こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
あー、忙しい、忙しい…
心に余裕はあるんですが、毎日忙しいです。
平均睡眠時間は相変わらず5~6時間。
なぜかうちの長男は、夏になると早起きになる、という野生児なので、
夜の作業時間をちょっと早く切り上げないと、睡眠時間が確保できない季節になってきました。
この忙しい日々を送るうち、私はふたつのものを放棄することにしました。
ひとつは、テレビを見ること。
テレビは確かに楽しいのですが、時間があっという間に過ぎてしまい、
後に何も残らない気がして、一切見るのをやめました。
子供や夫が見ているのをチラッと見たりはしますが。
子供とボーッと過ごす時間は、子供の心と、子供と私の間に
なにかしら残す気がするので大切にしているし、
ひとりでボーッとすると私の中で何かがひらめいたり熟成したりするので、
これまた生産的な時間です。
でもテレビを見ると、楽しいけど私の心には何も残りません。
もちろん、素敵なドキュメンタリーやニュース番組はあるので、
そういうのは本当は見たいのですが、いまはそれすら切り捨てざるを得ない時期かな、と。
そしてふたつ目は、ゲームをすることです。
ゲームって、なんであんなに『気持ちいい』んでしょう。
テレビとはまた違う中毒性があって、やり始めるとやめるタイミングがありません。
そして今日は、そのゲームの力を、実生活に活かそうという話です。
数年前のこと、あるアルピニストが雪山で下山中に骨折してしまったそうです。
それでも仲間に助けられながら、ゆっくり下山をしていたところ、
なんと、ひとりで崖から滑り落ちてしまうという最悪のアクシデントに見舞われます。
はぐれた仲間も自分の命すら危うい状況の中、見捨てられても仕方がないと、
骨折で動かない体で死を覚悟したそうです。
しかし彼はそこで諦めず、驚くべきことを始めました。
それは、【ゲーム】。
あの雪の塊まで、20分で辿り着けるか、行けた!
体は痛みます。
でも止まることは死ぬこと。
彼はゲームを続けます。
次はあの雪山まで10分。もう少し!行けた!
そうするうちになんと、見覚えのあるロープを見つけます。
もう少し下ったらキャンプに辿り着けるかもしれない。
あれからもう何日たったのかもわからない。仲間はまだ待っていてくれるだろうか。
仮眠をとりながら、【ゲーム】を続けます。
あの岩まで20分!
体を引きずりながら、傷だらけの体ではいつくばって、数日間にわたって【ゲーム】を続けた彼はなんと、最後には仲間のキャンプまでたどり着き、生還を果たしたそうです。
【ゲーム】の特徴は、
- 達成すべき目標が明確なこと
- 目標は常に少しずつ難しくなること
- 時間などの制限があること
【ゲーム】に中毒性があるのは、私たちの脳で分泌されるホルモンのせいです。
上記の条件にのっとって設けられた目標に、
到達できそう!できるか!できないか?いや、行ける!もうすぐ!もう少しで【達成感】!
と期待感が高まる時、その瞬間に分泌されるホルモンが、
【ドーパミン】です。
これが、脳に【快感】をもたらします。
この麻薬から逃れられる人間はいません。
だから【ゲーム】はやめられないんです。
うまく設計されている【ゲーム】は、最後までドーパミンを出し続けさせるようになっています。
しかしこの【ゲームの力】をうまく使うことを覚えると、子供には良い影響もあると思います。
例えば我が家にいる魔の2歳児。
もう服を自分できることができるのに、着せようとすると嫌がります。
パジャマであれ、朝の着替えでも、とにかく嫌。
そんな時は、これで一発です。
大きな声で、はっきりと、
「いち!に!さん!…」と数え始めてみてください。
10を数え終える前に着替え終われたら、「すっごーい!」です。
どんなにこっちに余裕がなくても、般若のような顔で数え始めても、
2歳児は憑かれたように急いで服を着ようとします。
成功したからってこちらが褒めなくても、彼は勝手にドーパミンを出して達成感を感じています。
しかし、同じ方法では4歳児にはちょっと簡単すぎるのでアレンジが必要です。
部屋中に広がったオモチャ。
「片付けなさい」で片付いたら素敵ですが、ムリムリー
そんな時はまた、
「10!9!8!…」と数え始めて、「0!」まで片付いていなかったら、
「ズババババババ…」と効果音を付けながら、
ママがくすぐりに行きます。
ちょっとくすぐったらまた、
「10!9!8!…」と始めると、
「やめて~!」と言いながらも彼は片付けをやめることができません。
覚えていますか?【ゲーム】の条件。
常にアップデートが必要です。
片付け終わったときだけに押せて、気持ちのいい音がするボタンとかを探しに行こうと思っています。
ある学校で、感染症蔓延予防のために手の消毒を生徒たちに徹底させたかったとき、
シュッと消毒するたびに、「ピンポーン」と小気味のいい音が出る装置を付けただけで、
3割ほどだった消毒する生徒の率が、8割まで伸びたそうです。
人って、そういう簡単な仕組みでどうにかなるもの。
ちょっとした工夫で、日々に余裕を。
笑おう、笑おう、と気張っているあなた、
たまには何も考えずに、ボーッとしよう。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。