福袋はあまり好きじゃないのだけど

 

おはようございます。みゆきです。

13歳と10歳の息子ふたりを育てています。

 

先日、『いとこ』の女性と久しぶりに話したのですよ。

 

確か、私のひとつかふたつ、年上だったような。

 

母の姉の子供たちで、家も近くて、

子供の頃はよく遊んでいました。

 

母の姉=私の叔母=その従妹のお母さんである人は、

もうずいぶん前にガンで亡くなりました。

そして母は、その人によく似ているんですよね。

姉妹で年も近いので、当たり前なんですが、

だからか、私の従妹は私の母を慕ってくれていて、

たまにひとりで母のところに遊びに行っているのです。

 

今回も、従妹がたまたま私の母の家を訪ねていて、

私は母のスマホのことで助けてほしくて、

(母はスマホなんてさっぱりわからないけど、

必要で使っているのです)

私が従妹と数年ぶりに直接話したのです。

 

私も大人になってから母に教えてもらったのですが、

そのおうちはいわゆる『DV』というものがあって、

叔母は夫に殴られたりもしていたと。

娘たちも父親に髪の毛を持って引きずられたりしていたとかで、

『お父さん』とは呼ばず、ずっと『あの人』と呼んでいたと。

 

叔母は、娘たちの結婚を待って夫と離婚して、

そのDV元夫はしばらく叔母に付きまとい、

家族が出ていった部屋で自ら命を絶ち、

 

せっかく自由になったのに、

叔母もすぐにガンで亡くなったのです。

 

娘たちは、若いうちに結婚して、後にふたりとも離婚しました。

 

久しぶりに聞いた従妹の声は張りがあって、

自信に満ちていて、成人した彼女の娘も含めて、

元気だと言っていて、よかったなと、思ったんです。

 

人生は福袋のようだ。

 

その時たまたま、この本を読んだ後だったのですよ。

 

『福袋』角田光代

 

ネタばれになってしまうのだけど、

人生は福袋のようだって。

 

普段なら絶対買わないような、

売れ残りの変な色の化繊のセーターが入っていたり、

ガラクタのようなものが入っていたりするけど、

みんな、自分が開けた福袋の中身と

時間をかけて折り合いをつけて、

なんとか中身を使っていくと。

なにが入っているかは、開けてみるまでわからない。

 

 

うまい。

うまいねー

 

確かに、福袋、だよね~と思って。

 

『あの人の福袋には、すぐに着られる流行りのかわいい服が入ってたんだな』

 

って思いつく人、いません?(笑)

 

でもさ、お分かりの通り、

福袋には、複数の物が入っていて、

 

なかなかいいじゃん

 

ていう物があったり、

 

んー…でもまあ、よく見たらまあまあかな

 

という物も、

 

ナニコレ?

 

という物も、

 

これどうやって使うんだろう?

 

という物も入っていたりするじゃないですか。

他の人の袋の中身と比べたところで、

凸凹過ぎてよくわからなくなります。

 

 

一見よくわからなかったものが、

実は長年、生活の身近なところで

地味に毎日のように使う便利な必需品になったりするじゃないですか。

 

ちょっと見渡せば、

どこで買ったのか覚えてもいない、

ハサミとか耳かきとかエコバッグとか

小物入れの缶とか髪ゴムとか

あるでしょう。

 

例えば、ちょうどいいハサミが手元にない生活って、

地味だけど結構不便だと思いませんか。

でも、ハサミが福袋に入っていなかった人だって、

実はいるのだろうし。

 

そんなの、流行りのかわいい服があったって、

ハサミが無かったらタグも切りにくいし。

 

 

従妹の福袋には多分、

私のそれには入っていなかった苦労が入っていたのだと思うのです。

親に暴力を振るわれるなんて、ほんと大変だったと思う。

それに『折り合いをつける』なんて酷なこと、

私には言えないけど、

 

今の彼女が、ひとまず幸せそうで、

よかったなと。

 

 

私の袋は、きっと多分それなりで、

大人になるにつれてなんとか折り合いをつけられるようになりました。

でもきっとまだ、

私の袋にもあなたの袋にも、

底の方に入っているものがあって、

まだ見ていないものすらあるかもしれない。

 

本来私は、何が入ってるかわからない福袋は、

あんまり好きじゃないんだけどね。

 

#福袋

 

#従妹

 

#角田光代

 

 

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