おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
私は運よく、毒っ気のない親に育てられました。
もちろん、毒がゼロの親なんていないと思うのですが、
『毒親に苦しんだ』と公言している彼女の書いた本に興味があり、
読んでみました。
『どんな親であるべきか』
『どんな親になりたいか』
この問題はどんな親にとっても永遠のテーマだと思いますが、
やはり私自身も含めて、
ある程度自分の親の要素を受け継いでしまうと思います。
それを拒む彼女が娘を持って、『親である自分』と折り合いをつけていく過程です。
本筋の、
『毒親に育てられた女性が、どんな親になるのか。』
というテーマも当然いろいろと浮かんだのですが、
読んでみていくつか、
『なるほど』
や
『ふむ~』
となった点について。
田房さんは、
子供を産んだとたん人は、
『B面』に来るのだ
と書いていました。
レコードはさすがに私も現役世代ではないのですが、
表面がA面、裏返すとB面ですよね。
同じひとつの円盤だけど、A面とB面があるんです。
(カセットテープなら世代!)
世の中はA面とB面があって、
A面は、
子供を産むまでに生きてきた面で、
構成要素は↓こんな感じ。
政治・経済
要領
カフェイン
融通
努力すれば成功する
時刻通りに来る電車
「若くてピチピチじゃなきゃ女じゃねえよな(笑)」
台風でも大雪でも通勤
対して『B面』は、人間の力ではどうしようもない自然の面。
赤ちゃん
かけがえのない命
液体が出る乳首
休まなければいけない産後
異様に食べたくなるフライドポテト
予測できない事態
何が起こってもだれにも怒れない
『B面』に来た人だけが、
両面を行ったり来たりして、
『A面』でのつじつまを合わせなければいけない。
『A面』が『B面』に合わせてくれることはなく、
だから、
「好きで産んだんでしょ!」
「電車でベビーカーは迷惑!」
という議論になる。
この『A/B面』の考え方が、
すご~く、
しっくり来た、というか、
うまく表してくれたな~、
と思いました。
長男が生まれて、2歳ころに、
次男を妊娠して、
それまでうちの夫は完全に、
『B面』の存在には気づいていませんでした。
というか、気づかないふりをしていた、のかな。
『オレの面じゃない。』
と思い込んでいた、のか。
私ばかりが、
あくせくと、A面⇔B面を行ったり来たりして、
A面のつじつまがどんどん合わなくなってきて、
合わせるには、ものすごく体力と精神力が必要で、
どうにもならなくて、
なのに、
夫はひとり、
A面でフラフラ、今まで通りの生活をしていて、
「いやいや、違うだろ。」
ということで、
「いらっしゃい、ここがB面だよ。」!(^^)!
と、力いっぱい彼の腕を引きました。
だから今では、
彼もたまに、
A面のつじつまを合わせるために、
会社を休んだり、
半休を取って美容院へ行ったり、
ゲームをする時間がなくなったり
しているんだと思います。
本来は、
A面とかB面とか、
あったらいけないんだと思うんです。
みんながごちゃごちゃに、ひとつの面で、同じ面にいて、
みんなが同じ面の住人だということを当然だと思っていれば、
『つじつま』なんて必要ないんですよ。
みんなそれぞれに、それぞれの事情があるだけで、
「あ、そうなの?
大変だね。頑張ってね。
何かできることがあったら手伝うよ?
ってか私もさ。
あ、助けてくれるの?ありがとう。」
っていう、自然な流れが、できるんじゃないかな。
それで言うときっと、
例えばLGBTQの人には『C面』があるのかもしれないし、
目の見えない人には『D面』も、
あんな人には『X面』も、
あるかもしれないんですよね。
全部一緒で、いいんじゃないかな~。
この本に関しては、ほかにも感じたことがあり、
また書くかもしれません。
田房さんはいつも、
私の漠然としたモヤモヤを、
言葉や絵で『表現』してくれるので、
助かります。
文章で的確に説明されるのもスカッ!として好きですが、
絵付きで説明してもらえるのも、
わかりやすい『地図』を書いてもらったようで、
より感覚的につかめたりするので、
絵が描けるって、いいな~。
いろんな発見があると思うので、ご興味あれば読んでみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。