意外に知らない、父親のこと。

 

おはようございます。みゆきです。

 

今年80歳の父。

この前会ったとき、いよいよ介護が始まったのだと

改めて知りました。

 

にこやかな好々爺方向というのがせめてもの救い。

ずーっとニコニコしていますが、

もう認知や記憶はあやふやなことが増えてきました。

 

いまは母が元気なのでなんとか母が担ってくれていますが、

もうこの状態もあと数年というところでしょう。

姉と私がドップリ介護に浸かるのももうすぐ。

 

ま、そんときはそんときです。

 

 

先月帰省した時、

居間に転がっていた古いアルバムをめくりました。

私の時代のアルバムではない、古いやつ。

四隅に三角の小さなポケットがついていて、

写真を挟み込んでいるのか、

そういうタイプ。

 

表紙も黄ばんでいて、アンティーク。

 

めくってみるとパリパリと古い音。

若かりし頃の父。

お父さんのアルバム。

 

父の昔の写真は見たことがあるので

お父さん若いな~と見ていると、

アルバムの余白にボールペンで描かれた絵。

風景がだったり、その辺に転がっている石、草花など。

ボールペンでささっと描かれている。

 

こ、これ・・・

お父さん描いたの???

 

す・・・すげー上手くない???

(写真撮ってくればよかった)

 

 

「うーん・・・そうだね。

お父さんが描いたね。」

 

随分昔のことらしいけど、確かに父が描いた絵らしい。

 

父が達筆だということは知っていたけど、

絵も上手かったとは知らなかった。

姉の絵が上手いのはここから来たのか。

 

 

父と知り合ってもうすぐ44年。

知らないことが意外と多いんですよ。

母はまだ少し話すものの、父親って口数も少ないので

若いころのこと本当に知らないもの。

 

 

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10年・・・いやもう15年くらい前になるのか、

父が脳梗塞で倒れたときのことを思い出しました。

 

 

登山先で倒れ、ヘリコプターと救急車で病院へ運ばれた父。

ひとまず運ばれた先の病院で半月ほど入院していました。

その時、母と交代で病院へ通っていた時。

(姉はまだアメリカにいた)

 

テレビを見る気分でもない、

読書も目が疲れる。

そんな父の病室でふたりで数時間過ごすことが何度かありました。

 

することもないし、

他に入院している人もいなくて、

静かな郊外の広い病室にふたりきり。

雨の日もあり、腫れの日もあり。

 

大人になってから父とふたりきりで

こんなに長い時間を過ごしたのは初めてでした。

 

何もすることがないので、

やはりいろいろ話しました。

 

ずっと家に写真が飾ってあった、若い時に亡くなってしまった

父の友人の話。

父の仕事の話。

出張で行った海外の話。

 

 

当時書き留めていたわけでもないので忘れてしまいましたが、

そもそも本当に、父の、お父さんになる前のことなんて、

全く知らなかったのだと知りました。

 

 

え?あの会社の創業者が?友達だったの???

ってこと、父くらいの年齢の人と話すと

結構あると思いますが

びっくりしたり、

 

鉄棒が大好きで毎日鉄棒やってたんだ、

へー・・・

とか。

 

 

私も夫も、

自分の子供時代の話とか、

若い時の話とか、

機会があったら話してみても楽しいかなと。

 

 

スーさんのこの本は、

ドラマになったんですよね、確か。

まだ見ていませんが、そのうち見てみようかな。

 

久々、グイッと引き込まれて一気読みした本。

 

 

 

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