30代独身女子たちの欲求と私の野望

 

普段はあまり話すこともない、

会社の30代独身女子たちとじっくり話す機会がありました。

 

当初は仕事の引継ぎのためのミーティングだったのですが、

途中からはほぼ雑談となり、彼女たちの世界を垣間見ました。

 

30代前半、仕事もわかってきたし、責任も与えられていて、

給料もまずまずで、ふたりとも外見にも恵まれたかわいらしい女性たちです。

仕事とプライベートのバランスを最近よく考えているとか、

転職のタイミングを考えているとか、

前の上司の時は、彼に褒められたくて頑張ったとか、

私があまり口をはさむ話題ではなかったのでほとんど黙って聞いていました。

私はもう既に通ってきた道の話なので、

もう興味はないし、もともと相性の良い人たちではなかったのですが、

『30代だなぁ~…まぶしいなぁ…』

と思いながら、彼女たちの表情を観察したり、言葉の選び方に感心したり、

ひたすら相槌を打っていました。

 

彼女たちの話を聞いていると、以前どこかで聞いた

『マズローの欲求5段階説』が頭に浮かびました。

『マズローの欲求5(6)段階』に関しては、この辺のサイトをご参照ください。

 

ピラミッドの下から順番とは限りませんが、

人が求める欲求は5(のちに6)種類に分かれると、

マズローさんという心理学者さんが言いました。

 

①生理的欲求

いわずもがな、食べたい、飲みたい、寝たい、という生理的欲求ですね。

②安全欲求

安全で快適な暮らしがしたい、という欲求です。

安全な家や、健康な体、など。

 

③社会的欲求

社会のなんらかの組織に属しているという実感が欲しい、という欲求です。

学校だったり会社だったり、ご近所なり、自分はこの群れの一員である、

と認識したい欲求です。

 

④尊厳欲求

頑張ってる、すごい、偉い、賢い、と褒められたり、

尊敬されたり、賞賛されたい、という欲求です。

 

⑤自己実現欲求

自分の能力を試したい、もっと伸ばしたい、と思う欲求です。

 

⑥自己超越

自己を超越して他人の豊かさのために尽くしたいと思う欲求。

マズローさんが晩年に追加したそうです。

 

これらの欲求は別に、下から順番に上に上がって行くわけでもありません。

下のどれかが満たされていなくても上の欲求を満たそうとする人もいるし、

みんなそれぞれ、どこかの欲求が満たされていない状態が普通です。

30代女子たちの会話からも、

いろんな段階の欲求が見えて、とても興味深かったのです。

 

『やっぱり子供は欲しいよね~?』

と言った彼女は、社会的欲求尊厳欲求を満たしたいのかな、とか、

『そお?まだピンとこないな~』

と返した彼女もまた違う意味で、社会的欲求尊厳欲求かな、とか、

オバチャンは黙ってニコニコ聞いているふりして、

勝手な分析を楽しんでいました。

 

さてそんな私も、もちろんいろんな欲求を持て余しているわけです。

会社員としてではなく、個人としてお金を稼ぎ、

事業を作り育てようと奮闘している今の私は、

自己実現欲求と尊厳欲求を満たしたいのだと思います。

 

自分を追い込む意味で、呆れられるのも覚悟であえて書いていますが、

私には大きな野望、目標があります。

それはね、

 

お母ちゃんと子供たちの回りを、

いまより快適にすることです。

 

いまの日本では、子供の取り扱いとなるとみんな急に神経質になって、

お母ちゃんのことがあまりにもおざなりです。

お母ちゃんになった途端、基本的人権もない気がします。

 

そしてね、お母ちゃんと子供たちの先にある社会すら、

いまより良く変えたいと思っています。

これは夢ではなく、目標です。

 

ちょっと前まで、こんな大それたことは考えられませんでしたが、

実際に社会を変えている人たちの本を読んだりして、刺激されちまいました。

学術的なアプローチは多く見かけます。

たくさんの社会学者さんや評論家の方が、本を書いたりテレビで発言したり。

でも、ビジネス界から、お母ちゃんと子供回りへのアプローチって、

私の耳には届いてきません。

じゃあ、私がやってみようかな、ってなもんです。

 

↑この方のNPO法人には、微々たるものですが毎月寄付をさせていただいています。

↑の著者の方は非営利団体で革新的なことをやっています。

最近増えてきた【小規模保育園/おうち保育園】は彼が始めたことです。

でもね、私は思うんですが、

社会のためになることが、ビジネスとして儲かる仕組みになっていたら、

それは必然的に定着するのではないか。

 

例えばの話ですが、お金さえ払えば確実に、

預けたいときに保育園に子供を預けられるとしたら、

いくらまでなら払いますか?

もちろん、保育の質も担保されているとして。

私なら、そうだな~…子供ふたり合計で…月…がんばって8万くらいまで?

 

そんな、確実に預けられる確証に対してそれなりのお金を払ってもいい、

という親が一定数いたら、

自治体の補助金も合わせてある程度儲かる認可外保育園が作れるとします。

そんな認可外保育園が増えたら、受け入れられる子供の総数は、増えますよね?

保育園についてはそんなに簡単には行かないでしょうが、

それでも認可外保育園の運営会社が儲かって、社会のためにもなる、

そんな仕組みもできるのかもしれない、と思うんです。

 

保育園の例は本当に簡単なたとえ話ですが、

そういうサイクルをひとつでも作ることが出来たら、

我らワーキングマザーにとっても、社会はもう少し暮らしやすい場所になるのではないかと。

いまのままでは、ただの罰ゲームです。

 

『社会を変える』なんて大それたことが身近に思えるって、

やっぱり年を取りました。

でも年を取ったからこそ、社会に何か還元しなきゃ、とも思うって、

それもやっぱり年を取ったな~、ということなんですが。

 

まだまだこれから25年や30年は働くので、そんだけの時間があれば、

何かしら達成できるかな、なんて。コツコツ頑張ります。

 

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