おはようございます。みゆきです。
大きくなったら何になりたいかなんて、いまだにわかりません。
小さいころこの質問に答える機会があったときには、
多分適当に答えていたんでしょう。
なんと答えていたのかも覚えていないし、
いつも違うことを言っていたと思います。
高校生の時だったか、
『耳をすませば』の映画を見て、
バイオリン職人になるために留学をするという子のことが
凄く羨ましいと感じました。
私だってなにか運命のように『やりたいこと』がみつかって、
わき目も振らずそのことだけに夢中になりたいのに、
私は特に何も見つかっていないし、
何が見つかる気もしないと、
凄く羨ましかったのです。
そしてきっといわゆる『自分探し』のためもあって、
私はアメリカ留学に行きました。
結局アメリカに行ったからと言って、
これという確固たるものが見つかるわけでもなく、
なんとなく働いて、なんとなく転職して。
もっと早くこの本に出会いたかったな。
・・・と思ったらこの本の初版出版は2020年5月。
そりゃ出会えなかったわけだ。
いつだったか。
大学生?もう社会人だったか。
『なんかずっとなんとなく生きてる気がするな~。
なんかに夢中になりたいな~。』
ぼんやりそう思っていた時、
何かでこう読んで、目からウロコが落ちました。
やりたいことはひとつである必要はない。
そっか。いくつもやりたいことがあってもいいのか。
やりたいことがコロコロ変わってもいいのか、と。
それまではなんか、
バイオリン職人的な、一生をかけても完成しないような、
そんな技というか職というか、
そういうものとの運命的な出会いを求めていたんですが、
そういうことじゃないのだと知って、
少し肩の荷が降りたというか、安心した覚えがあります。
でも、30歳、35歳と会社員として働いていくと、
『やりたいこと』を求めて焦ったり羨ましがったりしていた自分のことも
なんとなく忘れてきて、
『こういうもんなのかな』
みたいな。
こういうもんもああいうもんもないのですが、
『やりたいこと』に夢中になることと、
『ここではないどこかへ』逃避したい気持ちと、
その区別もイマイチよくわからなくなってきて、
えーっと・・・なんだったかなー・・・
みたいな感じになってきました。
で結局私は独立という機会に、
『さて、私は何がやりたいんだっけ?』
ということを何年も考え続けて、
なんとなく心の赴くことをやってきた結果、
今は『やりたいこと』をやれているのですが、
やりたいことをやってみると、
また何か別のやりたいこともあるような気もしてきます。
やりたいことが見つかっている方も、まだ探し中の方も、
なかなか面白い本なのでお勧めです。
この本は、大人用です。
でも中に『子供にやりたいことを見つけられる人になってもらうためには』
ということで、
正しい質問の仕方が書いてありました。
『何になりたいか』と問うと、
答えとしては
警察官
とか、
Youtuber
とか、
サッカー選手
とかになるわけですが、
警察官にもいろんな種類があったり、
Youtuberにもいろんな要素があったりするので、
その聞き方では何もならないということです。
正しくは、
『いま、何をしてる時が楽しい?』
だそうです。
うん、確かに。
小学生、中学生、高校生の私が、
誰かにそう問われていたとしたらと想像すると、
もっといろいろと考えられたんじゃないかと、いまは思います。
子供が『何か』になるのは15年後、20年後とかで、
その『何か』はその時にはまだ存在すらしていないことも多いので、
『何してるときが楽しい?』
と聞いていきたいなと思います。
私は今、何をしている時が楽しいかな・・・
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。