そうそう母は、九州の女。

 

おはようございます。みゆきです。

11歳と9歳の息子ふたりを育てています。

 

『さす九』

ひとしきりSNSで話題になりました。

 

私は横浜出身で現在東京に住んでいて、

あまり九州には縁がなく、

SNSで話題になっていても

興味深く眺めていた程度でした。

 

 

いや、待てよ?

 

そういえばお母さん、博多出身じゃない?

 

そうだそうだ、

九州男児は身の回りにあまりいないけど、

九州の女がいた。

 

 

思い返すと私が小さい頃は、

こう言われていました。

 

「お父さんが箸をつけるまでは

食べてはいけません。」

 

『なんで?』と問うことすら知らない

小さなころから言われていたんでしょう。

 

そういうもんだと思っていました。

 

 

とはいえ平日の父の帰る時間は19時ころだったか。

いま考えるとバブル期のサラリーマンにしては

帰宅時間が早い父でしたが、

子供にしたらお腹空いてしまうのです。

 

「お父さんに『先に食べてるね』って

声かけておいで。」

 

 

帰宅して2階で着替えている父に

 

「おとうさーん、

さきにたべてるよー!」

 

と階段の下から叫んで、

 

「はーい」

 

と父が返事して、

先に食べていることも増えてきて、

 

でも、

炊飯器からお米をよそう時、

鍋からお味噌汁をよそう時、

 

最初にお父さんのお茶碗・お椀。

 

たまに帰りが遅くなった父が

ひとりでご飯を食べる時、

母は必ずそばに一緒に座るようにしていたと

ひとりで食べさせないように一緒に座ると、

母は言っていました。

 

「お父さん、お茶は?」

 

父がお茶を要求する前に母が聞き、

お茶を入れてあげます。

 

 

お風呂も基本、お父さんがいちばん。

 

そう言われていたころがあった記憶がある。

 

でももう、時間も合わないし、

そこは結局有耶無耶になった。

 

 

東京出身の父も、

甘やかされれば文句を言うわけもないよね。

 

デラウェアっていう小さなブドウがあるじゃないですか。

巨峰とかマスカットみたいに大きくもないし、

皮ごと食べられるわけでもないやつ。

 

よく母が買ってきていて、

私たちはひと粒ずつ口の中に押し出して、

皮を捨てて食べていたんですが、

ある時父が、

 

「ひと粒ずつ食べるの面倒だからいらない。」

 

と言ったんですよね。

 

そうしたら母、どうしたと思います?

 

 

ガラスの器に、

事前にブドウをひと房分

皮から出して入れて、

凍らせて、

スプーンを添えて父に出したんです。

 

そして途中からブドウを出すのが面倒になったんでしょうね。

娘たちにやらせて文句を言われ、

娘が無邪気に父に直接言ったんです。

 

「お父さん、自分で食べれば?

食べるのが面倒なら、食べなきゃいいじゃん。」

 

それで、その習慣はなくなりました。

いま考えても恐ろしい。

 

父が要求したわけでもない

ブドウ作業

母は自らやり始めたんです。

 

 

その後私と姉は海外留学も経て、

ガッツリとフェミニズムを学び、

父の介護に疲れた母を温泉旅行に連れ出しました。

 

そしてその車中で母はこう言いました。

 

「お父さんを施設に預けて私は温泉なんて、

なんか鬼にでもなった気分。」

 

 

娘ふたりで呆れながら否定したけど、

後部座席に座る母は

眉間にしわを寄せたままだった。

 

 

姉とも話したことがありますが、

 

姉ではなく兄だったら、

妹ではなく弟だったら、

 

母はちゃんと区別したかもしれず、

姉も私もこんな風には育たなかったかもしれない。

 

そう思います。

 

 

#お母さん

 

#九州

 

#さす九

 

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