『不公平だ!ズルイ!』と感じるのは、あなたのDNA

B!

 

こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

 

昔の話ですが、私がひとりで毎日、子供の保育園の送り迎えをしていた時期がありました。

その時期の私の頭の中は、『不公平だ!』という不満が渦巻いていました。

灰になるまで歯を食いしばってひとりで耐えるか、離婚か、と毎日考えていました。

 

それを手を変え品を変え、夫に訴えた結果、朝の送りは夫の担当、

と納得してくれました。

 

しかし

『不公平だ!』

と感じるネタは尽きません。

 

夫は『仕事だから仕方ない』という理由で休日出勤をして、

私には休日出勤をする、という選択肢はありません。

夫は当然のように週末に美容院へ行く予定をひとりで決めていましたが、

私は、祖父母などに週末の子供の世話を頼むのも面倒で、

平日に半休を取って行っていました。

 

年収は夫のほうが高いとはいえ、

私もフルタイムで働き、時短勤務ではなくフルタイムの給料をもらっていて、

残業はできないので家で仕事をするなどしてやりくりしているのに、

どうして夫は・・・

 

相手が夫でなくても、

『不公平だ!ズルイ!』

と感じるときはいくらでもあります。

 

私のほうが稼いでいる売り上げが多いのに、

残業できないというだけで、あの人より昇進が遅いのは不公平!

などなど・・・

 

これまで私は、自分は【平等であること】に人一倍こだわっているのかと思っていたんです。

周りの人たちは、自分よりも不公平を我慢して、受け入れいているように見えました。

どうしても受け入れられなくて、『不公平だ』と思うことには

目くじらを立てて戦っているのは、自分だけのような気もしていました。

 

でも、本を読んでいたらその理由を見つけて、ホッとしたんです。

 

こんな実験をしたそうです。

 

2頭のチンパンジーを、ガラスで仕切られたふたつの部屋に分けて入れます。

つまりお互いの姿が、お互いから見れるということです。

 

そして2頭に同時にキュウリを与えると、2頭とも喜んで食べました。

そして次の瞬間に、1頭だけにバナナを与えると、

もう一方のキュウリだけを与えられたチンパンジーは、

この【差別】に抗議してキュウリを壁に投げつけて怒ったそうです。

 

どういうことか?

 

チンパンジーは、DNAレベルでは人間と99%同じ構成です。

 

この実験でわかることは、

【平等】は、遺伝子に組み込まれたプログラムである、ということです。

 

だから人は歴史的に、人種差別や性差別に対して、

こんなにも血眼になって抗議し、戦ってきたんです。

 

私はずっと『不公平だ!ズルイ!』とDNAレベルで感じていたんです。

不平等に我慢できなかったのは、遺伝子にそう組み込まれていたからなんです。

【不平等】は、その【不平等】を与えている側からは、決して見えません。

 

人種差別は、白人からは見えません。

性差別は、男性からは見えません。

性的マイノリティへの差別は、性的マジョリティからは見えません。

 

『不公平だ!』と胸の中がモヤモヤしたら、

『ズルイ!』と声を上げないと、なにも解決しない、ということです。

 

私も、主張ばかりするのは疲れるし嫌です。

できることなら穏やかに暮らしたいです。

 

でも、胸の中のモヤモヤには、いつも絶対理由があります。

 

そして、たとえ声を上げたとしても、完璧な【平等】は難しいのが現実です。

でもそれは、相手がその【不平等】に気づいてくれて、

それをちゃんと認めてくれて、解決しようと少しでも努力してさえくれれば、

それでよかったりするんです。

 

 

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