『地頭』の良し悪しについて考えた。私が出会った『頭の良い人たち』の話

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

6歳と3歳の息子ふたりを育てています。

 

『地頭』の良い子供にするには?

というテーマの、『ママCafe』なるものに参加してきました。

 

『ママCafe』自体はとても、アットホームで有意義でした。

『Cafe』なので、気軽にお茶しながら、少しためになる子育てのお話を聞けて、

お得な感じでした。

今後の開催もあるようなので、ご興味あればぜひ。

 

そこで話された、『地頭』について、別のことを考えていました。

 

昔、広告代理店にいた時の話です。

随分昔の話だな…5年前とか?

 

当時私のいたチームは総勢20人くらいの大きな営業チームで、

チームの中に『小チーム』がいくつかあるような感じでした。

そこに新しく入ってきた若者がいて、

当初配属された小チームでうまく貢献できず、

『引き取り手がない』という状態になりました。

 

私は直接かかわっていなかったので詳細は知りませんが、

営業に向いていなかったのか、

『広告代理』という仕事に向いていなかったのか、

とにかく、別の小チームのマネージャーに、

「この子引き取ってくれない?」

と上の人がかけあっていた場面でした。

 

「〇〇さんなんだけど、あなたのチームでどお?」

 

「うーん、でも聞いた感じだとちょっとぉ…難しいですよねぇ…」

 

「…うーん…まぁ…そうらしいんだけどさぁ…

行くところないんだよね、いま、正直な話。

あ、でもね、『地頭』は良いと思うよ。

 

「あぁ…地頭とかどうでもいいっすね。

うまく仕事回せないと意味ないですし。」

 

「うんまぁ…だよなぁ…」

 

ということで、その若者はまた別の大チームへ配属され、

その後すぐに、退社していきました。

(自主退社なのかは不明)

 

『地頭』かぁ・・・

と私が考えた時でした。

きっとこの時使われた『地頭』は、

悪い意味で使われたんでしょう。

 

お勉強ができる『だけ』みたいな?

その当時のお客さんは、外資系、超、超大手企業でした。

世界中に何万人と従業員を抱えるような。

私なんてそもそも入社試験すら受けられないような。

 

毎日のように担当営業として出入りしていましたが、

もうみなさんね、東大出身、京大出身が当たり前?

 

「〇〇さんて東大?京大?」

 

「私は東大です。」

 

「そっか~…いいなぁ…行きたかったな~、東大。

落ちたんだよね~。慶応しか受からなくて諦めたなぁ…」

 

なんて内輪の会話を

(;・∀・)←こんな顔して聞いていました。

 

学歴だけではなくやはり、うん、ほんとね、みなさんね、

優秀!

『地頭』が良いとも、思っていました。

 

中でも私が、常にお腹を見せて冷や汗垂らしていた、

『Hさん』というお方がいました。

 

長年担当していた間Hさんは、

妊娠→産休&育休→復帰→むっちゃ昇進

という道を進んでおられました。

 

偉くなられてからはもう、

私なんぞコマモノが直接お話することなんてありませんでしたが、

当初はいち担当者としてお話していまして。

 

私もそれなりに営業歴はあったので、

お客さんと話すシナリオ、それに必要なネタ(資料など)は揃えていたんですが、

 

「○○です。」(次は▲の話になるはず。)

 

とお話しますとね、Hさんは、

▲の話は然るべき方向に話が済む前提で、

ふたつ先くらいの◎◎の話とかをされましてね、

手の内が読まれているというよりも、

最初の「〇〇」を言った時点で、

確かに消去法で◎◎という結論になるんだろうけども、

 

普通は▲説明しないとわからんだろう、という話。

 

そんなテンポで会話が進むんです。

ずっと。

 

だから毎回ミーティングが、30分くらいですぐ終わります。

普通なら1時間はかかるであろう内容でも。

なんなら普通2回に分けるような内容も、一度で。

そうして毎回Hさんは、颯爽と次のミーティングへ去って行かれました。

 

や、やべぇ・・・フルパワー出しても、ついていけねぇ・・・

すぐに悟りました。

 

とはいえね、フルパワーを出さないわけにはいきませんので、

フルパワーを出して必死にやっていると初めて、

 

ニコッ

 

と笑ってくれる、

そんな方でした。

 

元々マネージャー候補だったのか、

他の方だって一般的に言ったら超がつくほどに優秀でしたが、

 

Hさんは別格でした。

 

これを『地頭』と言うのか。

 

『1』を説明すると、

『8』までは一瞬で悟られ、

 

返ってくる答えは『15』くらいで、

ついていけませんでした。

 

特にビジネスの場だと、

これが『効率』や『生産性』なのだと、思い知らされました。

 

そしてね、『地頭』なのか、

Hさんに限らず、『優秀』な方って大抵、

常識的で良い方です。

 

理不尽な無理難題とか、言わないんです。

いつも丁寧。

そりゃもう、お腹見せるしかありません。

 

そこまでなるのって、

遺伝?

訓練?

 

息子たちにもHさんみたいになって欲しい。

とは直接的には思わないものの、

きっとなったら、仕事が楽しいだろうな、とは思います。

あそこまで頭がキレたら、どこへ行ってもある程度は上へ行けるんじゃないかと。

 

Hさんのことを久しぶりに思い返しながら、

子供たちに何がしてあげられるのかを、

ぼんやり考えています。

 

Hさん、お元気かな。

Tootsa@Neutral

 

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