育児ノイローゼ 子供と家に閉じこもっていた私が救われた場所

B!

 

こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆき(@miyuki_thewm)です。

息子ふたりを育てながら、共働きのお金、子育て、仕事などについて書いています。

 

以前の記事でも書いたんですが、

ひとり目が生まれて直後子育てをなめていた私は、子供と家に閉じこもって

まんまと精神的に追い込まれました。

 

多分育児ノイローゼ気味だったと思います。

 

食べるの大好きなこの私が、食欲がまったくわかず、

「昼ごはん何食べよう」と考えるだけで吐き気がして、

母乳を出すために無理やりスーパーのお弁当を食べた記憶があります。

 

その時点で「ヤバイ」と自分で認識して、いろいろと対策をとり始めました。

そのころ、ひとり目の息子は生後2ヶ月ほどでした。

まず最初にしたのは子育てマンガを図書館で借りまくって、授乳しながら読みました。

 

「こんなに大変なのは私だけじゃないんだ。

しかもそれを笑い飛ばしている人がいるんだ。」

 

ということが実感できて、少しホッとしました。

でもまだまだ足りませんでした。

そして次にとった対策は、それまでなぜか敬遠していた、自治体が行っている、

子育て中のママのための集まりに出てみること。

「生後2~4ヶ月の赤ちゃんとそのお母さん」だけの集まりを始め、

子育て支援センターなどで毎月行っていた体重測定会なども、恐る恐る行ってみました。

なぜ恐る恐るだったかというと、それまで私が抱いていた子育て中の女性のイメージというと、

「公園デビュー」とか

「専業主婦」とか

なんというか、普通に働いていた私にとっては、

かなり別世界だと思っていたからです。

 

私が本来所属する世界は、フルタイムで『バリバリ』働く世界であって、

その世界では子育てしている人は少数派で、

今は子育て中でも自分はすぐにその本来の世界に戻るものだと思っていたからです。

 

今になると、人は複数の世界に属していることが当然だと思えるのですが、

長年会社員をやっていて、急に平日の昼間に家にいる状態になり、

急にいままでとは別世界に放り出されて、途方に暮れていた状態だったのだと思います。

その上での不慣れな子育てで、軽ーい育児ノイローゼ気味、みたいな状態だったのだと思います。

 

そしていざ子育てママさんの世界を覗いてみると、

話してみるとやはりみんな、自分と同じような人でした。

子育てママさんだって私と同じようにそれまでフルタイムで働いていて、

そして子供を持った人もたくさんいて、みんな同じようなことで悩んだりしていたことがわかり、

さらにホッとしました。

 

子供が生後4ヶ月ころには、室内で子供を遊ばせることが出来る「広場」と呼ばれる場所へ

毎日のように行き、話す相手がいれば話し、いなければ子供を遊ばせる、という

生活のリズムができました。

たったそれだけで、毎日の生活にもメリハリが出て、普段の自分を取り戻しました。

やっと慣れた、という感じでしょうか。

 

なかでも私が特に救われた場所がありました。

それはまた自治体が主催していた、

「お話し会」というか「グループ・カウンセリング」のような会。

最初電話で申し込んだ時は、「特に何か子育てでお悩みなことありますか?」と聞かれましたが、

「特にこれと言った悩みは無いんですが・・・」と言うと

「そうですか、ではとにかく参加してください」と言われ、行ってみました。

すると開催時間90分の間、おそらくボランティアの近所のおばちゃんたちが子供を預かってくれて、

ママたちだけでカウンセラーの方を囲んでボソボソお話しする、という時間でした。

その会では、順番が回ってきたら話したいことを話して、

聞いている人は意見したり、批評したりせずに聞くだけ。

 

そこで話したことは部屋の外へは持ち出さない、のような簡単なルールがありました。

会場は簡単な部屋に椅子が円形に並んでいるだけで、参加者は4人~10人程度。

最初は他の人がどんな話しをするのか様子を伺っていたのですが、

夫の愚痴や、子育ての悩み、子供の成長、復帰予定の仕事についてなど、

私の頭の中にある話と同じような話ばかりでした。

 

中には少し深刻な話があって聞いている人も涙ぐんだり、という場面もありましたが、

大抵は他愛も無い話をして、周りの人がふんふんと聞くだけ。

そこで私も同じような他愛も無い話をして、「うんうん」や「へー」という声をもらって

1回で2度、3度順番が回ってくる感じでした。

たったそれだけなんですが、当時の私は

この会にすごーく、すごーく救われたんです。

 

まずやはり、人間だからなのか、女性だからなのかはわかりませんが、

【共感】し、【共感】してもらうことで、私はこんなにも癒されるのかと、

初めての参加の後は頭がボーッとしたほどです。

月2回の開催だったのですが、その後も予定が合う限り参加しました。

もちろんふたり目のときも、その会には出席しました。

 

子供を産む前までは、毎日決まった時間に仕事に行って、

ミーティングのスケジュールがあって、その時間に合わせて仕事を進めて、

というスケジュールのある生活だったのが、

急になんのスケジュールも無い毎日になり、子供の世話で忙しいような気はするけど

予定が無いことの心もとなさで少し心に穴が開いたような心境だったので、

月2回のその予定をカレンダーに書き込むことが出来たことも、

大げさですが【支え】のようなものになったんではないかと思います。

 

その会への参加を機に、子連れで無料で参加できる会に片っ端から行ってみて

合うもの、合わないものがあり、合うものには続けて参加して、

気付いたら本来の楽天的な自分を取り戻していました。

 

その会の中のひとつで知り合った近所のママさんとは、いまだに子連れで行き来をしています。

35歳で初めて子供を産んで育ててみるまで

学校へ行ったり働いたりしていてそれなりに障害を乗り越えてきたつもりだったんですが、

あの時の生活と心境の【変化】が、それまでの人生最大だったような気がします。

世の中のことは大抵わかったような気でいたのに、こんな大変なことをみんながやっていたのかと

愕然としました。

 

それ以来、

世の中にはまだまだ私の知らない世界がいくらでもあるんだ、

とわかりました。

 

もし、もし、いままさに産休/育休中という方がいたら是非調べて一度参加してみてください。

どこの自治体でも、同じようなことはやっていると思います。

Piccalilly@Neutral

 

 

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