小学生こそ「おかえり」と迎えてあげたい?の件

 

おはようございます。

今年度小学校一年生の息子がいます。

毎日学校が終わると学童へ行き、

18時ころに私か夫が迎えに行きます。

週に1回17時前にお迎えに行き、

スイミングへ通っています。

 

『小1の壁』は、

共働き世帯、いや、一般的には

働く母にとっての『壁』だと私は理解しています。

保育園はそもそも『働く母』のために設計されているため

意外と手厚いのだということを、

小学校へ上がると気づきます。

(もちろん本来あるべきは『共働き世帯』のためのもの)

 

そして『壁』は、制度や施設側だけに存在するのではなく、

我ら母親の心の中にも存在するのだということも、

なんとなく気付きます。

 

「おかえり」と家で出迎えてあげたいような、

そんな気がする。

 

私も同じように、長男が年長さんくらいの時、

自分の心にそんな『壁』が出現したことに気づきました。

でも私の場合はそれはただ、

『自分の記憶』というだけのことだと思いなおしました。

 

学童は大体小学校3年生くらいまでのようです。

4年生以降はみんな、習い事や塾、それ以外の日はいわゆる、

『鍵っ子』

 

この『鍵っ子』という言葉もなかなか罪深いですよね。

私たちが子供のころに生まれた言葉でしょうか。

今はもはや死語に近いと思いますが、

『鍵っ子』と言われると、

暗い部屋でひとり寂しく親の帰りを待つ感じが出てしまいます。

 

いま小学生を抱える親、私たち世代は、

高度成長期に育った世代でしょう。

会社で24時間働く父親と専業主婦の母親、というのが圧倒的多数だった時代。

 

毎日家を掃除して、

家族の食事を手作りして、

家で子供たち、夫を出迎えかいがいしくお世話して、

という家族像。

 

私が育った家も同じで、

母は私が中学生になるまでパートにも出ておらず

ずっと家に居ました。

ご飯やお味噌汁など、なんでも鍋から皿によそう時は、

お父さんのをいちばんにしなさいと言われて育ちました。

 

「おかえりー」

と出迎えてくれました。

 

でもかと言って、

 

話をたくさん聞いてくれた、とか、

今私が息子たちを育てている以上に丁寧に育っててもらったとか、

そういう感じはないんですよね、子供として。

 

ちゃんと育ててもらいましたし、

愛されているという自信ももらいましたし、

とても良い親だとは思いますが、

母親がずっと家に居たこととそれとは、

直結しているとは思えません。

家の作りの問題かと思いますが、

親とは別室に居たことがすごく多かったような記憶があります。

私は2018年に脱サラして、以来家で仕事をしているので、

「おかえり」と出迎えてあげることは可能です。

でも、家に子供がいたら仕事にならないので

フルで学童へ行ってもらっています。

そしてそこには何の疑問も感じていません。

 

でもそうだな、

学童へ行っている子がクラスの中で息子ひとりだけだったら、

それはなかなかのハードルだったと思います。

だから結局は、多数派か少数派か、そういう問題なんでしょうかね。

どこかで聞いただけですが、

集団の中で3割を超えると『少数派』ではなくなるらしいです。

 

もちろん、「おかえり」と家で出迎えてあげたい人はそうすればいいと思います。

ただ、私は無理だなと、思います。

子供に遮られながら仕事をすることも、

仕事の時間をこれ以上短縮することも、

私は嫌だなと、思います。

 

どこまでが『親のエゴ』で、どこまでが常識の範囲内なのか。

それもホント、社会に埋め込まれている要素であって、

確固たる基準なんてないんでしょうか。

 

記憶にあるんですが、

昔私が小学校低学年のころまで、

母は魚を買うときは切り身は買わず、

捌けるサイズの魚は丸のままのものを買っていました。

『魚を捌いてこそ妻/母』みたいな。

 

イワシ、サバ、マス・・・

鮭辺りはさすがに切り身でしたが。

 

その魚をよく玄関にバケツを出して、その中で洗っていました。

台所が臭くなるからと。

 

そうしたらある日、足の速いサバの中から、

白い虫が出てきたと。

まぁ、気持ち悪いですよね。

そして母はそれ以来、切り身を買うようになりました。

 

家族の食事は『丁寧に』作らなければいけないという呪縛があり、

その基準は時代が決めるもので、

でも時に、ふとしたきっかけでその基準が変わり、

面白いもんだな~と、思ったんです。

 

魚は切り身で売っているのに、わざわざ家で捌く心理って

面白いな~と。

料理が好きなら理解できますが、母は自他ともに認める料理嫌いの料理下手です。

冷凍コロッケは買っても切り身の魚は買わない、というのが

面白いな~って。

 

私は長時間子供と過ごすというのが苦手だし、

仕事が大好きな人ですが、

そんな私も30年前に子育てをしていたらどうだったか。

『時代』っておもしろいです。

 

 

 

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子どものいる暮らし。

 

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