おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆき(@miyuki_thewm)です。
息子ふたりを育てながら、共働きのお金、子育て、仕事や世の中のことなどについて書いています。
30歳のときまだ中野で一人暮らしをしていたころ、現メットライフ生命保険の医療保険に加入しました。
「手ごろでがっちり入院保険」みたいなやつです。
保険期間が10年で、10年健康だと〇万円返ってくる、というやつですね。
当時はまだ今の夫と出会ってもいなかったので自分が結婚するかどうかもわからず、
とりあえず大きな病気になって両親に経済的に迷惑をかけるのはなぁ、と漠然と思い、
そろそろ入っとくかな、と一応数社で比較検討して加入しました。
結論としては、当時の私は加入していて正解でした。
でも、今の私はおそらく加入の必要は無いと思います。
もともと私は、とても体が丈夫な質です。
風邪は年に1回かかるか、かからないか、という程度。
アレルギーや持病も一切ありません。
とはいえ、いつどんな病気になるかは誰にもわかりません。
道を歩いていて事故に巻き込まれる可能性も、決してゼロではありません。
そのために加入するのが、医療保険ですよね。
月々払っておいて、万一のときに医療費が50万円とかかかったときに、申請するとお金が戻ってきます。
ベッド代というやつも、1日単位で5,000円とか10,000円とかかかると聞いています。
しかも加入するときの年齢で、月々の支払い金額が決まるので、
早めに入っておいたほうが得とも思い、30歳のときに加入しました。
先ほども書きましたが、当時の私は、加入しておいて正解だったと思います。
なぜなら、貯金がほぼゼロだったから。
しかし今、数百万円の貯金があって、プラスさらに数百万円の貯金のある夫がいる私の場合
おそらく逆に加入しているほうが損になる可能性が高いです。
よく言う、「安心料」でしかなかったということです。
何故か?
今の私が加入している保険の月々の支払いは¥3,728です。
感覚的に、安いですよね。
しかし!
月々の支払い¥3,728にばかり目が行きますが、実際このときの私が契約したのは、
¥3,728×12(1年)×10年=¥447,360
という金額です。それを分割払いしているに過ぎません。
44万です。大金です。
そして10年間保険料の申請をせずに過ごし終わると、20万円返ってくる契約です。
つまり、私の10年に対して、¥247,360が保険会社の利益ですね。
この数字がどこから出てくるかというと、30歳の女性が10年間健康で過ごしきる確率、からですね。
その上で、保険会社が儲かる、という計算から来た¥247,360です。
保険会社も儲からないものは売りませんので、
必ず胴元である保険会社が儲かるようにできています。
それに対して、本当に入院することになった場合、一体いくらかかるのか。
そこがわからないから、「安心料」にすがるんだと思うんですよね。
何の病気になって、どれだけの期間入院するかなんて、誰にもわからないですからね。
ただ例えば、手術が必要な病気が見つかって、1週間入院になったとします。
そうなった場合、手術やらなんやらで、医療費は数十万単位、もしかしたら100万円以上かかるかもしれませんよね。
恐ろしいですね~
でもね、でもね、
そもそも日本の保険制度って実際にかかった医療費の3割負担ですね。
100万円かかったら、そのうち30万円を本人が払って、残りの70万円は
社会保険料から病院に支払われます。
プラスですね、ひと月の医療費が高額になった場合、一定額以上は免除される、
っていう高額療養費制度、っていうのもあります。
その負担額は、普通の収入の人だったら、どんなに払っても月額約8万円です。
対象外の費用などが加算されたとしても、せいぜい10万とかですかね。
1回の病気で8万円で済むのに、それに対して¥247,360払ってるわけですよ、奥さん。
更に更に、これはご存知かもしれませんが、世帯合算で医療費が年間10万円を超えた場合には、
確定申告で医療費控除が受けられ、還付金として戻ってきます。
この制度も重ねて使えます。
1回で済まないかもしれない?
入院が何ヶ月にも及ぶ病気になるかもしれない?
確かに可能性はゼロではありません。
でもその可能性って、実際なんパーセントですかね?
そのおそらく1%にも満たない可能性のために、¥247,360払う価値、ありますかね?
そしておそらく、そこまで重篤な病気になったら、こんなちんけな保障内容の保険では
対象外になる高度医療費などがかかります。
そうなったら、せっかく加入している保険も、使えないですね。
実際以前、私の父が脳梗塞で倒れたとき、
父が加入していた保険で保険料の申請をしました。
父は結局、ふたつの病院に合わせて2ヶ月近く入院していました。
記憶が定かではありませんが、確か50万弱くらいの支払いがあって、
それを100%充当できるだけの保険料が支払われましたので、自己負担額はゼロでした。
ただしかし!
それに対してそれまで父が支払ってきた保険料は、計算してみると300万以上です!
父も運よく、その脳梗塞以外の病気や手術は今のところありません。
それはあくまで、本当に運が良かっただけなのかもしれませんが、
いずれにしてもこの「安心料」高すぎると思います。
結果我が家では、夫は医療保険には一切加入していません。
私も出産が終わったら、解約するつもりです。
とはいえ確率の問題なので、いつどうなるかわかりません。
いまの高額療養費制度も、もしかしたら将来廃止になるかもしれません。
(実際最近改定があり、高収入な人の負担額がかなり増えました。)
だからやっぱり「安心料」として保険には加入する、という選択肢もあると思います。
また、医療費保障というよりも、入院中の所得保障のための医療保険、という考え方のほうがこの場合しっくり来ます。
医療費自体の負担はたいしたこと無い可能性が高いが、
その間働けなくて収入が途絶えることになると、それを補填するための保険という意味です。
ですがその場合も、保険会社に支払えば、保険会社の手数料を取られることになるので、
普通に貯金したほうがよっぽど効率的なんです。
でもでも、ここまで知っている上できちんと検討した結果、
加入する、しないを決めるべきだとは思います。
30歳の私も含めて、なんとなくみんな入ってるから、なんとなく不安だから、
月々の支払いはたいしたことないし、と軽く加入する人がほとんどだから、
だからここまで保険会社がたくさんあって、それぞれが儲かっているんです。
ちゃんと考えずに流されてお財布を開いて搾取され続けるのか、
ひとつひとつ理解した上で納得して、その価値に対して相応の対価を払うのか、
その違いが、旅行すらいけない逼迫した老後を過ごすか、経済的に自由でいられるか、
その違いを生むんだと日々実感しています。
ただなんとなく、「不安だから」という漠然とした理由で、
毎月保険料に数万円払っていませんか?
家計を切迫させるほどの「安心料」が、本当に必要ですか?
どの程度の可能性に、どれだけのお金を払っているか、一度見直してみてください。
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いつも応援いただき、本当にありがとうございます。
本当は不安でたまりません。