おはようございます。みゆきです。
朝から晩まで兄弟喧嘩の仲裁です。
慣れたと言えば慣れたんですが、
いつも私と夫の『慣れ』の更に上を行くような、
そんな毎日です。
長男(7)がそろそろ我慢ができるようになってきて、
次男(5)がそれに乗じてちょっかい出して調子に乗る、
長男の我慢の限界が来る、
ヒートアップして本人たちだけでは収集できない。
いまはそのフェーズだと思います。
「やーめーろー!!!」
土日は何度か、私と夫が叫びます。
とにかく物理的に二人を引き離すこともしばしば。
そうやってふと落ち着いて、
座り込んだ長男が言いました。
「長男くん、女だったらよかったのに。」
『おお・・・もしや大事な話ができるチャンス?』
そう思って聞きました。
「どうしてそう思うの?」
「女だったら静かだから、ケンカしない。」
「なるほど~…ついケンカしちゃうから、そう思ったのか。
でも、ママもねねちゃんも女だけど、
長男クンと同じようにすっごいケンカしたよ。」
「そうなんだ・・・」
「○○くんは?男の子だけど静かじゃない?」
「そっか・・・そうだね。静かだね。」
「男の子か、女の子か、じゃないんじゃないかな。
長男クンは、長男クンだからケンカしちゃうけど、
長男クンだから我慢できるようにもなってきたし、
それでいいんじゃない?」
兄弟相手につい熱くなってしまう自分を抑えたいという気持ちが、
女の子だったら静かだからケンカせずに済むんじゃないか、
そう考えたようです。
考えがどんどん理論的になってきているので、
やっぱり成長しているんだなと。
そしてこの考えを、チョチョッと修正する機会があって
よかったなと。
彼がこのまま、
『女だったらケンカしないで済んだのにな~…』
とぼんやり思ったままでいたら、
その後にはきっと、
『女なのにうるさいな…』
と思う女の子に出会ったり、
『女のくせに…』
と思ったり。
もちろん、考えを修正する機会は何度もあるでしょうし、
それは私だけとも限らないので、
過度に心配しているわけでもないのですが。
『女性は男性に比べて体が小さく、よって脳も小さい。
だから男性よりも身体的、知性的能力において劣っている。
だから収入も低くあるべき。』
この理論、聞いたことあります?
私は聞いたことはあったものの、
これが『普通』にまかり通っていた時代があったということを、
つい最近知りました。
厳密にいつ、と言えるようなものでもないのですが、
いま現在70代くらいの人が、
そういう考えが当然だと思っていた最後の世代?くらいでしょうか。
『理数系は男子のほうが得意。』
これがいま、なんとなく無意識に信じられている、
それくらいの感覚で、
『女性のほうが脳が小さいから劣っている。』
そう信じられていた時代があった、ということです。
そしていま40代の私は、
この『女性のほうが脳が小さいから…』理論に染まらずに大人になりました。
それはなぜかと言うと、
私よりも上の世代の(主に)女性たちが、
その論を打ち消してくれたから、ですよね。
それが私達の目に、耳に入らないように、
目立つところに書かれていた落書きを消し、
目立たないところに書かれていた落書きも消してくれて、
たま~に断片的に残っている落書きを目にするくらいにしてくれたから、
私は今、
「は?脳のサイズ?大きさとか重さってこと?
脳ってそんなシンプルなものなの???
全然知らんけど…」
と思えるわけです。
だから私もね、
この子たちが大きくなることには、
彼らを不幸にするような落書きは、消しておきたいなと、
そう思うんです。
そして、『タグ』で『世論』を作れるいま、
#わきまえない女 のひとりとして、
少しでも落書きを消したいなと、そう思います。
私も昔は、わきまえていたほうが、後々得をすると、思っていました。
わきまえて、空気を読んでおいて、
隠れて一人勝ちして、何食わぬ顔をしてわきまえておく、
それが『世渡り』だと、そう思っていました。
でもまぁ、いろいろ経験しまして、知識としても学びまして、
昔の自分はただ単に、
『自分のことだけでいっぱいいっぱいの何も知らない子供』
だったのだと知りました。
過去の #わきまえない女 たちが、
「めんどくせーやつだな」
と言われながらもわきまえずにいてくれたから、
今の私たちが『逃げ恥』のようなドラマを全国放送で見れるようになったわけです。
私は今でも無知ですが、
もう子供ではないし、子供でいることは諦めないといけない年齢だと思うので、
「めんどくせー」と言われながらも、
できる範囲でギャーギャーと喚き散らしていきたいと
思っています。
兄弟喧嘩で言うと、
私は小さい時、姉に向かって椅子を武器にして立ち向かい、
4歳上の姉を呆れさせました。
この話、いつか息子たちにしないとな。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。