形骸化とワンマンと民主主義と公立小学校の『目的と手段』

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

 

昔勤めていた会社の話です。

間に2回の産休&育休を挟み、計7年ほど、同じチームに所属していました。

 

配属当初が私が知る限りいちばんチームが大きく、

だんだんと小さくはなっていったものの、

最後まで営業10名程度が所属するチームでした。

 

広告代理店の営業においての『チーム』は大体、お客さん単位。

ある大企業がクライアントでした。

とにかく大きなクライアントだったので、

クライアントサイドのマーケティング担当もたくさんいて、

だからこちら側の営業も人数が必要になるわけです。

 

しかしよくある、担当者が多いから社内で連携がとれていない、

そういう状態を避けるため、

毎週1回情報共有のためのミーティングが行われていました。

毎週火曜日の朝一でした。

約7年間も同じミーティングに出席していると、

上司が変わり、営業が変わり、お客さんも変わっていくと、

ミーティングの様相もどんどんと変化していきます。

 

『情報共有』という名の、

営業同士のマウント合戦の場になったり、

上司にアピールする唯一の場になったり、

持ち込んだPCでみんなが別の仕事をしながら片耳で聞いているだけの場になったり。

 

平社員の私としては、

ミーティングと言われたら出席するしかありませんが、

最後の上司はそのミーティングを廃止しました。

 

「これ、完全に形骸化してるよね。

目的と手段が変わっちゃってる。

やめよやめよ。」

 

このひと声で、私が知るより以前の

10年以上前から続いてきたミーティングが終わりました。

 

当初の目的は、

チーム内の情報共有。

でも確かに最後のほうは、

ミーティングを行うことが目的になっていました。

共有すべき情報がない週でもミーティングは行われていました。

 

会社のように、

リーダーと権限が制定されていれば、

こういう時すぐにルールが変わります。

 

一方の公立小学校。

新一年生として入学当時、

ランドセルに被せる交通安全のカバーが自治体から支給されました。

一年生は1年間、このカバーを付けるのですと。

1年間付けるので、このカバーのカバーを付けるなら、透明のを付けなさい、みたいな。

 

そうね。

1年生はまだ道路をひとりで歩くことに不慣れなので、

目立つ黄色いカバーは理にかなっています。

もちろん長男もずっとつけています。

 

しかしそろそろ、特段乱暴に扱ってもいませんが、

片側が切れてきてしまいました。

カバーのカバーをつけていなかったもんでね。

 

補修するにも、透明のテープで無いと嫌だと本人が言います。

透明のテープで補修しますが、すぐにまた切れます。

ネットで検索すると、同じような黄色い交通安全のカバーが売っています。

 

『全く同じものでなくても買い替えていいでしょうか?』

 

連絡帳で先生に聞くと、

ダメですと。

この自治体支給のこれを、みんな1年間使うのですと。

拝見したところ、まだまだそんなに傷みはひどくないので、

このまま使ってくださいと。

 

ほほー・・・

 

目的は、

道路に不慣れな1年生が安全に道路を歩けるようにすること。

その手段であったはずの黄色いカバーが、

もはや目的になってしまっています。

 

でもしかし、仕方ないのだろうなと。

公立小学校の担任の先生や校長先生に、

どれほどの権限が与えられているのかわかりませんが、

そもそも権限なんて誰かひとりが持っているものでもないのかもしれません。

 

『ワンマン』と聞くと悪い印象がありますが、

ワンマンであればあるほど責任感も増すとも言われています。

 

ランドセルのカバーという

『些細な事ベスト10』に入りそうな些細なことですら、

いや、些細なことほど、

敢えて変えるのが難しいことなのかもしれません。

 

長男の学校、

1年生~6年生が一堂に集まって遊んだり活動したり、

そういう取り組みがあります。

1年生が5年生や6年生と直接かかわりあうなんて、

少なくとも私の小学校時代にはありませんでした。

 

変わるべきところと、ちゃんと変わっているところと。

公立小学校は、私が馴染みのある会社という組織とは全く違う構造なので戸惑いもありますが、

長男が楽しく学べることが目的なのです。

こちらも、目的と手段を見失わずにいなければね。

 

 

 

ランドセルのこと

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