2回目の育休から【職場復帰】してちょうど1年。
あとひと月ほどで、サラリーマンは卒業します。
個人事業主になって数年したら、
『サラリーマンワーママ vs. フリーランスワーママ』メリット・デメリット
みたいな記事を書いていると思います(笑)
そしておそらくですが、子供を産んでいなかったら、
結婚していようといなかろうと、私は一生サラリーマンだったと思います。
だってやっぱり、ある意味ラクで、安定しているのは疑いようもない事実です。
つまり、私が個人事業主になるのは、子供を産んだから。
子供を産んだことで、働き方を変えたいと思ったから。
そう考えていて思ったのですが、
そもそも、そもそもの話、妊娠して、産休に入って、産んで、育休を経て、
【職場復帰】するじゃないですか。
その【復帰】という言葉を使う時点で、なんとなく、
【子供を産む前の職場の状態に戻る】ことを前提としているように思います。
そしてそれは、多くの子供を持つ女性の望むことでもあると思います。
私もそう望みました。
子供を産んだからと言って、それだけで部署が変わったり、
仕事の内容が変わったりするのは、何か違う。そう思っていました。
しかし、しかしですね。
実際に自分が【職場復帰】をしてみて思ったのですが、
そもそも子供を産んだ時点で、産む前と同じように仕事をしよう、と思うと、
その想定は破たんしているんです。
だってまずは、働ける時間がぜんぜん違う。
子供を産む前から、私は残業しない派でしたが、
にしてもちょっと程度が違います。
定時以降に働くこと=残業とすると、
いまの私には、残業をするという選択肢はありませんが、
当時の私は、『やむを得ない時は残業もする』
⇒『やむを得ない時』の頻度は週4回とかでした。
そして21時や22時まで残業することも、忙しい時には普通にありました。
忙しい時期の頻度は前と変わらないのに、いまの私の会社での残業はゼロです。
これで既に、子供を産む前とは大きく違います。
戻りたいと思うほど楽しい、やりがいのある仕事は、
大抵の場合、残業部分込みで楽しい、やりがいがあるのであって、
同じ仕事を残業ゼロでやるのとは大違いだということ。
例えば私の仕事の場合、
撮影やスタジオでの録音(MA)、クリエイティブの人たちとのミーティング、
オーディションや顧客調査インタビュー、
こういうものが醍醐味、楽しい部分だったりするのですが、
これらすべてことごとく、大体の場合定時後に行われます。
つまりいまは、どれにも私は参加できないということ。
手配はできます。でも実際現場には行けません。
いまの仕事を子供を産む前と同じように楽しもうと思うと、
定時後に働かないことが、足を引っ張ります。
『子供を産む前の仕事に戻りたい』と思う人ほど
時間や担当範囲などの面で、
負担や責任の重い仕事をしていた可能性が高いのではないか。
そして負担や責任の重い仕事を、
子供がいなかったときと同じ成果をあげながら、
子供がいなかったときと同じように楽しみながら、
子供がいる状態で維持することは、とても難しいということ。
もしできるならそれはとても運が良いのだということ。
実際に【職場復帰】を経験してみて気づいたことです。
私のように、以前の状態に戻れないからと言って会社を辞めるという選択肢は
多数派ではないだろうし、それぞれの性格や状況によって
選べる選択肢の幅は変わってくるのだと思います。
でも、子供を産んで【職場復帰】をするときには、
自分にとって何が大事かが、子供産む前と劇的に変わっている、
そのことを明確に自覚する必要があるのでは、と思いました。
大多数の男性とは違い、子供を産むことで
生活だけでなく仕事にも変化を強いられる私たち女性は、
改めて自分を知るタイミングが何度も訪れる、というか。
【職場復帰】をする女性は、
自分が働くことのの意味が180度変わっているはずなので、
必ずしも子供を産む前の状態に戻ることを目的にはせず、
視野を広く持って20年先まで見据えて、
子供を含めたいまの自分にとって何がいちばんベストなのか、
と考えることが大事なんじゃないか、と思うわけです。
とはいえマミートラックにはまることもあり得るのでなかなか難しいのですが、
変化せざるを得ない日々の中で、【元に戻る】ことを当然と思わない、
と思っているだけでも、違いがあるような気がして、
自分の備忘録のためにも、整理して書いてみました。
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お忙しいところすみません。。
いつも応援ありがとうございます。
自分以上に頼りになる人、いますか?