産後に読みたかった本 あの辛さは忘れないようにしたい。

 

おはようございます。みゆきです。

8歳と5歳の息子ふたりを育てています。

 

子供たちがグングンと育ってきて、

なんかふと気づいたんです。

 

ああ、アタシ、あんなに辛かった子育ての日々のこと、

少しずつ忘れてきちゃったな、って。

 

「今だけよ。終わってしまえばあっという間。」

新生児の夜の番、

抱っこしたまま何もできない昼間、

入った気がしないお風呂、

食べた気がしないご飯。

 

育児がツライと漏らすと、

母や年配の保健士さんなどが言っていました。

 

でもそれを言われるのはすごく嫌だった。

 

いま「ツライ」と言っているのに、

「ツライのは今だけ。」

と返されたら、

もうそれ以上「ツライ」と言えなくなる。

具体的な解決策がないのはわかるけど、

どんな道なのかそれくらい教えてくれたっていいのに、

もしくは「ツライね」って言ってくれるだけでもマシなのにって。

 

私は少なくとも、

それまで35年間生きてきた中で、

あの時がいちばん『大変』でした。

いちばん『ツラかった』。

 

留学して寮で孤独に過ごした時よりも、

お客さんと仕事でもめて食べようと思っていたラーメンが伸びて

どんぶりの中で塊になった時よりも、

失恋と泥酔で一人暮らしの部屋の床で気持ち悪くても

ひとりで起き上がらなければいけなかった時よりも。

 

それなのに、そんなにツラかったのに、

喉元を過ぎたら忘れてしまうのが人間なんだなーって。

いま人の赤ちゃんを見たら「カワイイ!」が第一声だし、

赤ちゃんがいたら触りたくて堪らない。

 

眠れない夜ももう昔のことで、

いまの睡眠事情は快適で、

夜ご飯もそれなりに自分のペースで食べられて、

お風呂ももうひとりで入れるし、

ドライやーで髪を乾かす間も大体は誰にも邪魔されない。

あの日のこと、忘れはしないけど

既に遠い日のことにはなっていて。

 

 

だからこの本を読んで、

色々思い出して、

『そうそう、こんな本、あの時読めていたら、

もう少し気持ちがラクになっていただろうな。』

って。

 

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初めての妊娠、出産、子育て。

それまでの世界とは突然別世界に迷い込んだ感じ。

仕事の世界こそ『この世のすべて』だと思っていたのに、

まだまだ知らない世界があったとは。

 

この本をリビングで読みながらひとりクスクス笑っていたら、

「なに?」

と夫が聞くので、

 

私が笑わずにはいられなかったところを読み聞かせたのですが、

当然彼には一切刺さらず。

 

 

妊娠&出産した人にしかわからない『あるある』。

 

あの時はもうされるがままというか、

『そういうもん』だと思わされていたけど、

確かによく考えるとあの『悪露』って意味が分からない上に

ものすごいグロいし、

それを受け止めるためにあてがわれたパッドは確かに

『ナン』みたいだった。

 

 

長男がとにかく抱っこしていないと泣くので、

一日中ずっとソファに座っていた時、

こんな本を読んでいたら、

もう少し笑って暮らせたかも。

 

実際は活字の本が読めなくて

育児漫画に救われたけど、

これならきっと読めただろうな。

 

 

育児が辛いと言う人にも、

学校が大変と言う子供たちにも、

 

「今だけだよ。」

 

とは決して言わないようにと決めています。

 

 

「いまツライ」と訴えるなら、

やっぱり

「そっかツライか。大変だね。」

と言うだけでいいんですよね。

 

どんなところがどんな風に大変か、

それを吐き出させて言葉にする作業に付き合うだけでも、

ツライ人の気持ちはラクになるもの。

 

ましていま、

こんな時代に新生児育てていたら、

きっとあの時も私よりもずっと大変だろうに。

妊娠中、出産したばかりの人、

子育てがツライと感じる人、

みんなに少しでも心落ち着く時間が訪れればいいのに。

 

 

 

 

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