あなたは、いまの自分はどんな性格だと思いますか?
神経質?
陽気?
楽天的?
慎重?
そして、何が原因で、いまの性格になったと思いますか?
親の育て方?
遺伝?
友達の影響?
人の性格についての研究って、まだまだ進んでいるようで、
よくわかっていないことばかりだそうです。
そりゃそうですよね。
自分の性格が、50%は遺伝の影響、残りの50%は親の育て方、
とわかる人は少ないはず。
そして子育て真っ只中の私たちがとても興味のあるところ。
世界中の研究者たちはいまでも、
親の育て方が、子供の大人になってからの性格や、人生の成功度合に
影響するはず、と信じてその証拠を探し続けているそうです。
そしていまだに、その証拠は見つかっていないそうです。
たとえば親に、束縛されて育った子供だったとして、
大人になってからの親に対する態度には影響するものの、
親とは離れた社会での、その人の性格に、
親の育て方が影響している、という証拠がどうしても見つけられないそうです。
それがはたして遺伝の影響なのか、親の束縛の強い育て方の影響なのか、
それがいままできちんと説明できたことは、ないようです。
しかし逆に、子供時代の要因で、大人になってからの性格への影響が、
研究や調査で統計学上、証明されていることがあります。
それは、
【体の成長の早さ】。
どういうことかというと、
子供は、小学校低学年ころになると、
同年代の回りの子たちと自分を比べて、『自分がどんなもんか』を把握しようとするんだそうです。
自分がどれくらい頭が良いのか、
自分がどれくらい格好良いのか、可愛いのか、
自分がどれくらい強いのか、
自分がどれくらい面白いのか。
あの子より強いけど、この子よりは格好悪い。
子供は大人なんかよりよほどシビアだということは、みんな知っています。
そして幼い故に、体の大きさ、成長の早さ、というわかりやすい指標が、
大きな影響を与える、とのこと。
回りの子供たちと比べて、明らかに体が小さい子の場合、
大人になってからの【自己肯定感】が低く、
他の子に比べて成長の早かった子は、遅かった子に比べて、
大人になってからの社会的地位も高い傾向にあることが、
調査研究でわかっているそうです。
もちろん、これは【傾向】なので、成長の遅い子全員が、
将来『自分に自信のない大人』に育つわけではありません。
では、たとえ体の成長が遅くても『自信のある大人』になる子は、
どうしているかというと、
グループ化の範囲を工夫する、ということを無意識にやるそうです。
クラスの中ではいちばん体が小さいけど、
全学年で見ると、自分より小さい子がいる。
体はいちばん小さいけど、腕相撲ではビリじゃなかった。
そして心もとないことに、
子供のその自己評価に、親が影響を及ぼすことはできません。。
「○○くんは体は小さいけど、大きさなんて関係ないの。
みんな違うだけで、比べる必要なんてないの。」
親がなんと言おうと、子供は子供の中での自分のポジションを探し続けます。
自分の小学校時代を思い出しても、
自分よりかわいい子がたくさんいて、自分より頭の悪い子がいて、
自分より面白い子がいて、自分より足の遅い子がいて、
ということは思い出せますが、
その基準に親が関与したことは、ひとつも思い当りません。
では、親は、大人は、子供たちの世界になんの影響も与えないのか、
与えられないのか、と考えたとき、
そういうわけではないんだな、という話、をまた今度してみようと思います…
ワーキングマザー
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