「差別とは何か?」はっきりと言葉で説明できますか?

 

おはようございます。

大坂なおみ選手の勝利に興奮しております。

テニスは詳しくないですが、凄いなと。

大会で優勝することも、あのマスクをつけることも、

インタビューの受け答えも、この記事も。

 

年齢なんて単なる指標に過ぎませんが、

22歳という年齢で、これだけの考えと思いやりにたどり着けた彼女を、

純粋に凄いと思います。

辛酸をなめた経験がそうさせたのかもしれないという思いも

浮かびつつも、やっぱり凄いと思います。

 

Twitterで最初に彼女のマスクを見た時、

それが何枚目の写真だったのかわかりませんが、

検索しましたよ。

 

そして事実を知りました。

 

TAMIR RICE

日本で日本人の両親から生まれノホホンと暮らしている私は、

ジョージ・フロイド氏の名前は聞いたことがあっても、

タミル・ライス氏については知りませんでした。

 

2014年に白人警官に殺害された黒人の方の名前です。

当時、12歳ですよ、12歳。

少年です。

 

おもちゃの銃で遊んでいたところを通報されて、

警官がすぐに発砲したそうです。

ご興味があれば調べてみてください。

 

「銃社会であるアメリカで、公園で銃のおもちゃで遊んでいる時点で…」

と言う人もいるんでしょうか。

 

でもそれが、白人の12歳の少年だったら?

同じことを、白人の12歳の少女がやっていたら?

アジア人だったら?

時を同じくして、

「僕は生きてきて差別をしたことはない。」

と言う有名人のツイートを見ました。

 

この対比。

「差別ってそもそも何?」

この問に、よどみなく言葉で答えられる人、

日本にはそんなに多くないのではないでしょうか。

 

こんなことを言う私も、

確か…20代後半?も30代いっていたか、それくらいのころ、

姉に教えてもらって知りました。

 

「本人の努力ではどうしようもない属性によって、

不利益や不都合を被ること。

違う属性の人が得ている機会を与えられないこと。」

 

いろんな言葉で説明は可能ですが、

これを聞いて初めて、

「なるほど」と腹にズンと落ちました。

 

昔私が、夫との不公平に関して死闘を繰り広げていた時、

この姉から聞いた説明を使いました。

 

「差別差別うるせーんだよ。

そもそも差別ってなんだよ!」

 

私の答えに夫は、黙りました。

 

私にしても、夫にしても、

知るのが遅すぎました。

それを知らずにそこまで年をとれたということが、

単なる運でしかないということ、身に沁みました。

 

日本にだって既にずっと昔から差別は存在しているのに、

差別が何なのか、知っている人が少ないということ、

それがその『問題』の解決を難しくしているということ。

教育の問題なんだろうか。

 

日本にいて、例えば健康を損なったりしない限り、

息子たちはある程度『強者』で居続ける存在です。

そんな彼らに、なにをどう教えるべきか、

悩ましいです。

 

そう考えるととにかく第一に、

言語理解能力なのではないかと、少し考えています。

 

言葉を深く理解することさえできれば、

共感はできなくても、理解することはできるんじゃないかと。

違うかな、わからないけど。

 

自分とは違う属性の話は、どうしたって体感できないわけで、

全て言葉で知るしかありません。

私にしたって、目の見えない方の不便、不都合、理不尽な経験を、

体感することはできません。

でも、言葉さえモノにできれば、他人の辛さを体感することはできなくても、

知識として理解して、それを表明する知性を身につけることはできるんじゃないか。

自分の足をどかして、

謝る勇気が持てるんじゃないか。

 

そして、正しい相手に正しい怒りを向けることが、

できるんじゃないだろうかと、


 

 

親の教育、人間の教育

テニス

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