こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
その日もいつものように、何が理由だったか忘れてしまうような下らないことで
口喧嘩が始まり、夫がまくし立て、私が黙り、諦め、
「もういいよ、ごめんね、私が悪かったよ」
と刺々しく謝り、夫がブツブツ言いながら、お風呂へ入っていきました。
「んだよっ!気分ワリーな!」
子供たちが寝た後、こんな感じになることも多々あります。
もう慣れもしましたが、毎回消耗します。
そしてこの日は、いつもと違う展開が待っていました。
お風呂から出てきた夫が私のところへ来て、
「俺さ、なんであんなに怒ってたのかなー、ってお風呂で考えたんだけどさ、
こうこうこういう理由だったんだってわかったんだよね。
だからさ、もうママにさ、ああいう言い方はして欲しくないんだよね。」
びっくりして、しばし目が点になりました。
彼がこんなこと言ったのは、初めてでした。
仲直り的なことはこれまでも10万回はしていますが、
結局どちらかが、両者が、謝ることで一応の収束を見ていました。
しかし今回彼は、自分の心を分析して見つめなおし、なんでそんなに腹が立ったのか、
それを私を責めるわけでもなく伝え、私にどうして欲しいのか率直に伝えてきました。
「…パパ、変わったねぇ~…」
「ママのブログ読んでるからかな~…いつもブログでさ、
いろいろと分析してるじゃん。」
「そっか~…すごいなぁ~…まさかあなたから、そんな話が出てくるとは…」
「俺もさ、大人になったわけよ」
このブログを始めて2年半ほどです。
夫の愚痴も、死ぬほど書きました。
そのたびに、何故私は悲しいのか、何故私は腹が立っているのか、
こと細かく言葉で説明し、掘り下げます。
腹落ちするまで。
そんな文章を毎日のように読まされると、刷り込まれちゃうんですかねぇ~…
自分の存在を受け入れ、評価し、尊重、尊敬し、愛し、そこに価値を見出してほしい。
すべての人間の、根っこの根っこのいちばん根本的な欲求は、
ここに集結する、と書かれていました。
その欲求を侵害されると人は、悲しくなったり、怒ったり。
その欲求が満たされれば、喜び、幸せを感じます。
出来事を観察、感情、欲求、要求の4つに分解することで、身近な人とより良い関係を築き、
より幸せに生きましょう、という【Non-violent Communication】について書かれた本です。
喧嘩の絶えなかった夫婦が、このコミュニケーション法を重ねたことで、
一緒に生きていくほうがお互いツライ、という結論に至って離婚し、
大親友になった、ってエピソードあたり、
あくまでフラットで、根性論じゃない感じ、リアルだなぁ~、と思いました。
そんな自由な感じの関係が持ちやすいヨーロッパの環境が、羨ましくも感じました。
私たちが育ち、言葉を覚え、語彙を増やしていく過程で、
自分のシンプルな感情を言葉にする機会が、なぜかどんどん減っていきます。
「私は、悲しい」
「私は、がっかりした」
「私は、嬉しい」
「私は、怒っている」
大人になどなってしまうともう、そんな感情があることさえ認識せずに、
どんどん事が起きては、過ぎていきます。
「バカにしてんのか!」
「私のことなんてどうでもいいのね」
「オレには期待してないってことか」
「裏切ったな」
どれも、その陰に隠れた自分の感情を見つけることなく、時が過ぎて忘れていくだけです。
観察、感情、欲求、要求の4つに分析することで、
同じ事象についてでも、
「うるせー、ムカつくんだよ!」
と済ませるよりも、手間はかかりますが、確かに相手にはうまく伝わります。
実際↑のように夫に言われて、
私は納得したし、そんな行いはもうすまい、と思ったし、
なんというか、もっと彼を大切にしよう、大切にしたい、尊重したい、と思いました。
なんとも、侮れません。伝え方、超大事。
相手が子供であっても、とても使えるコミュニケーション法です。
自分も、相手も、大切にできるコミュニケーション法だと思います。
大きなマンモスを仕留められさえすれば認められ、尊敬され、
愛された時代とは違い、今の世は、なかなか複雑になったもんですよね。
そして、人生は長い。
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お忙しいところすみません。。
いつも応援ありがとうございます。
自分以上に頼りになる人、いますか?