子供を前に無性に怖くなる

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

 

なんだか不吉なタイトルですみません。

たまに考えることなんです。

 

今年4月まで勤めていた会社での話です。

6年ほど前のことです。私に急に異動の話が来ました。

その異動先が、私がその後ずっと在籍することになったチームなのですが、私が移った当初は、営業20名ほどの大所帯でした。

広告代理店において、営業を20名も抱えるクライアントと言ったら、もうお得意さんもお得意さんです。

そのチーム専用の独立した部屋がありました。

そのチームには、30歳前後の若めの営業の男性がたくさんいました。

同じ会社とはいえ、チームが違うと名前も知らない人ばかりで、私にとってはほとんど初対面でした。

そんなチームへ移った直後くらいだったと思います。

 

月曜日、朝普通に出勤すると、チームの部屋に社長の姿が。

社長はオフィスで普通に見かけますが、チーム部屋にいるのは珍しいです。

そしてなんだか社長やマネージャーたちの顔が、ひきつっています。

空気が、明らかにおかしい。

 

出勤してカバンを置いたりしながら、みんな目で無言でお互いに問いかけます。

「どした?」

大体みんなが出勤し終わった時間になりました。

「ちょっとみんなごめん、手を止めて話を聞いてくれないか?」

当時のアメリカ人社長が、おもむろに口を開きました。

 

「とても残念で、悲しい、悲しすぎるお知らせがあります。

このチームで働いていたAくんが、金曜日に突然入院されて、土曜日に亡くなりました…」

・・・・・・?

・・・

 

社長はもう、泣いています。

「急性の病気だったということです。僕には病気の詳しいことはわかりませんが、

彼の両親とも話をして、当然ですがご両親はもう憔悴しきっていて…言葉がありません。

お葬式などに関しては追ってお知らせがあると思うので、出席できる人はぜひ出席してください。

クライアントにも、僕から連絡をしておきます。」

 

私にとっては、あまり付き合いのない同僚だったのですが、

20代後半だった彼が、金曜日には普通に会社で働いていて、その次の日に亡くなってしまうということに、とても混乱しました。

彼と付き合いの長かった同僚たちは、言葉もなく泣いていました。

その後みんなでお葬式に行きました。

 

彼はひとりっ子だったそうです。

体の大きな、見た目とても頑丈そうな、若い男性でした。

『命ってなんだろう』答えを求めるわけでもないそんな言葉だけが、ずっと宙に浮いています。

 

息子を持ったいま、たまにふと思い出すんです。

彼のお父様、お母様は、どれほどの思いだったんだろう。

成人した息子が、普通に会社で働いていたと思ったら、急に入院して、しかも1日足らずで亡くなってしまうということ。

 

実際にそんな経験をされた方に失礼に当たったら本当に申し訳ないのですが、私自身、頻繁に思います。

『この子たちが死んだらどうしよう』

ギューッと胸が縮こまって、『気を付けよう』と何度も何度も、思いを新たにします。

この記事自体、書いていいものか、書くこと自体が冒涜、失礼に当たるんじゃないか、すごく迷いました。

産休に入るということで、

「出産、頑張ってくださいね」

と経産婦からエールを送らせていただいた取引先の方が、出産で亡くなられたときにも思いました。

 

『命ってなんだろう。毎日を精いっぱい生きるって、なんだろう』

どれだけ考えても、その問いが宙を浮くばかりで、頭に浮かぶ言葉はありません。

口からは、

「ぁぁ…」

と小さく音がこぼれるだけ。

 

日々、目まぐるしくエネルギッシュに成長を繰り返す若い命に直に触れて、頼もしいと同時に怖くなります。

 

 

生きて、生きて、

 

生きて。

 

 

 

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