
おはようございます。みゆきです。
12歳と9歳の息子ふたりを育てています。
誰に、聞いたんだったかな~…
本で読んだんだったかな~…
もう忘れちゃったな~…
思い出せないな~…

ある日の平日。
夕方、家の2階で仕事をしていると、
いつもの通り17時半ころ
子供たちが帰ってきました。
ちょうど夫はその時買い物に出かけていて不在でした。
長男はいつも通り帰ってきてお風呂に入りますが、
次男は玄関で叫んでいます。
「パパー、きてー。
ママー、きてー。」
ちょっと不安そうな声。
助けを求めている声。
「どうしたのー?」
と階段を降りていくと、
玄関で外から顔だけ覗かせて、
「ちょっときてー」
『どうしたの?』と聞きながらサンダルを履く私。
「あのね、自転車がね、
立ち漕ぎしたらね、
ガキッ!ってなってね、
ちょっとこけて足が痛くてね…」
もうこの辺から、顔がくしゃくしゃと崩れてきました。
「自転車のペダルがね、
動かなくなっちゃったの~(泣)」
耐え切れず『うわ~ん』と泣く次男。
彼にとって自転車は、
とてもとても大切な物なのです。
『引っ越したら買おうね』とずっと言っていて、
待って待って待って、やっと買ってもらった、
大好きな赤い自転車。
大事に大事に乗っていました。
毎日帰ると雨除けのシートを自分でかけて、
大切にしていた自転車。
そんな自転車のペダルが動かなくなって、
ものすごく動揺したんでしょう。
「あらら、自転車大事だもんね。
いまパパいないから、ママが見てみよう。
でも大丈夫だと思うよ?」
泣きながら、
私と自転車の回りをハチのようにブンブン飛び回る次男。
自転車を見ると、チェーンがちょっと外れただけでした。
チェーンも簡単に戻せたので、すぐに直りました。
「直った!ホラ大丈夫。」
乗って見せると、ホッと安心した顔をする次男。
「でも安心したら、足が痛くなってきた!」
子供はホント、毎日忙しい。
小学生の息子たち。
たまに、こういう夕方の帰宅時に事件が起きます。
子供がピンチに陥っている時こそ、
そこからのシナリオが大事。
どこで聞いたんだったか、読んだんだったか。
もう忘れちゃったんだよな~。
出典はどうしても思い出せないんですが、内容は覚えているんです。
小学生以降、調子が良い時、普段通りのときは、
そこまで子供のことは気にしなくても大丈夫。
でも、ピンチの時の『シナリオ』が、
のちの人生や価値観、性格、幸福度すら左右することがある。
なぜなら、ピンチの時には感情が大きく動き、
感情が大きく動いた時のことを、人は印象深く記憶するから。
親と旅行に行った記憶よりも、
ピンチの時のことを人はよく覚えているものである。
こんな感じの内容だったと記憶しています。
例えば、自転車を壊してしまった次男を、
初っ端から叱るようなシナリオもあり得ます。
「気を付けて乗らないと壊れるでしょう!
乱暴に乗ったんでしょう!」
そうやって叱られた子供は多分、
次からピンチの時に人に頼れなくなったり、
ピンチを隠蔽しようとしたり、
自分でなんとかしようとしてできなくて無力感を抱いたり、
人に頼る方法がわからなくなったりするかもしれません。
親の対応によって、
『シナリオ』は無限に枝分かれして、
その一連の『シナリオ』が、
その子にとっての『ピンチ』の印象として強く心に残ると。
それを覚えていた私。
『大丈夫大丈夫』と安心させたり、
気持ちの切り替えをサポートしたり、
『怖かったね』『よく頑張ったね』と
子供の気持ちを言葉にして、
そしてこちらも落ち着いて、あまり動揺しないように。
ふむふむ、なかなかうまく対応できた気がするぞ。
と、でもよく考えるとこれは、
母が私にしてくれたこと。
父がしてくれたこと。
私が、何度失敗してもめげずに、
時間さえかければちゃんと前向きに、
何度でも立ち上がって笑えるのは、
両親のおかげなのです。
生きていたら必ずピンチが来るものね。
しかも何度も。
自転車も直って、
ぐっすり寝て、
翌朝も元気に学校へ行った次男。
いや~、子育てってホント、
人生2周目、3周目、です。
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