こいつを血肉にするのに必要な成分はなんだろうかね~【思いやり】の正体

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

息子ふたりを育てながら、フリーランスのワーママをやっております。

 

随分昔読んだ、美輪明宏さん(一発で変換される名前ってすごいよね~)の本で読んだんです。

 

『思いやり』とは、想像力です。

あなたがどう感じるかではなく、
相手が、どんな人で、どう感じるのか、
それを想像する力です。

 

うろ覚えなのですが、意味的には合っていると思います。

 

これを読んで、『なるほど!』と思いまして。

以来、『思いやり=想像力』を意識して、生きてきたはずなんです。

 

恋愛も人並みにして、

友人も人並みにいて、

仕事も『天狗時期』を経て落ち着き、

 

もう世の中、多分それなりにわかったかも、

なんて思っていました。

そして35歳。私は間違えていました。

それまで、

 

『自分にはそれなりに想像力がある。

相手の立場に立って考えることができる。』

 

と思っていたことを、恥じました。

 

私に想像力なんて、これっぽっちもなかったと、痛感しました。

 

妊娠まではまぁ、許容範囲内でした。(悪阻ゼロっていう体質なので・・・)

 

それは多分、陣痛から始まったかな。

出産も、後陣痛も、胸の痛みも、新生児の扱いにくさも、

子育ての手探り感も、夜泣きも、産後ノイローゼも、

保活のシビアさも、社会のしわ寄せも、

そして、子供の尊さも、かわいさも、大切さも、かけがえのなさも。

 

全部が私の想像を超えていて、本当に痛いほどに、実感しました。

 

『私に想像力なんて、なかった。』

 

そしてそれ以来、

自分に想像力があるなんて、思わなくなりました。

 

世の中には、私の知らないことがまだまだまだまだたくさんあって、

大変な人がたくさんいて、

その大変さも、私には計り知れないということを、

子供という存在が教えてくれました。

15年ほどアメリカに住んでいた姉が、2年前に帰国して、

いまは近所に住んでいます。

 

2週間に1回ほどうちに来て、息子たちと遊んでくれます。

 

平日の夜に姉が来てくれる予定だった日。

息子たちを自転車の前後に乗せて

保育園から自宅マンションに着いたところで、姉が外で待っていました。

 

そして彼女が開口一番こう言いました。

 

「おかえり。

自転車にふたりも子供乗せて、これ毎日やってんの?

すごいねぇ・・・これ、すごい大変だよね・・・

大変だね・・・エライね、こんな大変なこと毎日やって。」

 

姉に子供はいません。

自転車に子供を乗せたことも、ありません。

 

私はその時、

姉がそれまでに乗り越えてきた苦労の大きさを、思いました。

 

私も彼女がアメリカにいた間、物理的に離れていたので、

彼女の辛い経験のことは詳しく知らない部分があります。

 

大変さや辛さを『大きさ』や『レベル』で測ったり比べたりできないことはわかりますが、

きっととても、大変で辛いことも、あったんだろうなって。

 

だから人の大変さ、辛さを、敏感に見て取ることができるんじゃないかって。

 

特に姉は、体や心に障がいを持つ人のサポートをする仕事をしているから、

かもしれません。

 

目の見えない人をサポートするために、

目が見えなくても使えるアプリを自分で試してみたりしながら、

相手の『大変さ』について考える毎日だからかもしれません。

 

でもそういう人、姉以外でもたまにいます。

大袈裟じゃなく、とても自然に、

 

「それすごい大変だね。」

 

と気づいてくれる人。

 

特に本当に大変の渦中の時は、

そんな人に救われるので、

私もそんな人になりたいな、と思うのです。

 

ひとりで電車に乗っている時など、

荷物を持ってゆっくり階段を昇るお年寄りなんかいたら、

『大変なんだろうな。』

と思い、

 

「お手伝いしますか?」

 

と声をかけてしまうようになりました。

 

荷物がぶら下がったベビーカーから

子供を抱っこしたらベビーカーひっくり返る!

っていうのを3回くらい阻止したことがあります。

 

『思いやりのある人になる。』というのは少し言葉として違くて、

しんどい人みんな、

いまより少しでもラクになったらいいのにな、と思います。

Birthday T@Neutral

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

ひとりでできることには限りがある。

コメント一覧
  1. みゆきさん、あなたみたいな考えや優しさがある人が世の中にたくさんいてくれたらいいな…なんて、三連休(夫は仕事、保育園は休み)ワンオペ育児を終えた私はしみじみ思いました…。2歳の幼児と6ヶ月の乳児を抱えて、大人とほぼ会話をせず過ごす3日間は地獄ですね笑

    • notchさん、地獄から無事戻られたでしょうか・・・
      2歳と6ヶ月のふたりを抱えてワンオペ3連休はたしかになかなかのものですね・・・
      私なら、じーちゃん、ばーちゃん、友人、ベビーシッターを総動員してなんとか回避すると思います。
      いや~でも・・・そんなワンオペを日常的にこなす人もいるんですよね。
      もうなんか、大変すぎなことは、やっぱり消耗がもの凄いですよね。
      お疲れ様です、なんて軽々しく言っていいのかすら・・・ああ・・・

  2. みゆきさんのお姉さんの言葉に なんだか ウルウルしてしまいました。ついこの間まで 私も前後に2人乗せていて、お迎えの時は ひーひー言いながら漕いでましたが、そんな時に そんな言葉かけられたら 泣いてしまいそうです。そうか、大変なことしてるんだよね、頑張っているんだよね、改めて実感するというか。
    そして、そんなお姉さんの言葉にお姉さんのこれまでのことを考えられる みゆきさんも素敵だなと思いました☆

    • みくさん、本当に、姉がそれを言った時には、一瞬「へ?」となり、
      その後、「よくぞそんなに細かいところに気づいてくれた」と思いました。
      でも実は、そんなに細かくなくて、重くて大変、というとてもシンプルな大変さなのですが、
      でもそんなこと、あまり改めて言われませんよね。
      子供がいるんだからそれくらい当然と、回りも自分も思っているのでしょうか。
      みくさんも、毎日毎日お疲れ様です。たくさん頑張っておられますよね。大変なことをしているのだと思います。

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