本が好きです。
いまは大体、月10冊ほど読みます。
いろんな本を読む中で、
『この本、20歳ころに読みたかったな~』
と思った本がありました。
20歳頃
年齢的には【大人】とされていますが、
私もまだ学生でした。
虚勢を張ってみたり、
トゲトゲしてみたり、
悪ぶってみたり、
でもすぐに自信をなくしてみたり、
道を見失ってみたり、
でもいまよりずっと、何かに夢中になれました。
勉強に、人間関係に、恋愛にと、
常に心が
フラフラ、フラフラ
していました。
自分に自信があるようで、なくて、でもあって、やっぱりなくて、
自意識だけは過剰で、
寂しいような、どこかが常に満たされないような、
イライラしたりはしないけど、常に刺激が欲しかったし、
自分がどんな性格かもわからないし、
どうありたいかもわからない。
いつも、どこか不安だった記憶があります。
そして年齢と経験を重ねて、
自分の心が成長しきって、人格が確立されて、
自分がどんなもんで、
ありたい自分と実際の自分とのギャップに納得がいったのは、
30歳ころのことでした。
それ以降、毎日の心がとても平穏になりました。
なにに対しても楽に構えて、堂々と対応できたし、
他人の言うことも気にならなくなりました。
それが30歳だったことが、私はとても遅いんだと思っていて、
実は内緒にしていました。
人はもっと、20代のうちにそこまで成熟するもんで、
私は心の成長が遅いほうだった、と思っていました。
しかし最近読んできた本に、
『人格の確立は30歳ころ』
と書いてあって、ちょっと安心したんです。
でも、これから息子たちが、
そんな不安で不安定な期間を過ごすのかと思うと、
この本を、家の本棚に置いておいてあげてもいいかな、と思っています。
孤独には、
前向きの孤独と、後ろ向きの孤独がある。前向きの孤独は、若者には必要なものである。
というメッセージを読んだ当時の私はもう30代で、
この本に書いてあったことは大抵、なんとなくもう知っていたことでした。
でも20歳頃の私がこの本に出会っていたら、
きっと少し、当時の【孤独と不安】を
苦いけど栄養いっぱいの野菜
みたいに思えたんじゃないか、と思いました。
当時はただただ辛かったし、
それが自分に必要な経験だとも思えませんでした。
そして2冊目。
これは、語り口が若干鼻につく感があるんですが、
それも私が既にもう大人だからかもしれません。
多感な思春期に読んだら、
目からうろこが落ちるのではないか、と思いました。
脳が進化するためには「失敗」が必要なのである。
「失敗」どんと来い、の今はそう言われても
『ま、そーだろーね』
と思いますが、
自意識過剰の思春期時代は
「失敗」しようもんなら、ことごとく落ち込みました。
この世の終わりと思いました。
でも当然ですが、「失敗」しないと
「成功」も、「成長」も、しないんですよね。
それを脳科学の面から語っている本です。
肩に力が入っている若者を見るといつも思います。
もう少しで、ラクになるからね。
もうちょっとの辛抱。
そんなムシャクシャしたり、イライラしたり、
クサクサしたり、クヨクヨしたり、
という日々をこれから潜り抜けていく息子たちのために、
手に届く場所にこの本を置いておこうと思っています。
必要なら、必要なときに、
勝手に手に取るはず。
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