実は私、(別に実は、というほどでもないか・・・)
10年ほど前まで喫煙者でした。
アメリカに留学していた19歳のとき、
友人の影響でタバコを吸い始めました。
(アメリカではタバコは18歳から。
そして今ほどタバコの規制も厳しくなかった時代のことです)
結局10年ほど吸い続け、30歳のときやめました。
最終的にやめられたので良かったですが、
タバコは完全に、【中毒=依存】です。
行動経済学という学問に、
【合理的依存】という用語があります。
タバコであれ、アルコールであれ、ショッピング、
たとえ麻薬であっても、
人は何かに【依存】するにあたって、
本人の中では【合理的】な理屈(メリットvsデメリット)のもとに
【依存】することを選択している、という理論です。
タバコに【依存】していた当時の私は、
「タバコが体に悪いことは重々承知しているけども(デメリット)、
タバコがないと、勉強や仕事の合間の休憩に、
なにをしたらいいかわからないし、(メリット)
喫煙所で会う人とコミュニケーションも取れるから(メリット)」
と意識的に、もしくは無意識に考えて、
吸い続けることを選択していたわけです。
そして【依存】とは、なにも大それたものではなくても、
【悪い習慣】とも言えます。
つい食べ過ぎてしまう
つい夜更かししてしまう
つい子供を怒鳴ってしまう
つい寝坊してしまう
それらもすべて、人は無意識に、あるいは意識的に、
合理的に判断して【依存】している習慣です。
子供を怒鳴るのは良くないことだとわかっているけど(デメリット)、
私だって疲れてストレスが溜まっているし(メリット)、
しつけのためでもあるし(メリット)、
と合理的に考えて、怒鳴り続けることを選択しているわけです。
ちょっと話が難しいですかね?
説明するのって、難しいですね。
もうちょっと辛抱してくださいね。
この前の記事で、【積極的な意思決定】と
【消極的な意思決定】の話を書きました。
なんとなく面倒だから、と
必要もない生命保険を解約しないのは
【消極的な意思決定】です。
きちんと考え、計算して、自分の価値観と向き合い、
その上で必要ないと思われた生命保険を解約するのは
【積極的な意思決定】です。
【合理的依存】を脱するためにいちばん必要なことは、
理由をつけて依存している自分を、
自分で認識することだそうです。
タバコに【依存】していた私は、
いまの私には、タバコを吸うデメリットより
メリットのほうが大きい
と自分が考えていたことを認識し、
「いや、違うだろ!」
と自らにツッコミを入れ、タバコをやめました。
つまり、
【消極的な意思決定】という【悪い習慣】をやめるには、
【消極的な意思決定】の
メリット=難しいこと考えないで済む
は
デメリット=面倒
を上回ると、
自分が考えているのだ、ということを
認識することが近道だそうです。
ちょっとややこしい話なんですが、
ちょっと考えてみてください。
難しいことを考えずに済むこと
楽をすること
そこに、どれくらいの価値がありますか?
そして【消極的な意思決定】は単にその1回のことではなく、
【習慣】です。
【積極的な意思決定】は、ある程度練習をしてクセをつけないと
実践できません。
【習慣】としての【積極的な意思決定】を
なんとか身に着けることができつつある私は、
3年ほどで500万円貯めることができました。
そして、もはや【消極的な意思決定】ができないうちの旦那は、
倍以上(!)貯めこんでいます。
私ももっと、もっと踏み込んで【積極的な意思決定】をし続けて、
ガシガシ貯めてやるぅ!
何も考えずに流されて生きていた時代は確かに楽だったけども、
いま考えても生きた実感には乏しかったような気がします。
どこか満たされないというか、
なにをしても『ここじゃない感』があったというか。
それよりも、ちょっと面倒でもどかしいけど
ちゃんと積極的に考えて決めてきたここ数年のほうが、
大変だけど、『これでいいんだ感』に満たされています。
最近してしまった【消極的な意思決定】は、なんですか?
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。