息子の差別発言に母は…

 

保育園にお迎えに行くと、4歳児クラスの長男がお友達と何か話しているのを目にします。

本来【会話】【コミュニケーション】とは【情報】または【感情】の共有/交換ですが、

4歳児同士の【会話】はおそらく、【会話をするという経験】を共有しているのではなかろうか、

と分析しました。

大人が聞くと何を話しているのかわかりませんが、本人たちは納得している模様。

なんだかホント、長男の成長具合はすべてが私も初めてなので、毎回『フムフム…』となります。

すっかり人間ぽくなってきた4歳半の長男。

ちょっと前まで彼に教えていたことと言えば、

「ありがとう、は?」「ごめんなさい、は?」

「前を見なさい」「止まりなさい」

という単純なことでしたが、だんだんと高度化してきました。

 

この間ドキリとしたのはこんな場面。

子供らと私でバスを待っていたところに、たまたま通りかかった、

ご病気が原因であろう、身長が通常より低い大人の男性。

その方を見た長男が、明らかに大人だとわかった上で、

「小学生みたい…」

と言いながら笑いました。

 

おっと…、もうそんなことも教えなきゃいけない年頃なのか、

と無防備だった私は身構えました。

 

人の見た目や体の特徴が【普通の人】と違うときにそれを言ってはいけないということ。

瞬間的に考えたのは、

見た目や体の特徴が『みんな違う』ということだけを教えても、もうごまかせない年齢なのは、ということ。

だから実際に長男は既に、【普通の人と違う外見】の人を見分けたわけです。

彼の中で、【普通の人はこんなもん】というイメージができたということです。

なので、『みんな違うだけなの』と言ったところで何も響かないかな、と思いました。

最初にまず、『それは言ってはいけないことだ』と伝えました。

なぜかと言うと

体の特徴や見た目のことを言われると、人は嫌な気持ちになることがあるから。

例えば長男はクラスの中でいちばん体が大きいのですが、そのことを

「大きい~、なんか変~」

と言われたらどんな気持ちになる?と聞いたら、

「うーん…なんか嫌」

じゃあ、ほかの人も嫌だよね。

人が嫌なことはしちゃいけないね。

と言いました。

 

なんで人を嫌な気持ちにさせてはいけないのか。

私自身、これを親に教わった覚えがなく、

この欠けたピースを大人になって本の中で見つけました。

そのピースがはまったことで、私は自分の行動の軸が固まった気がしたのです。

簡単なようで、改めてちゃんと言葉で覚えておくだけで、大きな違いがあると思いました。

 

「あのね、長男クンは大きくなったら、いろんなことができるの。

いろんなところへ行けるし、いろんなものも食べれるし、いろんなものが買える。

でもね、いつだって長男クンが好きな人が、長男クンのことを好きじゃないと、楽しくないの。

なにを持っていても、なにが買えても、好きな人が近くにいないとうれしくないの。

好きな人に好きになってもらうことが、いちばんだいじなことなの。

好きな人に好きになってもらうためには、人を嫌な気持ちにさせない方法を知っていないといけないの。

だからママは長男クンに、人を嫌な気持ちにさせない人になってほしいの。」

 

一応うなづいて聞いていた長男。

これからも何度も何度も、私は念仏のように同じことを伝えるつもりです。

それが当然であると彼らが思うように。

将来、それができない人に出会って愕然とするくらいに、当然のスキルとして、

好かれたいと思う人に好かれることができるように。

 

ママはあなたが大切だから、大好きだから、

幸せになって欲しいから、だからうるさくいろんなことを教えるの。

これも、私が両親から教えて欲しかったことです。

敢えて口にしなくても、と思っていたんでしょう。

でも、『あなたのために言ってるの』では子供の私にはわかりませんでした。

 

 

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コメント一覧
  1. 難しいですよね、こういう問題。
    私も何度もドキッとしたことがあります。
    私はとにかく、「普通でない=ダメ、とか悪い、かわいそうということではない」と伝えるようにしてます。
    困っていたら助けてあげてね、とも。
    「普通」という大多数の枠から出ていると、あれこれ言いますよね。
    娘は左利きなので、時々「直さないの?右で書いてみたら?」と言われることがあります。
    その度に娘はムッとしてます。
    体格や障がい、趣味嗜好何でも目立つところがあると、口に出さずにはいられない人にはなってほしくないので、相手がムッとすることは言わなくてよろしい、と何度も何度も繰り返し言ってます。
    だけど、まだ子どもだから見えるところだけで言うんですが、これが大人になるとBLGTや宗教など、見えない部分で指摘するようになるので、ますます難しいですね。。

    • さつこさん、そうなんです。すごく難しいです。
      なるほど。「かわいそうということではない」というのも教える必要がありますね。
      うちももうそろそろかな。
      そして、そうですね。助けてあげることも自然にできて欲しいですね。
      左利きってまだそんなこと言われるんですね。知りませんでした。左利き自体ももうとっくに『普通』のことなのかと思っていました。
      大人になるとまたややこしいですよね。
      そうなるともう、言い聞かせると言うよりも広い世界を見せてあげることしかできないんでしょうかね。

  2. 今上映されているワンダーっていう映画があるんですが、絵本もあるので息子ちゃんに読んであげてください。見た目が違うことについて書いてあるので分かりやすいと思います。
    本当に、難しいですね…

    • ようこさん、なるほど、絵本でそういう題材があったら、より伝わりますかね。
      ワンダーですか。
      そういう難しい話題は絵本で、っていうのをたまたま別の話題でも読んで、なるほど、と思いました。
      言葉を尽くして伝えたつもりでも、子どもにとってどういう言葉がわかりやすく伝わりやすいか、は自信ないです。

  3. こんにちは!
    近い将来こういうことが起こるんだろうなと思って読ませてもらいました。
    今はダメなことはダメというスタイルで息子に伝えてますが、なぜダメなのか説明できないことがこれからたくさん出てくると思います。
    自分のなかにきちんとした答えや軸がないから…
    難しい…

    ちなみにみゆきさんが読まれた本の題名を教えていただけますか?
    できれば、色んなモノ、経験を通して自分のなかに腑に落とす作業をしたいです。

    • たままんさん、そう。自分でも、してはいけないことの理由をちゃんと言葉で説明できないことばかりなんです。
      しかも、4歳児にもわかる言葉で説明するとなると、余計に難しいんです。

      本ですか…?ちょっと恥ずかしいんですが、私が読んだのは、仏教の本です。
      「ひろさちや」さんという方の、確か『あきらめて極楽 悩んで地獄』という本だったと思います。
      この本かどうか100%の自信がないのですが、ひろさちやさんの本であることは間違いないんですが。
      でも、私ももう一度読み直してみようかと思います。子供に説明しなきゃいけないことが、いろいろ載っていそうな気がします。

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