おはようございます。みゆきです。
13歳と10歳の息子ふたりを育てています。
脱サラして、8年ほどになります。
早いね。
いまは家でフリーランスで在宅勤務していますが、
2018年まで毎日出勤していました。
私が働いていたのは、外資系の広告代理店。
外資系の場合、同じ手法をとる会社は多いと思うのですが、
お客さんへの請求形態が独特です。
例えばウェブにバナー広告を出す場合、お客さんには、
①広告掲載費(媒体に払うお金)
②バナー制作費(デザイナーがバナーを作る作業費)
③それにかかる営業・経理などの『Fee』
と分けて請求します。
広告媒体にかかるお金には、
代理店はなんの利益も乗せず、
100万円なら100万円のまま、
お客さんに請求します。
媒体からの請求書もそのまま提出します。
その代わり、
営業である私は、1時間あたり3万円いただきます。
そしてこの仕事に私は10時間使いましたので、
30万円、わが社の利益として頂戴します。
そういう請求方法です。
前置きが長くなったんですがね、
つまり、外資系代理店にいると、
毎日の勤務時間を、1時間ごとに全て、
なんの仕事に使ったか、記録するんですよ。
そうすると、お客さんに請求できる時間の使い方をしている人と、
お客さんに請求できない効率の悪い時間の使い方をしている人と、
差が見えるようになるんですね。
(総務とか経理とかのバックオフィスはまた別の話)
それが、『Billability』と言われ、
(請求できる度合い?)
『Non-billable』の時間が多くなると、
『ちょっと君、まずいね』
と言われます。
完全に数値で出ちゃうのでね。
逃げ道は無いのです。
だから、総務とか経理とか人事の人以外みんな、
いかに生産的な7時間(1日あたりの勤務時間)を過ごすか、
というのが評価や昇進に直結していて、
だから無駄なミーティングとかも減るし、
3時間分の仕事を2時間で片付ければ、
1時間は『ちょっとのんびり』できるのです。
そんな会社で一緒に働いていた友人と
久しぶりに直接会ってランチをしました。
彼女もいまは同じく脱サラしていて、
私にお仕事を与えてくれている人で、毎日チャットでは話しています。
犬2匹&猫1匹と暮らす彼女は会社員当時は役員で
超高給取りの偉い人で、
1時間当たりの『Fee』も驚くほど高くて、
(私なんてペーペーだったので安い安い)
とにかく分刻みの人だったのです。
1時間あたりが高い分、
1時間あたりに求められる成果も高いわけで、
だから厳しいし、全然つかまらないし、
要は生産性の権化のようだった。
そんな彼女はいま、
「編み物にハマってるんだ」
と嬉しそうに言っていて、
生産的⇔非生産的
この両極端だよねと、
話したのです。
あの当時の、生産性を追求する仕組みの中にいた私たちは、
多分無意識に、非生産的なものに惹かれるのではないか。
タイトスカートにハイヒールで
早足でカツカツとオフィスを歩いていた彼女も、
外人の偉い人たち相手に、
英語でプレゼンしていた彼女も、
『結構うまくできたんだよ』と
クリスマスオーナメントをニットで作ったと
ニヤニヤ話す彼女も、
同じ人なんだよな~と、
なんだか不思議な気持ちになり、
彼女も同じことを言っていて、
人生とは、短いようで長くて、
おもしろいなと。
私も私でやはり惹かれるのは『非生産的な方面』で、
来年は区のレンタル農地の抽選に、申し込んでみようかな、なんて考えています。
年を取るのは、悪くない。
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