
おはようございます。みゆきです。
12歳と9歳の息子ふたりを育てています。
生まれと育ちは横浜です。
横浜の端の方。
昔は畑も多かった。
横浜は18歳で出て、
数年アメリカへ留学して、
21で帰国して以来、
それからはずっと東京です。
東京と言ってもまあ広いので、
よく知らない地域も多いですが、
いろいろな場所に住み、
いろいろな場所で働きました。
いや先日ね、仕事の用事で、
実に久しぶりに六本木へ行ったのですよ。
大江戸線の六本木駅。
そういえば思い出した。
む・・・っちゃくちゃ深い駅なんだった。
20代のころ溜池山王にある会社で働いていて、
六本木駅から歩いたことも、
六本木駅から帰ったこともあったっけ。
歩いて登る気にならないエスカレーター。
懐かしい。
仕事で用のあったミッドタウン。
六本木ヒルズはよく昔行っていたけど、
ミッドタウンができたころには
会社は赤坂へ引っ越していたので、
あまり馴染みのない場所。
多少土地勘があるとはいえ、
もう20年も前の話。
(そんなに前か!笑)
ミッドタウンへ上がるエスカレーターを目指すと、
エスカレーター脇の壁面にはなんと水が流れていて、
『あーこれ、うちの子たちがいたら触りに行くんだろうなー』
と横目に見ながら、
久々の都会感に目がチカチカしました。
そして目の前を見ると、
エスカレーターのちょっと上の方に乗っている男性。
推定年齢40代前半。
長身で痩せていて、服の上から見てもわかる
日頃のワークアウトの跡。
おしゃれな髪型に、高そうな靴やカバン。
多分このジャケットを着ておられました。
(あまりにもこのジャケットが印象的で、
家に帰ってから検索した!)
しかも、なんともお似合いで、
嫌味でもないし、実にピッタリだった。
こんなジャケット着こなせる中年男性、
なかなかいなくないですか!?
いやー、さすがミッドタウン。
さすが六本木。
当たり前だけど、超都会!
地上に出ても、
ピッカピカのパリッパリの高そうなお洋服に身を包んだ
世界中の人たちが、
ミッドタウン前のベンチに優雅に座っておられて、
場違いなユニクロのジーンズを履いて歩いてる自分に、
ひとりなんだかニヤニヤしました。
気後れしないくらいには図太くなったので、
私も近くのおしゃれベンチに座って、
時間を潰しがてら、
スターバックスの紙袋からおやつを食べる、
高そうな三輪ベビーカーにお乗りのお子や、
サーモンピンクのニットを着こなす
白髪の初老の白人男性の長身を観察して、
都会感を胸いっぱいに吸い込みました。
普段、あまり家から出ないので、
仕事で街に出た際には大体、
家族に『美味しいパン』とか、
そういうお土産を買って帰ることが多いのですが、
私が買うものはこの地には無し
ということがわかりきっていたので、
仕事が終わり次第六本木駅を後にしました。
六本木で買うひとつ500円のおしゃれパンよりも、
家の近くの駅で買うミスドのドーナツのほうが、
子供たちは絶対に喜ぶんだろうな、
と思いながら、
早々に家へ向かいました。
最寄り駅で電車を降り、
駅のダイソーに寄って、
自転車こいでオーケー行って、
家へ着くころにはもう、
私の中に六本木の空気は残っていませんでした。
帰宅してどうしても気になったあのジャケットを検索しながら、
ああいう場所で、ああいう服を着て、
あんな風に馴染んでいる人は、
やっぱりあの地で生まれ育ったのかな。
それとも、頑張って馴染んでいるのか、
頑張らなくても馴染めるのか。
私にはやっぱり無理だなー
なんて考えました。
駅から自転車を漕いで家へ向かっていると、
だんだんと濃くなってくる『ホーム感』。
でもつい数ヶ月前まで、
ここではなく、もっと都心に近いマンション街でも、
この同じ『ホーム感』を感じていたはず。
だとしたらやっぱり、
『ここが私の居場所』
と感じるこのホームの感覚の出どころは、
土地というよりも
家族
なのだろうな。

「ただいまー」
ガラス戸から家の中を覗くと、
土曜日のその日は、
子供たちと夫が3人でリビングでゲームをしていて、
「おかえりー」
といつもの声。
いつものように床に転がるなんかの紙とか、
テーブルの上に残ったコップとか。
これくらいが、実に馴染みます。
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