おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
数年前、『自分がアメリカにいたのが何年前か?』と考えて、
「に、にじゅうねんまえ・・・?」
と気づいて愕然としました(笑)
若いときの20年てすごく『歴史的な長い期間』という認識でしたが、
40超えますとね、
「20年てついこの前だよね?」
という感じです。
約20年前の18歳~21歳の時、アメリカに留学をしていました。
最終的にいちばん長い期間を過ごしたのは、南部のテネシー州の『田舎町』でした。
ご存知の方もいるかと思いますが、
何部のほうが北部よりも、人種差別などの残り方が濃いです。
さすがに20年前なので、いまでは少し様変わりしていると思いますが、
大学内のカフェテリアでも、
白人/黒人と、席がきっぱりわかれていました。
分けられているわけではなくどこに座ってもいいのですが、
自然とわかれていました。
そんな中に、数少ない黄色人種が混ざっていました。
アメリカの人種問題については、私は知識もないので語るつもりはありませんが、
そんな環境にいる日本人男子のことは、
とくと観察しました。
よくある話ですが、
『白人/黒人男性+アジア人女性』
のカップルはそこかしこで見ます。
しかし逆は、なかなか私も見たことがありません。
だってやっぱりなんせ、
体が小さいですからね、圧倒的に。
なんならアメリカ人女性のほうが大きい人がいたりしますから。
「Japanese guys are like... sticks.」
(日本人の男の子って…棒みたい。)
と言っているのも聞いたことがあります。
そんな環境にいる20歳前後の日本人男子も様々でした。
日本人やアジア人の中だけで態度や声の大きい人。
日本人以外と積極的に付き合わない人。
自然体で友達付き合いしたいけど、そもそもシャイな日本人なので
結局別の州にいる日本人の友達をばかり遊んでいる人。
そんな中、いまでもよく思い出す男の子がいます。
ファーストネームしか知らないので、連絡も取れないのですが、
トモキくんという人で、
みんなから『トムくん』と呼ばれていました。
まさしく『Scticks』のようで、日本にいても
「痩せてるよね」
と言われそうな細い人でした。
黒縁眼鏡をかけていて、関西弁でした。
英語は特にうまいわけでもなく、普通でした。
でも彼、アメリカ人の友人がた~くさんいました。
何故かと言うと、
ピアノがね、恐ろしく上手だったんです。
今考えても天才レベルだと思うのですが、
ちゃんと習ったことはないのに、
なんでも曲を聴くとそのまま弾けちゃう人でした。
(短音じゃなく、全部和音でね!)
地元にあるレストランとかでいつもバンドでピアノを弾いていて、
いわゆる楽譜とかがない『セッション?』とかをしていました。
ピアノの前に座って、足を踏み鳴らしながら夢中で弾く姿を、
すごく羨ましいと思いました。
『ピアノという強み』もしくは、
『ピアノというアイデンティティ』を持つからなのか、
トムくんはいつも、誰といても、自然で、ニコニコしていて、
でも堂々としていて、
『自分でいることが快適』に見えました。
恋愛感情とかそういうことではなく、
『人として凄く好きだったな~』
とたまに思い出す人です。
多分いま考えても、
トムくんにとっての最大にして最強の武器は、
『ピアノ』でした。
コミュニケーションツールとしても、
楽しみとしても、
まるで体の一部のようにピアノを操っていて、
そうなるともう、
なに人だろうが彼のことが好きになって。
だから息子らにも、なんでもいいので好きなもの、得意なもの、
ひとつでいいから見つけてあげたいな、と強く思っています。
何でもいいんです。
虫博士でもいいし、
石博士でもいいし、
運動でもいいし、
音楽でも、料理でも、なんでもいい。
好きなものや得意なものが身を助けることって、
きっとあると思うのです。
だから彼らの『好き』を見逃さないように、日々観察を続けます。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。