『ガイヤの夜明け』伊藤忠商事のネガティブキャンペーンか?

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

遅ればせながら、録画していた『ガイアの夜明け』の伊藤忠商事の回を見ました。

Twitterでは酷評されていて、見なきゃ見なきゃ、と思っていたのですが、遅くなってしまいました。

 

粗筋としては、16年前の就職氷河期に伊藤忠商事に就職したふたりの男性とひとりの女性が、

16年後も日本最大の商社、伊藤忠商事で奮闘中ですよ。

という内容です。

 

知らなかったんですが、昨年の大学生の就職したい会社No.1なんですね、伊藤忠商事って。

へー・・・商社なんだぁ・・・と思いました。

私も夫も、新卒で就職活動、というものを経験していないので実感はないのですが、

私たちの時代は確か、電通とか?JALとか?そんな感じだったような気がします。

 

30代後半の働き盛りの商社マン。

男性ふたりは、部下を持つことだったり、大きなプロジェクトの話だったり、の話なんですが、

女性だけは、

子供ふたり育てながら、仕事と家庭の両立、キャリアの遅れ、

そんな話でね、

 

もう商社とか、伊藤忠商事とか、関係ないじゃん!

 

っていうね・・・

 

上司との面談で、

あなたは3年ほど、ほかの同期に比べて遅れを取っているのだと、

それは仕方がないのだと。

だから、総務や人事などに異動するか?みたいな。

 

最終的に彼女は、元の男性ばかりの部署に残ることに決めるわけですが、

こういういわゆる『日本の企業』に馴染みのない私たちは、こんな会話をしていました。

 

「もう30代後半にもなったらさ、3年のブランクって、そんなにブランクかな?

3年なんて、結果で見たらすぐ取り戻せる気がしない?」(by 夫)

 

私も同感ですが、きっとこういう商社のような会社では、

海外赴任〇年

この部署でこの役職を経て〇年

みたいなものの羅列が、いわゆる『キャリア』とみなされるのかな、なんて。

違うかな、よくわかんないんですが。

 

でもそれにしても、就職氷河期時代に大人気の商社に就職できる時点で、

その女性はかなり優秀なはずです。

なのに結局は、彼女の能力とは無関係な、子育てや時間の制限などを両肩に背負い、

職場結婚した夫は、

『できる範囲で手伝う』だけで、身軽に商社マンを続けています。

伊藤忠商事が、これをどういう意図で放送することにしたのか、

私にはただのネガティブキャンペーンにしか見えなかったんですが、

若い男性に向けて?

商社はやっぱカッコイイよ、みたいな?

 

そういうことなんでしょうか。

 

でもこれから就職する若い女性がこれを見て、どう思うんでしょうか。

 

『結婚なんか、出産なんか、するもんじゃない。』

と思うのか、

 

『女性がキャリアを積むのは恐ろしく難しいことなのだ。』

と思うのか。

 

均等にしないといけない、とされたのは『機会』だけで、

『環境』までは均等にする必要はないとなっている今の日本はやっぱり、

 

オジチャンによる

オジチャンのための

オジチャンの国

 

なんだな、と。

 

もちろん変化が起きている場所はたくさんあるのでしょうが、メインストリームはまだまだ、

オジチャン同盟が固いです。

『ケア』の部分を無料で一手に担う女性(妻)ありきの仕組みが、

まだまだ社会の根幹を支えていたりします。

 

フルタイムか時短か、はたまた退職か。

そんな『0か100か』みたいな話ではなく、

働きたい人が、働きたいときに、働きたいだけ働いて、

能力を発揮して、その対価を得て、

子供と過ごす時間の長さも、それぞれが決められて、

誰にも責められることなく、なんのプレッシャーを受けることもなく、

好きなように生きて、

それでみんながハッピー、でいいんじゃないかな~、と思うんですがね。

この『オジチャン連盟』を壊す、なんて大仰なことは考えていなくて、

私たちにできること、すべきことは多分まず、

 

選挙に行くこと

 

だと思うんです。

 

リアルな友人にも、結構います。

選挙の話しても、「んー…そういうのは、いっかな」みたいな人。

でもそれは、

 

『今のままで良いです。』

 

に一票投じていることと同義なんですよね。

 

『世の中を変えたい!』なんて大層なことを考えていなくても、

『子供も渡りやすい横断歩道』を作るだけのことにしても、

近所にひとつ、保育園が増えるだけのことにしても、

議員さん次第でぜんぜん違います。

 

女性議員がいたことがない自治体、というのがまだまだ日本にはあります。

そんな自治体のひとつでは、産科婦人科の病院が、市内に無いそうです。

理由は、人数が少ないために採算が取れないから。

市内の妊婦さんは、車で1時間以上かけて、隣の市の産科へ健診に行きます。

 

一方その隣の市では、女性議員が働きかけ、

自治体の助成金を投入して、産科を運営しています。

 

そんな身近なことを決めるのが、選挙です。

 

選挙や議員さんが回り回って、企業で踏ん張る女性たちの足かせをひとつ、外してくれたりするはずです。

今年の夏には、参院選があります。

 

うちの自治体では投票をすると風船がもらえるんですが、そのおまけを子連れ向けに少し豪華にする、ってのがあったら、もっと行く人増えるかな~・・・とか、妄想しています。

Turtledove London@Neutral

 

 

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