『超』がつくからどんだけすごいのかやってみた。税金の話

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

息子ふたりを育てながら、共働きのお金や子育てについて書いています。

 

私は2018年に会社員を辞めまして、いまはフリーランスで働いています。

そしていまはFP(ファイナンシャル・プランナー)を生業のひとつとしています。

20代のころの話です。

小さなイベント制作会社で働いていて、

就労環境としてはとてもブラックで、

まぁでも緩さも半端なくて、

いろいろ適当な会社でした。

 

「今月から給料上げといてやったから。」

 

みたいなことをオジサンに言われ、

 

「やったー。」

 

みたいな感じでした。

 

うろ覚えなんですが、

確か月の給与(税引前)が24万とかだったのが、

27万になったとか、そんな感じだったと思います。

 

『税引前給与が年齢を上回った。』

ということだけ覚えています。

 

そして開いてみた給与明細。

 

ふ・・・増えてるの・・・か・・・???

 

当時の私でも、税金やナントカ保険料とか年金とかを

払っているということは知っていたので、

給与が増えた分、手取りがそのまま増えるわけではない、

ということはわかりました。

 

でも、でも、『万単位』で増えているはずの手取りが、

『万』に達しなかったのか、

とにかく『昇給』という実感は最後までつかみきれませんでした。

 

当時の私が思い至ったこと。

 

『確か税金や保険料というものは、

所得が上がれば上がるほどに

持って行かれる率が上がるはず。

今回の昇給で、ひとつ上のランク(?)へ

上がってしまったから、

上がった以上にとられてしまったのではないか。』

 

いま思うと、これで私自身なんとなく『納得』していたんだから、

 

『無知』って怖いですね~・・・

 

そしてこの説明を同僚にしても、

みんながみんな、

 

「ふーん・・・」

 

としか言わなかったことも、覚えています。

前置きが長かったですが、今日は『所得税』の話です。

 

日本が採用している所得税率は、

 

『超』累進課税というもの。

 

ちょ、超・・・?

 

と、私は思いましたよ、初めて聞いた時。

 

『累進課税というのは聞いたことあるけども、

超・・・?なの・・・?正式名称・・・?』

 

って。

 

ええ、正式名称です。

 

累進課税には2種類あるんですが、

まぁそんな小難しい話は置いておいて、

私たちが払う所得税は、とにかく『超』です、『超』!

 

『スーパー』『ウルトラ』的な?

 

でもね、実は本当に、『スーパー』です。

よくできた仕組みです。

 

数学的には、実に簡単な計算なのだと思いますが、

 

「へー・・・ホントに?

どの辺が『超』なわけ?」

 

と思いまして、試しにエクセルで計算してみました。

 

『累進課税』というやつは確かに、

所得が高ければ高いほど、税率も高くなる、という方式です。

 

それぞれの税率は、こちらの国税庁のページを見てみてください。

 

なんと、所得(課税所得なので収入とは違います)4千万円以上になりますと、

税率は驚異の45%!!!

4千万円の、約半額、つまり2千万円近くを、

税金で持って行かれるということ~!?

 

・・・と、思いますでしょう?

 

それがね、違うんですよ。

そこが、『超』です、『超』。

 

この『超』が『超』たる所以は、

税率の右にある、「控除額」というやつです。

 

この控除は、『税額控除』という種類の控除なんですが、

その辺のちょっと小難しいことも省きましてね、

 

課税所得1万円から、4,001万円までの、

所得税額のグラフを作ってみました。

 

見よ!これが『超』だぜっ!

チャラ~ン!!!

 

 

税率は%、10%、%刻みで上がるのに、

税額の上がり具合はなだらかですね~。

『超』ですね~。

 

これね、ずっとやってみたいと思っていたんです。

 

『超』っぷりをグラフにしてみたいな、って。

探せばもうグラフにしている人もいるでしょうが、

自分でエクセルで計算して、実感したかったんですよ、『超』を。

 

え?オタクですけど、なにか?

例えばですね、課税所得が195万円以下(年収だと298万円くらい?)だと

税率はなんですが、

196万円(年収にすると299万円くらい)になると10なんですよ。

 

195万円の5%は9万円ですけど、

196万円の10%は19千円ですからね。

このままだと、グラフにすると階段のように、ガクン!となるはずなんです。

 

そ・れ・が!

『超』だと?

 

課税所得196万円、税率10%でも、

所得税額は98,500円!

 

なだらかですね~。

 

税制には、

いろんな配慮、思惑、落とし穴があると、私は思います。

時代が動くにつれて、膨大な数の人の

 

「私の場合は?それじゃ不公平でしょ!理不尽でしょ!」

 

の声を反映させた揚げ句、

とてもとても複雑に、

そして煩雑になっています。

 

小さな文字で書かれた特別措置のようなものが、

えらく多いです。

そして文字の大きさに反して、金額に大きな影響をもたらしたりします。

 

税制が時代に追いつかず、目玉が跳び出そうな税金がかかる場合もあります。

 

でも、おもしろい。税金の世界。ヒーハー!

Turtledove London@Neutral

 

税、税務


 

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