに私自身も、特にふたり目のときは、母の協力がなかったら、なんて想像するのも怖いです。
上の子を見ながら、乳児の世話をするのは、物理的に手が足りないものなんだと、実感しました。
とはいえ、どうしてもサポートが得られない人もいるでしょう。
その場合はとにかく大変の一言に尽きると思います。
なので、里帰り出産をする人の気持ち、させる側の両親の気持ちはすごくよくわかります。
産後すぐは、赤ちゃんは手がかかる割に、不慣れでもあり、
さらに母体のケアも必要とされていますので、
特に家事は誰かほかの人にやってもらえるのがベストだと思います。
しかし、旦那さんは平日は仕事があるし、休日はその仕事の疲れを癒すことも必要です。
それであれば、産後1ヶ月程度は、母親の実家で過ごす、というのは一見合理的にも思えます。
ですが私は、里帰り出産には反対です。
実際私も、ひとり目のときもふたり目のときも里帰り出産はしていません。
逆に、母に泊まりに来てもらうようにしました。
なぜかというと、里帰り出産をすることは、
夫とこれからの私の家族に良い影響を与えるとは思えなかったからです。
①父親としての実感や自覚が生まれにくい、もしくは実感するのに時間がかかる。
よく言われることですが、母親は約10ヶ月自分のお腹の中に赤ちゃんがいて、自分のお腹の中で動いているので、その10ヶ月の間に母親になる実感と覚悟が湧きやすいと思います。ですが父親は、自分の体には何の変化もなく誕生の日を迎え、突然我が子を手渡され、今日から何をしなさい、とも言われず、ただ呆然とフニャフニャの頼りない赤子を抱きます。
そして退院の日から母親が赤ちゃんとともに実家に帰り、週末だけ会いに行くという1ヶ月間を過ごすとします。自宅に戻るころには赤ちゃんも、目もしっかり開けていて、妻もある程度子育てに慣れています。ですが自分は、赤ちゃんが自宅に戻ってから、赤ちゃんとの日々が始まるわけです。
どうしたって出遅れるものです。
オムツだって自分は数回しか替えたことがないけど、妻は結構慣れた手つき。
そう感じたら誰だって、率先してオムツを替えようとはしにくいもの。
夜泣きの対処法も、妻が当たり前のように真っ暗な寝室で黙々とこなしていれば、
自分がすることは無いと感じるでしょう。
実感が持てないまま、赤ちゃんだけが知らぬ間に大きくなって、
ある日突然、妻に「あなたは父親としての自覚が無い」とか言われるんだと思います。
②家族、子育ての過程の中で、もっとも大変な時期を共に乗り越えることの意義。
陳腐なようですが、やはり共に困難を乗り越えることで、絆というやつは強くなると思います。
我が家もそうでしたが、たとえ妻の母親とはいえ、普段一緒に暮らしていない人が家に泊まりこんでいると、
くつろげないと感じる瞬間があります。
我が家の場合、夫はパンツ1枚で部屋をウロウロできないし、
私の母と夫の二人きりになってしまう時間もあり、間が持たない時もあったそうです。
ですが『家でくつろげない』という不都合なんて、
生後間もない赤ちゃんを24時間世話する苦労に比べたら屁でもないです。
子供を育てるって、子供がいるからこその喜びも大きいですが、
子供がいるからこその不便も同時に生まれます。
今までのように夜に飲みに行くこともできなくなりますし、ショッピングにも行きにくくなります。
遊びに行く場所も、あらゆる時間の過ごし方が、どうしても子供優先にせざるを得ないことが多くなります。
私は実際にまだその渦中ですが、子供が大きくなった人に言わせると、
あっという間だそうです。
しかしその真っ只中にいる当人にとっては、それまで普通にしていたことができなくなるのはある種の苦痛です。
そんな困難な時を、最初から最後まで一緒に苦労することには、意味があると思います。
夫婦はやはり、【運命共同体】です。
楽しい時も、苦しい時も、共に協力し合うことが必要だと思うんです。
なにせ、ふたりの子ですから。
母親だけの子供ではありません。
③仕事と子育て&家事の役割分担をより明確にしてしまう。
母親が育児休業を取る時点で、どうしたって子育て&家事の比重は母親に偏ります。母親が育児休業を取ることは、今の社会の状況を見ると致し方ないとして、(父親が/も育児休業をとれるなら、そのほうがより良いですが)里帰り出産をすることで、その偏りをより明確にしてしまうと思います。
子育ては母親の役割。仕事は父親の役割。
この役割分担で幸せになる人はいない、と私は思います。そしてさらに、リスクも高いと思います。今の時代、家庭内でたったひとりの収入源に、家族全員の経済的な運命を託すのはリスクが高すぎます。そして、年をとって定年になり、腑抜けのようになる夫と、そんな世話の焼ける夫に愚痴を言う妻が残る可能性が高いと、私は思うわけです。(もちろんそうならない可能性もありますが)妻が育児休業を取る時点で、いずれにしても妻の重心は仕事よりも家のことに寄り、夫は逆に仕事に重心が寄ります。
たとえそうだとしても、少なくとも子育ては、両者が【当事者意識】を持つことが大切なんです。そのためには、生まれてすぐに、共に生活しながら、共に不慣れな子育てに奮闘することが大切だと思うんです。
④妻の変化を目の当たりにできる。
私自身も自覚していますが、子供が生まれるとやはり女は変わります。どこがどう、どれだけ変わるかは人それぞれで、簡単に言うと『強くなる』というやつだと思いますが、私の場合は、夫を見る目も変わりました。ひとり目が生まれてすぐ、夫もそれに戸惑った様子でした。
我が家は里帰り出産をしていなかったので、徐々に変わっていく私を目の前で見ていても、戸惑いがあったようです。それが里帰り出産をしてしまうと、自宅に帰った妻が、以前の妻と違う、という状態です。子育てに必死な妻としては、子供ができたのに何も変わっていない夫に苛立ち、夫としては、急に変わってしまった妻の扱いに困る、という状況にならないでしょうか。
以上の理由から、私は里帰り出産には反対です。
これから里帰り出産をしようとしている人に直接あえて「やめたほうがいい」とは言いませんが、
相談されたら、「反対」と言います。
もし「みんながやっているから」「親が薦めるから」という理由だけで
里帰り出産をしようと考えているのであれば、
自分はどう思うのか、一度考えてみるのもいいのではないでしょうか。
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お忙しいところすみません。。
いつも応援ありがとうございます。
自分以上に頼りになる人、いますか?