おはようございます。みゆきです。
9歳と6歳の息子ふたりを育てています。
とても素晴らしい児童館があるんです。
子供によると思うのですが、
うちの子たちにはかなり刺さっているんです。
工作室（木工）があるんですよ。
児童館の方曰く、
近所のどこかの会社？工場？のようなところから、
無料で木の破片を分けてもらっていて、
ノコギリやらトンカチやらで、
木工ができるんですね。
毎日できるわけではないらしく、
その工作室が開くのは
多くて週に1回。
長男は小１から工作室の常連らしいのです。
そして区内児童館すべてに工作室があるのか？
よくわからないんですが、
毎年、区の小学生対象で、工作展が催されるんです。
コンテスト部門と展示部門があり、
工作大好き長男は毎年、
コンテストに挑戦していました。
とはいえ親はノータッチなので、
1年生の作品はちゃんと1年生らしくかわいい、
つまりちょっと拙いわけです。
でも長男は、
「受賞できなかった」
と毎年素直に悔しがっていました。
長男に続いて次男も同じ学童＆児童館（併設）へ通い、
工作に励んでいるようです。
ある日帰宅した長男が、
マンション1階のオートロックでチャイムを鳴らし、
夫が出ました。
「ただいまー」（インターフォン越し）
「おかえりー」（オートロックを開ける）
「パパー？」
「なにー？」
「佳作だった。」
「なにが？」
「作品展。佳作だったの。」
3年生にして初めての入賞。
インターフォン越しで言うくらい、
待ちきれないくらい、
長男にとっては快挙だったのです。
嬉しいと誇らしいが半々に混じった、
ニヤニヤのどや顔。
かーわーいーいー。
すごいね。
うれしいね。
やったね。
でも3人で話し合って、
作品展当日まで
次男には内緒にすることにしました。
私も夫も、『下の子』なんですよね。
下の子の気持ちが、よくわかるんです。
前にもどこかに書いたと思うんですが、
私の姉はずっと美術が得意で、
小学校の時からいろんな賞をとっていました。
絵画教室にも通っていて、
最終的にイギリスの美大へ留学しました。
姉の絵は子供のころから私にとってはもう、
適うわけがない圧巻の才能だったんですよ。
漫画風の絵を描けば本物の漫画のようだったし、
図画工作で描いた絵もずば抜けて上手かった。
子供の目にもわかりました。
だから私はもう、早々に絵は諦めたというか、
私は『下手だ』と思ったんですよ。
私が時間を使うべきは美術じゃないと。
早々に、無意識に決めつけたのを覚えているんです。
しかし大人になってみると、
私の絵は平均以上でした。
すごくうまいわけじゃないけど、
夫に言わせると絵心があると。
そりゃそうというか、
そうであっても不思議じゃないというか。
父方の親せきに絵描きさんがいて、
父の描いた絵は姉のようにうまくて、
似た遺伝子を持つ私も
多少は美術の血をもらっているわけです。
昔読んだ本に書いてあったんです。
プロの音楽家ふたりの間に生まれた双子の子供。
事情があって双子は別々の親に育てられ、
ひとりは実の親が育てて、
もう一人は別の音楽に縁のない親が育てたそうです。
双子のうちのひとりは、親と同じプロの音楽家として活躍している。
それは、音楽家ではない親に育てられた子だったと。
音楽的才能のある遺伝子を持っているふたりだけど、
音楽家の両親や親の友人に囲まれて育つと、
自分の才能をむしろ疑うことがある。
一般の親に育てられた
音楽的才能のあるその子はたまたま、
才能の赴くままに練習を重ね、積み上げて、
プロになることができたって。
同じように私も、自ら美術の道を遮断しなければ、
今頃趣味で絵を描いていたかもしれません。
別にそうしたかったわけではないけど、
次男にはせめて、選択肢だけでも残しておいてあげたいなと。
かと言って次男が自らそう思ってしまえばそれまでですが、
彼もいま楽しんでいる工作を
このまま楽しめたらいいのにと、
ただそう思うだけなんですよね。
とはいえ長男はちゃんとちゃんと誉め讃えています。
しかし夫も私も『下の子』なので、
『上の子』の気持ちは姉に聞きながら、ですかね。
今度表彰式なんです。
その時の長男のどや顔が楽しみです。
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いつも応援いただき、本当にありがとうございます。
本当は不安でたまりません。
