【強者】だった昔の私の話

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

今回の新型コロナウイルスの影響で、

私が心配している人はたくさんいて、

心配しているお店がたくさんあります。

 

お店の場合、先に私がお金だけ払っておいて、

後から商品やサービスを受けに行く、

という方法が果たして『助かる』のか、

などと考えています。

 

これが1ヶ月限定のことなら、

それで充分『助かる』のかもしれないけど、

期間がいつまでになるか、

誰にもわからないこと。

焼け石に水なのか、

返ってプレッシャーや引け目を感じさせてしまうのか、とか。

 

そういう話をすると、

 

「普段からギリギリの生活やビジネスをしているということ。

そもそも改める必要があったこと。」

 

と言う人がいます。

 

それは決して『間違い』ではないのだろうけども、

『そういう話ではない』と思います。

でも上手く説明できません。

 

でもそれを説明するような話を、Twitterで見かけました。

どなたが呟いていたのか見つけられなかったのですが、

上野千鶴子氏が言ったことです。

それ自体は私も彼女の本で読んだ覚えがあります。

 

強者とは、弱者に対する想像力を持つ必要がない人のこと。

 

そう。

そうなんですよ。

だって私も、結婚して子供を産むまで、

強者だった自覚があります。

そして今は、弱者である自覚があります。

結婚して子供を産むまで、

私はいわゆる『男並み』に働いていました。

 

学歴は大したことないけど、

英語が喋れて、社交的な性格で、

要領も良くて、健康で、強運で、

恵まれた家庭で育って、

 

努力さえすれば、たいていの場合、したいと思ったことができました。

したいと思ったことができないことがあっても、

「ま、こっちでいっか」と思える代替手段に

すぐにありつくことができました。

 

女だ男だと言う人もいるけど、

女は愛嬌で、男の人の力を要領よく使って、

女であることをうまく生かして、

世の中を渡っていけばいいのだと、

本気で思っていました。

 

しかし結婚して、

全ての家事を担うことを当然とされて「?」となり、

 

子供が生まれてもなお、

家事育児全てが私の担当になりキャパオーバーになり、

 

更に保活で、辞めたくもない仕事を辞めなければならない可能性が

リアルに迫って来て、

そこで初めて自分が弱者であることを知りました。

 

自分は弱い立場にいて、

差別を受けているのだと認めることは、

差別を受けることそのものよりも、

むしろ痛かったかもしれません。

 

頑張ってもどうしようもないことがあり、

自分の努力と無関係なところで、

失いたくないものが奪われることがあるということ。

 

社会に弱者がいるのだと、初めてちゃんとわかりました。

 

もちろん、私よりももっとずっと弱い立場の人、弱い時にいる人がいます。

そんな人たちに、

 

「そもそもコロナ騒動で生活できなくなるようなら、

普段の生活が問題。」

 

なんて言うことは、

 

道路で上手く走ることができないスケート靴を履く人に、

自転車に乗っている人が大きな口を叩いているのと同じなんじゃないかって。

 

強いも弱いも、

環境との相互作用の中にしかないのだと、思うのです。

 

スケート靴だって、

氷の上ならスイスイです。

氷の上ならむしろ自転車は、立つことさえ厳しいはず。

地面ばかりで氷が少ない環境だというだけです。

 

スケート靴や自転車、場所に合わせて変えられる物なら良いのですが、

それが生まれ持ったもので、努力では変えられないものだとしたら、

それが強者、弱者を分けるものとなります。

 

強者だった昔の私は、

今私が持っている物は、私が努力して得たものだと思っていました。

欲しいものを得られない人は、

努力が足りないのだと思っていました。

 

でも世の中は広く、複雑です。

 

大多数の人が持っている物を、

努力しても得られない人もいて、

得られない時もあります。

 

そんな弱い立場に対する想像力を働かせる必要に迫られた経験がないままに大人になり、

そのまま死んでいく人もいるのだと思うと、

 

それは弱い立場に自分が近づいたこともないということなので、

羨ましい気持ちもしますが、

でもやっぱり私は、

今の私でいたいと、思います。

 

 

 

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